困ってしまうことはありませんか？
「気に障ることを言われた！」と
立腹したり。
「そんなふうに取らなくてもいいのに・・」と
悲しくなったり。
こんなとき、二人の心の中には、
ある共通の「思い」があるのです。
それに気づくと、コミュニケーション上手に
なることができるのですが、
それを教えてくれるのが、この本。
『幸せになる勇気』です！
アドラー心理学を分かりやすく伝えて
大ベストセラーとなった、
『嫌われる勇気』の続編。
こちらもさまざまな気づきがありますよ！
その中の一つが、
アドラー式のカウンセリング。
コミュニケーションがうまくいかず、
不満や悩みがあるときというのは、
アドラーは「ある思い」が、
二人の中にあるというのです。
一つは「悪いのはあの人」。
もう一つは「可哀そうな私」です。
「気に障ることを言われた！」と
怒りがわくとき、
「ひどいことを言う相手が悪い」
「私をイヤな気持ちにさせる相手が悪い」
「傷つけれた私は可哀そう」・・
という思いがあります。
逆に「そんなふうに取らなくていいのに・・」と
しょげてしまうとき、
「そんなつもりはなかったのに怒るなんて、
相手が悪い」
「単に思いを伝えただけなのに、
聞いてもらえなくて怒られるなんて、
私は可哀そう」
「相手の思い通りの受け答えができない私なんて
必要とされていないんだ。可哀そう・・」
という思いがあるかもしれません。
「相手は加害者。自分は被害者」
そう思い続けると、
相手から謝罪や償いを求め続けることになります。
私はこれを自分の本では
「欲求の綱引き」と書いているのですが、
綱引きをし続けても、
改善にはつながらないのですよねｆ＾＾；
アドラーは「過去は関係ない」という姿勢を
もっていますが、
「原因」を探そうとすると、必ず
「悪いあの人」
「可哀そうな私」
を延々と語ることになります。
確かに、聞いてもらうことによって
多少気持ちは晴れるかもしれませんが、
解決には繋がりません。
ではこれを打破するには
どうしたらいいかというと、
アドラーはある視点をもつことを提案しています。
それは、「これから、どうしたらいいか」ということ。
お互いに不満をもって、
イヤ～～～な雰囲気でい続けたいのか。
そうだったらこのままでもいいでしょう。
けれど、「仲良くしたい！」と思うなら、
そのためになにができるか考え、行動すること、
なんですよね。
過去にとどまり、
許すことができず、
前に進めない方というのは、
もちろんそれだけ苦しい思いをされた、
ということではあるのですが、
アドラー的な見方をすると、
「前に進まない言い訳に、過去の苦しい経験を使っている」
ということになります。
「あの人が気に障ることを言ったんだもん」
「あの人はすぐ怒るんだもん」
と言って何もしないのは
「傷つけられた自分」に留まっていたいだけ、
ということ。
けれど大切なのは、「これからどうしたいか」。
また仲良くしたければ、具体的な方法は、
謝るとか、自分の素直な思いを伝えるとか、
「仲良くしたいけどどうすればいい？」と訊くとか、
いろいろは方法が出てくると思いますが、
「悪いあの人」「可哀そうな私」に留まっているよりも、
ずっと早く前に進むことができるでしょう。
人とのトラブルに悩んでいたら、
「悪いあの人」「可哀そうな私」にハマっていないか、
確認してみてください。
そして「あの人が●●してくればいいのに」
と思ったらストップして、
「自分はその人とどうなりたいか」
「そのために何ができるのか」
を考えて行動してみると、
展開がグッと早まりますよ！
『幸せになる勇気』にはほかにもいろいろ
学ぶことが多いです。
オススメです！（*＾-＾*）/