12月2日(月)→
10月26日、フィギュア造形作家の寒河江弘先生が逝去されました。
52歳でした。
「平成ガメラシリーズ」「ウルトラマンティガ」「進撃の巨人」他、多くの特撮作品に美術/造形で参加。
トイやガレージキット等、数多くの原型製作を手掛け、フィギュア造形の第一人者として活躍されました。
テレビ番組で先生の作った芸能人の似顔フィギュアをご覧になった方も多いかと思います。
その一方で、大阪芸大で教授として後進の育成にも情熱を注いでおられました。
本日、遅ればせながら寒河江先生の追悼記事の載っているホビージャパン1月号を購入。
(因みに買ったCDはスティーヴ・グロスマンのファースト『サム・シェイプス・トゥ・カム』。)
あと発売中の雑誌では「フィギュア王 No.262」(P.137,139)、「映画秘宝 2020年1月号」(P.73)にも、
先生のことが書かれた文章が掲載されています。
ホビージャパンは「寒河江さんとホビージャパン」というタイトルで、カラー4ページにわたり大きく掲載。
いつもの日本橋公園で、先生のことを偲びながら暫しページを眺めておりました。
ご当地怪獣の「ウードン」と「ヒョウガラヤン」。
うどんの質感の表現が見事!
“ご当地怪獣”は「今、日本には怪獣が足りない!」と2014年にプロジェクトがスタート。
日本各地の名物・名産をモチーフにしたユニークな怪獣たちのデザインと立体造形を担当。
寒河江先生のライフワークでした。
「ウードン」は香川の讃岐うどん、「ヒョウガラヤン」は大阪のオバチャンがモチーフ。
『都道府県がわかる ご当地怪獣大図鑑』
こんな本が出ていたのか! これは楽しそう! 買わねば。
当ブログでも寒河江先生のことを何度か話題にさせて頂きました。
過去の記事をまとめてみました。
あのジャコ・パストリアス・フィギュアの原型師! 2011-10-31
https://ameblo.jp/avant-sax/entry-11064237380.html
プリズムの代表作を1枚だけ選ぶなら… 2011-11-05
https://ameblo.jp/avant-sax/entry-11069723395.html
梅津和時を観るならコレ!(ヒダノ修一×鳴瀬喜博×仙波清彦×梅津和時×佐山雅弘×M・フリードマン) 2013-12-30
https://ameblo.jp/avant-sax/entry-11739677894.html
【ジムコ名盤15】“スウィープピッキングの発案者”フランク・ギャンバレ 2014-01-10
https://ameblo.jp/avant-sax/entry-11746689600.html
エコノミーピッキングを使わないsyu(ガルネリウス)はオルタネイトで速弾きをする! 2014-01-19
https://ameblo.jp/avant-sax/entry-11753095972.html
京阪3000系、TOMIX富山港線72・73系、B・スプリングスティーン…etc. 2016-10-31
https://ameblo.jp/avant-sax/entry-12212655909.html
いよいよ明日は「ジオン軍第五次ストフェス侵攻作戦」です! (ザ・スクェア『イエス、ノー。』) 2017-03-18
https://ameblo.jp/avant-sax/entry-12257645491.html
過去に載せた私のガラケーによる低画質写真で、先生の作品を振り返ってみましょう。
(殆どがテレビ画面を撮ったものばかりですが…)
2007年に1000セット限定で発売されたジャコ・パストリアスのCD、
『The Early Years Recordings』のフィギュア。
新譜注文書で見たこの案内で初めて寒河江先生の名前を知りました。
同時発売でフルトヴェングラーのフィギュア付きCDも発売されましたが、
そちらの原型製作の方の名前は生憎覚えていません。
“造形天下一武道会2”にエントリーされた作品「クリリン」。
2011年11月4日、梅田ビックマン前広場へ作品展示を見に行った時に撮影。
投票しに行ったなぁ。懐かしいなぁ… 良い思い出です。
本当はクリリンもっと上を向いてたのが重みで下がってきている…
と、先生はこの写真をご覧になって気付いたとおっしゃってました。
なんと大久保佳代子のセクシーフィギュアを秋葉原の海洋堂で販売。
2014年1月9日放送の「大人気店でドッキリ!ありえない商品 売れる!?売れない!?」。
1体16800円の大久保佳代子フィギュアを2体販売。
1体は店頭でお客さんが購入! もう1体は番組中に梅沢富美男がお買い上げで見事完売!
妄想特撮シリーズ 「ニノサンダー」。
2016年10月9日放送、嵐の二宮和也の番組「ニノさん」にて。
最後にこのフィギュアとジオラマに二宮とバカリズムがアフレコした短編作品が披露されました。
それを見終えた寒河江先生が一言、「感動しました」。
先生の少年のようなピュアな表情がとても印象的でした。
イチゲンさん「相葉雅紀(嵐)日本屈指のフィギュア作家のチャレンジ」。
2017年2月5日放送。
閉館することになったニュー八王子シネマのためにミニチュアを製作。写真は石原裕次郎。
あと、人気お笑い芸人のフィギュアが20万円で売れるか?というのもありましたが、写真撮ってなくて…
以上です。
詳しくは書けませんが、寒河江先生とは何とも不思議なご縁でした。
実際にお会いすることはなかったのですが、私のことを「サックスの人」と呼んで下さっていたそうです。
それを知った時は、何とも光栄であり、とても嬉しかったです。
最近はサックスの練習のモチベーションが低下気味なので、このことを思い出して励みに致します。
先生は最後まで創作意欲が萎えることはなく、病床でも造形を続けておられたそうです。
9月に突如として「ご当地怪獣」の映画化企画がスタートし、先生の出演シーンは既に撮影済みとのこと。
余命宣告を受けたその時、先生が本当に一番やりたかったことが「ご当地怪獣」の映画化だったのです。
近い将来、スクリーンで先生の姿を見る日がやって来ることでしょう。
私も先生のヴァイタリティーを見習って自分がすべきこと、出来ることを精一杯やっていく所存です。
■先月(11月)の収穫
IMPELLITERI 『THE NATURE OF THE BEAST』
ハロウィン 『守護神伝 ─新章─』
PFM 『幻の映像』
Donny McCaslin 『EXILE AND DISCOVERY』
オリヴァー・ネルソン 『ブルースの真実』
MASADA 『LIVE IN SEVILLA 2000』
ウモ・ジャズ・オーケストラ・ウィズ・マイケル・ブレッカー 『ライブ・イン・ヘルシンキ 1995』
ステップス・アヘッド 『コペンハーゲン野外ライブ』(DVD)
ハロウィン 『タイム・オブ・ジ・オウス』
フィル・ウッズ 『ミュージック・ドゥ・ボワ』
七井コム斎 『七井コム斎のガンダム講談CD5』(CD-R)
MASADA 『FIRST LIVE 1993』
T.レックス 『ベスト・オブ・T.レックス』
トッド・ラングレン 『ア・ウィザード、ア・トゥルー・スター』
John Zorn MASADA 『LIVE IN TAIPEI 1995』
AX GENRICH 『Axymoron』
ネルソン・ランジェル 『ターニング・ヒッツナイト・イントゥ・デイ』
ザ・ファーム 『ライヴ・イン・オハイオ1986』
フィル・ウッズ&ヨーロピアン・リズム・マシーン 『ウッズ・ノーツ』
ストーン・アライアンス 『コン・アミーゴ』
『ガンスリンガーの復讐』(DVD)
クリス・ポッター・アンダーグラウンド 『フォロー・ザ・レッド・ライン~ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』
キャノンボール・アダレイ 『JAZZ625 キャノンボール・アダレイ I&II』(DVD)
John Zorn MASADA 『LIVE IN MIDDELHEIM』
ダニー・マッキャスリン 『ブロウ』
ゲイリー・ムーア 『セパレイト・ウエイズ+ライヴ・ミニEP』
ゲイリー・ムーア 『ブルース・アライヴ(Limited Edition)』
アニマル・ロジック 『ハウス・オブ・ラブ』
ズート・マニーズ・ビッグ・ロール・バンド 『ズート! ライヴ』