鍵を変えられて、人質に取られた
車や荷物を取り返しに
相手がいない間に家に戻り
全てを取り返して
フラフラしながら、
奴と同じ作業服を見たり、
作業車をみると
動悸が激しくなって、
避難先の家の周りすらもろくに歩けなかった
本当に屍のように生きていた
接近禁止命令をそのまま
反論せずに、無視でもしてくれれば、
すぐに永住権がおりたのに
なんとマリファナ男は、
接近禁止命令に反論してきた
よって数ヶ月後に、裁判をすることになった
この裁判で、接近禁止命令が正しかったと
認められれば、永住権がおりるが、
正しくなかったと、反論したマリファナ男の
言い分が通れば、
今度は、最高裁で永住権控除の権利を
争って入国管理局と裁判になるという
私の弁護士曰く、
パートナー関係は、間違いなく
DV関係にあったので
最高裁で争っても、勝てると自信満々だったが
できればマリファナ男や
ましてや入国管理とも裁判などしたくなかった
結論から言うと
反論してきたマリファナ男だが、
法廷前に、弁護士がマリファナ男と交渉を
試みて、交渉成立
裁判で争わずとも
接近禁止命令は確定した
その結果を持って
2019年12年24日のイブに
息子と私の永住権がおりた
屍のように生きていた私を
救ってくれたのは、
間違いなくカウンセリングだった
友達でもない、家族でもない相手だからこそ
本当の気持ちが言えた
ジャッチされる事なく
安全な場所だった
当時46歳、自分がどういう人間か
だなんてわかってると鷹をくくくていた
カウンセリングを受けて
自分がどういう人間なのか
なぜ、DV環境に陥ったのか
色んなことを学んだ
こんな環境に陥った
自分が悪い
永住権をマリファナ男に
頼った自分が悪い
マリファナに気づかなかった
自分が悪い
自分が悪い悪いの塊で
羞恥心と罪悪感でメタメタな中
心は少しずつ導きだされた
ナルシストは初めらか
僕マリファナ中毒者で
なんでも他人のせいするのが得意で
あたなには絶対勝たせないよ、なんて
言って近づいてはこない
私は、DV家庭で育って
幼い頃から、父に手を挙げられる
母や妹や弟をかばって
やめてーと、よく父に立ち向かった、
私には、人一倍強い正義感がある
自分がやる
自分が守る
が幼い頃から強く身についている
傷だらけでボロボロなマリファナ男を
助けたかった
ひどい生い立ちを持ち
愛情を受けず、教育も受けていない
それでも自分で仕事をして
世間の荒波に向かう
あの人を助けたかった
だから、関係がおかしくなりだしても
抜け出せなかった
そうか、と心が納得したとき
忌まわしい記憶が
少しずつ消えていく
心の傷が、ふっと軽くなる