潜在意識と意識の延長の話で、ディアナがこんな話をシェアしてくれた。
ディアナはクロアチアの出身で、妹はシドニーに移住。クロアチアに年老いた母が1人でいる。
事あるごとに、お金を送ってほしい、病院に行きたい、習い事を始めたい、あれはどこで買える、あそこにはどう行けばいいか教えて欲しい、助けてほしい、と連絡が来るようになった。遠く離れて暮らす母、毎回その要求に応えて、母親の要求を満たすことにいつしかふりまわされるようになった。今度は毎日、これをやめさせる方法はないかと、奔走するようになった。
そんなある日、シドニーにいる妹と電話をすると、母は妹にも同じような話をしている事が判明した。それからは、妹と母が何を要求しているか、状況を確認するようになったという。
時には、母からの要求を断り、必要最低限のこと以外は関与しないようにしていった。すると、母からの連絡はパタリと止んだ。
内戦と戦争を繰り返してきたクロアチアの歴史。ディアナの母はそれはそれは悲惨な環境を生き抜いてきた。助けを求める事で生き延びてきた、母の中にある潜在意識。
ディアナの母は意識的に、娘たちにあれこれ助けを求めて、娘たちを困らせようと目論んだわけでなく、彼女の潜在意識にあるナチュラルなリアクションを起こしただけ。それは巧妙に、時間をずらし、話題を変え、あらゆる方向から投げられた。
そして、それに応えるディアナと妹の行為が、母の行動を助長させた負のサイクル。
母親からの要求がピタッと止まったことを、喜びながら妹と話していた時、ディアナが妹に、しばらくお金を送ってないから送ってあげよう、と言いかけた、妹が、「それ、それダメ。」
彼女はお金もあって今は自分の世界で幸せにしている。
ディアナはカウンセリングの勉強をしている最中に、その事を身をもって学んだ事だと教えてくれた。
可哀想だと思う、慈悲の心が
相手をダメにする
相手をダメにするだけでなく、
負の連鎖にまきこまれる
いいことなし