【英国王室】安倍首相、在任期間64年英女王を表敬へ＆キャサリン妃ツアーお洋服まとめ

安倍内閣は余震が続く熊本地震などに対応するため、５閣僚が海外出張を取りやめるなど自粛モードとなっていますが、2016年4月29日から欧州を歴訪する安倍晋三首相が5月5日、6日の英国滞在中、エリザベス女王を表敬することが決まったそうです。

4月21日に90歳の誕生日を迎えたイギリスのエリザベス女王。25歳で即位して以来、在任期間は64年に達し、昨年ビクトリア女王の在位最長記録を更新。日本の現職首相が英女王と会見するのは1998年の橋本龍太郎氏以来。　

ビクトリア女王の在位最長記録を更新し、「長く生きていると、必然的に多くの節目を通過します。私自身も例外ではありません」、「国内からも海外からも、心を打つ温かいメッセージを寄せてくれた皆さんに感謝します」と述べました。

1952年2 月突然の死により、ジョージ6世が崩御し、25歳という若さで女王に即位。ジョージ6世が崩御したときエリザベス王女は夫フィリップとともに、ケニアで樹上に設置された観測所で徹夜で野生動物を観察していたために「王女として木に登られ、女王として木から降りられた」と報じられました。

まだ父のジョージ6世が在位中の1947年、滞在先の南アフリカで21歳の誕生日を迎えるにあたり、future subjects としてエリザベス王女は宣言。

「私はみなさまの前で宣言します。私の命のすべてを、長かろうと短かろうと、みなさまと帝国の家族への奉仕に捧げます」

“I declare before you all that my whole life, whether it be long or short, shall be devoted to your service and the service of our great imperial family to which we all belong.”

1953年の戴冠式でもこれを確認しました。当時は第2次大戦は終わっていたものの配給制度は続いており、多くの国民が耐乏生活を余儀なくされていました。女王の誕生は新たな時代の幕開けとして受け止められましたが、女王の伝記を書いた作家ロバート・レーシーは、『女王の日々の活動の糧は叔父のエドワードが王位を放棄したことへの衝撃と、「絶対に自分はそんなことをしない」という強い思いがになっている』と述べています（『ロイヤル』）。

あれから64年、エリザベス女王の側近らの話によれば、女王は恥ずかしがり屋で、人間よりも動物に話しかけるほうが楽と考えるタイプ。女王の犬好きや競馬好きはよく知られており派手なことを嫌い、ユーモアあふれる人柄だそうで、「NewsWeek」が女王の特集をたくさんしています。

【The Queen special issue - Newsweek 】

Queen Elizabeth II proceeds through the Royal Gallery before the State Opening of Parliament in the House of Lords at the Palace of Westminster on May 27, 2015. （写真は英連邦サミットのレセプションパーティー）

2015年開催された英連邦サミットのレセプションパーティーのスピーチでカナダのトゥルドー首相（44）が、女王が1935年以来、同国と重ねてきた長い歴史をたたえる演説後「ものすごく年を取った気分にさせてくれて感謝します」とユーモアをこめてコメント。

2005年、バッキンガム宮殿で1960sの英音楽界のスターたちを招いたレセプションでレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジにも「あなたもギタリストなの？」と笑顔で質問し、エリック・クラプトンEric Clapton に「ギターは長いことされているの？“Have you been playing a long time?"」と尋ねちゃう。（長いの基準が違うのかも...）

Lucian Freud, HM Queen Elizabeth II
2000–2001 (2001).

画家ルシアン・フロイドLucian Freudの作品を見にギャラリーを訪れた際のに、裸の女性の絵ばかりが並ぶコーナーで、キュレーターに「フロイドは陛下の肖像画も描いたんですよね？」と聞かれ、声をひそめて

「ええ、でもこういうのではないわ」　(※こういうのです)

もちろん真面目なスピーチも

2004年女王の戦後初のドイツ訪問の際晩餐会にてに和解の重要性を認めており

「両国の戦争でのすさまじい経験を記憶しております。私達は1945年以来私達がヨーロッパに築く平和がどれほど貴重であるかを認識しています」

“In remembering the appalling suffering of war on both sides, we recognise how precious is the peace we have built in Europe since 1945.”

【英国王室】2015年エリザベス女王＆フィリップ殿下　ドイツ訪問で共に...（殿下子供時代写真集付き）→●

Queen Elizabeth II, 1930s.

イギリス王室の伝統を敬愛し、国民の前では自己の感情を表すことなど一切せず、自分を犠牲にして神と国民に尽くしてきた女王がそれまで一切なかった『私的な感情をスピーチ』したのはダイアナの事故からでした。

スキャンダルを持ち込んだと考えてもおかしくないダイアナは「もう王室を去った人間」。そう割り切っていたけれど、国民はそうではなかった。自分が信じてきた道、今まで50年以上も尽くしてきた国民の感情が理解できず、あまつさえ4人に１人は王制の廃止を望んでることを聞かされ一人で涙したとも。

いつのまにか国民と開いていた距離、時代についてこれていなかった王室、そしてロイヤルファミリーも人間感情を出していいと方向が変わります。

1997年9月、民衆はダイアナに対する何らかの追悼の言葉を欲しており、事故死から数日間ないことに怒りを感じる群衆に向け異例にも国民の前に現れ、スピーチを行います。

「私は今から女王として、そして一人の祖母として、皆さんに心からお話したいと思います。まず、私自身ダイアナに弔意を捧げたいと思います。彼女は非凡で才能に恵まれた人でした。いい時も悪い時も彼女は決して笑顔を失うことなく、他人を温かく親切に励ましました。私は彼女のエネルギーと他人の関わり、特に二人の息子への専心ぶりにおいて彼女を称え、尊敬しておりました」」

「ダイアナを知った誰もが彼女を決して忘れないでしょう。彼女にあったことのない数百万もの人々が彼女を知り記憶していくでしょう。わたくしは彼女の死から、彼女の人生から並みはずれたレッスンや進展があること信じています。大切な思い出を分かち合う決意があります。」

“No one who knew Diana will ever forget her. Millions of others who never met her but felt they knew her, will remember her. 　I, for one, believe there are lessons to be drawn from her life and from the extraordinary and moving reaction to her death. I share in your determination to cherish her memory.”

（※1997年8月30日深夜、パリの大使館からダイアナが交通事故に遭ったと連絡が入り、チャールズ皇太子は、王室機でパリに向かおうとするが、女王は「王室の浪費と国民から非難される」として王室機の使用を禁止する。
そして8月31日、朝5時。ロイヤルファミリーに伝えられたダイアナ死亡の知らせ。女王は、ダイアナの生家の意見を尊重して内輪の葬儀で済ませるというも、 9月1日、月曜日バッキンガム宮殿では、ダイアナの葬儀について会合が行われ、6日後の日曜日に国葬を行う方向で話が固まった。）

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ダイアナの母方の祖母ルース・ファーモイ第3代男爵夫人は、クイーン・マザー（エリザベス女王の母）の女官を33年務め名ピアニストでもあり、孫娘ダイアナに"Darling, you must understand that their sense of humour and their lifestyle are different, and I don't think it will suit you." 「ダーリン、あの方たちはユーモアのセンスも生活も全く違った方たちなの、わたくしはあなたにそれらが合うとは思えません」と結婚を思いとどめるようアドバイスしていました

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結婚前カミラの存在に耐えられそうにないと姉に相談するも、『もう選択の余地はない。もう逃げ出すわけにはいかないのよ』と王室の血を引いた、王室とのかかわりの近い貴族に生まれた自分に与えられた役割、国を背負うことなど逃げられない運命を受け入れ、結婚式の日を驚くほど穏やかな心で迎えたたそうです。

時代の先駆者のふたり？

1997年の金婚式記念日スピーチにおいて、女王は夫フィリップ殿下を賞賛しました

「彼はシンプルに私の力であり、すべての年月を私と、彼の家族たちと歩んできました。彼は多くの国は知っているであろうより彼に多くの貸しがあると主張しています。」

"He has quite simply been my strength and stay all these years and I, and his whole family, and this and many other countries owe him a debt greater than he would ever claim or we shall ever know."