低域伝送特性のことを考えて、
一番低音が充実する、
部屋後方壁際までリスニングポジションをもってきた。
この状態では音が遠いので、スピーカーに接近してみたが、
前回書いたように,
また後方壁際まで下がったのだ。
しかし、優柔不断な僕は納得出来なかった。
壁際まで下がったほうが、
低音が充実するし、音の感触としても自然でとてもいいのだが、
ジャズを聴いていると、不満が残った。
やはり、音が遠いのだ。
特にヴィーナスハイパーマグナムサウンドでは不満が残る。
ジャズは直接音をダイレクトに浴びたいのだ。
現在の壁際まで下がった状態だと、
部屋の間接音成分が多くて、
直接音が少ない。
そこで、また優柔不断だが、
リスニングポジションをスピーカーに接近させてみた。
スピーカーに近くなる途中、どこかで低音が充実する場所があると、
それを探りながらリスニングポジションを探ってみた。
すると、ニアフィールドリスニングポジションとなる位置で、
一箇所だけ低音が充実するリスニングポジションがあった。
スピーカーの間隔は110mmで、
リスニングポジションまでが偶然にも110mmになった。
スピーカーと正三角形の位置にリスニングポジションが決まったのである。
ややスピーカーに近すぎる感じがあるが、
視覚的にも安定していてとてもいい。
低音をチェックしてみると、60Hz辺りまで低音が伸びていて、
充実感が感じられる結果となった。
ジャズを聴いてみると、
確実に音にダイレクト感が出ていて、
満足感の感じられるものである。
ディッドヘイゼルタインのパールを聴いてみると、
ピアノの角は真空管アンプらしい角の丸みと、
ウェットな質感が感じられるもので、
音の感触もスッキリしていて自然なものだ。
音調はスピーカーのJBL4312M Mk2らしい明るい印象だが、
ピアノの高音も陽性でありながらキツクならず、
スッキリと伸びている。
シンバルの音は金属らしい硬質な感触だが、
不自然に硬くならず、耳障りにならない硬質感だ。
ベースの音は全体のバランスと上手くバランスし、
弾力があってよく弾む抜けのいい低音感だ。
イコライザーは調節していないが、
ニアフィールドリスニングな為か非常にバランスがいい。
しかし、理想とするバランスではないので、
今後、イコライザーで帯域バランスを調節する必要があるだろう。