中高音の強さが解消した | AudioLike2

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オーディオにまつわるあれこれ。

ニアフィールドリスニングスタイルとなり、

 

僕のオーディオは新しい発展を見せる予感がした。

 

スピーカーの間隔110mm

 

スピーカーからリスニングポジションまで110mm。

 

完全なニアフィールドリスニングだ。

 

スピーカーの間隔はウーファーの口径を考えても、

 

これが両スピーカーを離して設置する限界だろう。

 

この状態で、

 

アートブレイキー&ジャズメッセンジャーズのビッグビートを聴いてみた。

 

 

 

これがなんとも違和感のある音で鳴ったので、

 

僕は戸惑った。

 

この時点ではイコライザーの調節はしていない。

 

どの帯域が突出しているのか見当もつかないが、

 

トランペットやサックスの音の感触の当たりが強い。

 

中高音部が頭を突いてくるので、

 

聴いていて感覚的に不快感があった。

 

ニアフィールドリスニングを諦めたほうがいいかな?

 

と不安になった。

 

しかし、ここで僕のお得意のイコライザーによる帯域バランスの調節となったのである。

 

中音~中高音辺りを色々と減衰させてみる。

 

ここぞというポイントが見つかった。

 

その周波数は中高域の1kHz1.25kHZ辺りが突出していることがわかった。

 

 

 

この周波数を中心に減衰させてみた。

 

すると、サックスやトランペットの鋭い中高音が抑えられた。

 

それと同時に音が全体的によくほぐれて、温度感の高さが出てきて、

 

音楽に温もりと血が通った印象が加わり、

 

緊張感がありパリッとした感触の音場空間が柔らかになり、

 

ほぐれた印象となった。

 

ジョンウィリアムス・ボストンポップスオーケストラの「スウィング」を聴いてみると、

 

 

 

音場にフワッとした響きが感じられ、大きなホールで録音されたらしい、

 

リッチな空間感が出てきた。

 

管楽器の感触はまろやかで中音に心地いい膨らみと絡みが出てきて、

 

味の濃さが出てきた。

 

弦楽器はしなやかで左右に豊にほぐれた印象を伴ってたなびくようになった。

 

感覚的には直接音成分が減衰して、間接音成分が増している印象である。

 

管楽器は適度な鋭さを持ち、しかし、鋭すぎず真空管アンプらしい

 

濡れた質感と明るい艶を持った感じである。

 

イコライザーで1kHzと1.25kHzを減衰させただけで、

 

大きな効果があった。

 

しかし、これは僕のイコライジングの最初の段階であり、

 

トータルバランスを更に練り上げる必要性を感じた。