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Audio Cafe

ジャズ喫茶、ジャズバー、オーディオ喫茶、名曲喫茶などを巡ります。
  簡単に言えば、レコードやCDで音楽のかかる店に行くブログです。

もう野暮用で更新頻度が低下しておりましたが...

徳島市でUp-townという喫茶店を見つけました。新町水際公園の近くにあります。

徳島Up-town2
徳島Up-town1
2階にあります。細長い店内。

フォステクスの小型ブックシェルフが床に置かれていていました。
5mくらい離れて41dBほどの音量。他にお客はおらず、マスターがカウンターに座っている。

Marta Campos "Como Soy"
Al Kooper "Black Coffee"

Marta Camposという人はキューバの女性シンガーだそうで、キューバのボサノバのような感じだったです。リリース年は2006年らしい。意外と新しかった。
次のAl Kooperは2001年録音、リリース2005年。30年ぶりの新譜という、これまた新しめの盤。

1時間ほどいました。
ミルクティー400円也。

Up-town
徳島県徳島市南内町2-6
088-623-5608
平河町の電源使える喫茶チェーンで作業してから、おもむろに意を決してカフェめぐり。

京都。私苦手ですね。住所が相変わらずAndroid泣かせ。「○○入る」とか書かれてもそのものずばりが出てるのか、出てないのかも不明。

今回は市役所裏のハイファイカフェさんからスタートする予定が。Closedだった。またやってしまいましたね。実は昨晩遅く行ったらとっくに営業時間終了だったみたいで。

相変わらず調べが浅い。これ1人旅だからやってられるが、2人以上だったら、速攻で喧嘩してると思う。何でこんなに無計画で、事前準備というのができないのかとなじられまくりだろう。

無理、事前準備なんて。


で、ハイファイカフェさんの後は、龍安寺の近くのYOURという店。

ここでも、やってしまいましたね。Android君は住所を入力したところ寺を指してるんです。ここの中にあるの? 付近をぐるぐる2周はした。アパートの2Fの踊り場から中を眺めたりもした。

「わからん」とあきらめかけたとき、これはAndroidが間違ってるのかも、と思い直して、立命館大学のキャンパスへ向かう大通りに引き返してみた。いやー衣笠医院という病院の所を右折して北へ向かう方向に線が出てるんですが、そこ行くと寺です。

ひどいぞ、Google Map。

たどりついた店は、ご近所3名さまと学生?さん3名さんと結構混んでいました。
音量はものすごく小さめ。

とりあえず、ビーフカレーのセットをブレンドホットで注文。学生街だがデフォルトでデカ盛ではない。

やや音量を上げてくれて、アコースティックギターのCDをかけてくれた。一瞬メセニーかと思ったが、日本人だろうなという結論。最後に質問すると「ヤマグチタカシ」さんという関西在住のベテランのギタリストだそう。

その次はGerry Marriganのコンボジャズ。最後は客は私1名となって、もっといてもよかったかもしれないが、1時間半くらいでおいとま。

604E、いい音でしたね。これまた臨場感たっぷりで、バランスがよい。美しい音でした。

(写真や情報は追ってアップします。)


犬も歩けば...で先週日曜日に渋谷に行った際、偶然通りかかってしまいました。世の中のオーディオカフェさんは、私に発見して欲しいと欲しているのでしょうかね。

渋谷swing1

渋谷のSwingと言えば、超名門ジャズ喫茶とのことですが、そんな店に私は行った経験はありません。残念。全国のジャズ喫茶ファンの皆様、誠に申し訳ありません。

敢えて名店と同じ名を名乗るのは、相当の覚悟か、はたまた人的なつながりがないと難しいと思うが、その辺りの事情は全くわかりません。あるいは常連さんが始めたというストーリーもありか。

私的には、「古いはなしはどうでも、いいんじゃねぇ?」的な意外と若い人が始めた店だったりするのも面白いと思ったりするが。

8月24日の夜7時やや手前の時刻で、4階の店のドアの前には、花束があり、「開店しました~!」感で賑々しかった。入ろうかと思ってドアを開けると、住居用を店舗にしているためか、中にもドアがあり、そこからは賑やかにご歓談する声が。おそらくはオーナー様のご友人、関係者を集めてのちょっとしたパーティーのような状況であったと思われます。

渋谷swing2

はい。この状況では私は敢えて中に入ろうとしない性格なのですね。まぁ映画があと45分で始まるし、せっかく整理券番号1番だったので、今回はご辞退しました。静か~な感じだったら30分くらいお茶してみましょか? という気分だったんですけども。


が、店のホームページで詳細を調べると驚愕の事実が。
http://www.shibuya-swing.com/

ターンテーブルにRCA 70D、スピーカーはWestern Electric 555などの名前が...

これは、超ド級のビンテージオーディオによるジャズ喫茶が誕生してしまったようです。


正式オープンは9月1日のようですので、東京にお勤めの方は行ってみると良いかも。コーヒー1杯500円、お酒もあるようです。ライブの予定もあるよう。

渋谷SWING
東京都渋谷区神山町16-4 ヴィラ メトロポリス 4B
03-5790-9544

4階にエレベーターで上がり、3店舗あるうちの一つです。他はエステとかです。

(訪問時 2014-08-24、愛知県立図書館にて執筆)
このブログを始めて7年くらい経っているだろうか。

何のためにやっているのか、こんなことをやってどうなるのかという疑問を常に抱えながらであり、訪問したまま記事すら書けていないところもあり、自暴自棄になりながらの日常である。

ちなみに私は比較的?自由な時間はあるが、現役の社会人であり、生活優先になってしまう事情はある。このブログをどうやって、どのように続ければいいのか、それすら流動的だ。流動的な煮え切らなさは更新頻度や、文体の乱れに現れているだろう。

しかし、それらは私の中で起きていること、日々経験することの一部でしかない。

ならば、それら一切をまとめて<私>の日記ブログにでもすればいいのだろうか。いや身辺雑記がまじり始めた時点でおかしくなってしまう。

一体オーディオカフェというタイトルにしながら、オーディオ知識の欠落はひどいものだろう。いっそのこと「スピーカーカフェ」としておけば良かったと思う。本当にスピーカーから出る音を聞いて、その写真を撮って来てるだけなのである。

かたや訪問先がジャズ系が多いが、あえてジャンルレスにしているのはどうしてなのか。これもこのサイトの特徴ではある。それは必然性はあるが、たまたまでしかない。おそらくジャズをスピーカーで流す店というのが最も多いからではないだろうか。それに自分の趣味が加わってこうなっているという所だ。普通の喫茶店化していない名曲喫茶が日本全国でどれだけあるだろうか。おそらく両手で足りてしまうのではないか。

それでは、あんたロックはどうなのよ、ソウルバーはどうなのよ、って話になってくるわけだが。これについては、おそらく「ロック強化月間」「ソウルバー月間」などの集中対策を講じるかもしれない、とだけ言っておこう。

偏った人間が、偏った社交力と音楽、オーディオ知識で回っている<よたブログ>ではあるが、そのダメっぷりを持ってしても、何となく見えてきたことがある。

なぜ私は神戸のJamJamを回って「東京とは違う」という感触を持ったのか。
あるいは70年代後半に「洋楽のロック」を知り、その後、段々といわゆるアフリカンアメリカンの音楽に惹かれるようになっていったのか。
80年代の終わりに「Chciken Shack」というバンドをテレビで見て、なぜ一発で好きになったのか。その後ジャズクラブなんぞに通うようになって、野力奏一(字が違ってたらごめんなさい)というピアニストに惹かれたのか。

今まで考えてもみなかったのだが、山下達郎の数年前に発売されたベスト盤で、達郎を最初に見出したのは、東京ではなく「大阪のディスコだった」という言葉があった。こうしていろいろジャズ喫茶やジャズストリートなるイベントで、関西圏を旅してみると何となくその意味がわかって来たような気がする。

はっきり言ってしまえば、東京は音楽<産業>の中心ではあるが、必ずしも音楽芸術あるいは音楽芸能の中心ではないということなのだ。いや交通が発達した今、こんなことは無意味かもしれないが、東京圏にいる人間は、この単純な真実に気が付いていないような気がする。

東京というのはネイティブ東京人(Tokyoer)と地方出身者の複合体だから、中々その正体がわかりづらい。私は東京寄りの千葉県という、いわばニューヨークにとってのニュージャージーという感じの所に長くいて、ただこの東京というものの便利さと一種の差別的構造というものを常に感じてきたわけだが、こうやって全国を安旅をして回ってみると、このからくりにようやく気が付いたような感じがする。

ジャズという音楽にはいろいろな要素がある。それはアメリカの文化の象徴でもあり、黒人解放の歴史、あるいはある種内向的な魂のドラマ、あるいは酒場の退廃した音楽、麻薬、ダンスミュージック、エンターテイメントなどなど。

その中で何に惹かれて、この音楽を愛するのかという観点は、日本国民はおしなべて同じ態度ではない。個人差ばかりではない、やはり地域差というものが存在する。

山下達郎はジャズではない、それはもちろんだが、彼がニューヨークで海外録音して学んできた手法を日本で実現しようとして、どういうミュージシャンを使ったかを、考えてみればいい。ポンタ、土岐英史、野力奏一、これらの人は見事なまでに関西の出身なのである。単なる偶然なのか。Chiken Shackは日米混成でソウルミュージックに根差したジャズフュージョンをそれはそれは格好よくやっていた。土岐麻子の父の英史さんはソプラノサックスなどを吹いていた。リーダーの山岸潤史はニューオリンズ在住で向こうの人になってしまった。

偶然かもしれないが、偶然の中で、私が<好き>と感じるものの間の内的連関性に気づくと、愕然とする。よくもまあ、これだけつながっているものだと。

日本の音楽評論の中で、もしかしたら上のことは誰かが既に指摘しているかもしれない。既にガイ出ってやつかもしれない。今、私にはそれらが全く必然性を持っていたことなのではないかというふうに見える。この発見は実に面白い。

関西には人をもてなし、楽しませるという根本的な欲求なり、人が生きる大前提がある。そういう人たちのやっている音楽というのは、楽しいのである。だからダンスミュージックを基盤としたエンターテイメント性を強く感じる。明るく、楽しく気分になれる。

このような視点で、例えば、東北のジャズ喫茶を振り返ってみると、違うのではないだろうか。l神戸のJam Jamもマスターの選曲は聞いたことがないし、昼間の女の人が回している時間帯しかいったことがない。が、2回いってやはりラテンジャズは必ずかかることは確認できた。

いや、東北でラテンジャズが絶対にかからないと言っているわけではない。だが総体として見てみれば、何か違った印象を受けるような気がするのである。極端な話、ラテンジャズさえも、どことなく構築美を感じさせる、雰囲気というのが東北にはあるような気がするのだ。

Jam Jamには「寝ている人は退出願います」のような貼り紙があるのだが、良くこんな賑やかで、楽しい場所で寝れるなと思ったが、暗がりで、心地よくなれば寝るのも当然かもしれない。ぴりりとした空間ではなく、リラックスした空間が展開されているということの例証ではないだろうか。

ここで、また弘前での悪夢のような出来事を思い出す。あの訪問記?の中で私が言ったジャズ論やら、この旅での発見は意図的に割愛してしまった。それらを述べれば、酒に酔ったあいまいな記憶で書きたくなかったからである。いや、下書き時には書いていたが、ごっそり消した。かりにそれらを採録したところで、上に描いたような漠然とした、主観的なジャズ、それもおよそジャズのメインストリームの議論とは程遠い、雑感でしかない所からの論証にしか過ぎない。

だが、メインストリームのジャズ評論、ジャズ論に、今どれほどの価値があるというのだろう。それは例えば、You'd be so nice to come home toという曲の邦題が「帰ってくれたらうれしいわ」とされていることを思ってみればいい。これを訳したのは大橋巨泉だったかもしれないが、はっきり言って、今となっては多くの人が指摘しているとおり、英語を完全に誤訳している。うれしくなると歌われているのはあなたであって、私ではないのである。限られた英語力と地続きでないことから来る、情報の欠落。まったくもって、日本人はジャズを誤解してきたと言えるのだ。

もしこれからジャズを勉強したいという人がいたら、1963年くらいより年齢が下の人の書いたものを読むようにしたらいいと思う。それより上の世代は、反面教師かもしれないと思って読めば良い。もちろん、すべての事柄には例外がある。63年と言ったのは自分の生年だからだ。私は菊池成孔という人と全く同期。あの人についても、色々なことを考えていたりするが、それはまた別の機会。いや、書かないかもしれない。

体験的に言えば、自分らの世代は上の世代と下の世代の丁度分水嶺みたいな年代で、上にもつけるし、下にもつけるという非常に矛盾同着した意識の中にいるわけだ。明らかにこの年に断層があると思っている。

今、年齢50の人を探してみれば良い。

ダンスミュージックと書いたけど、これについては私はジャズの本質ではないと思っている。私はアメリカ人の結婚式に出たことがある。その二次会で、老若男女がロックンロールに合わせて踊っている様を見たことがある。彼我の差。じいさん、ばあさんがツイストしていたわけである。つまりジャズのみがダンスミュージックではないのである。このことは弘前でも酔っ払いながら言ったが、聞いている方は何のことだか全くわからなかっただろうし、むしろ私のジャズ論のでたらめさの例証にしかならなかっただろう。

が、私の中でジャズがダンスミュージックではない、という時、菊池成孔という人に対する若干の違和感を内包している。これは議論として相当高級だと思っている。こう語るとき、私の中では、定禅寺で見た日野グル―プのライブの光景も念頭にある。日野テルさんを担ぎ出さないとヒップホップに触れえなかったであろう、田舎のジャズ屋のおやじとは私の音楽的経験は相当違っている。ラッパーズディライトなら、同時代的に体験してきた。

開運橋のジョニーの照井さんには、「ちょうどあなたの年代の人にジャズが人気ない。一番かわいそうな世代」と言われた。確かにそうかもしれない。が、知らないが故に、ある種の情熱を持ちづ付けていられるのかもしれない。

ジャズ論というのは簡単かもしれないが、中々難しい。難しいことを承知で私は色々なことを考えながら、いろんなところに出かかて行っている。

例えば、熊谷のうちわ祭り。おとといは高円寺の阿波おどりというのにも出かけてみた。本当は本場の徳島にもいかなきゃいけないと思っているが。

この問題意識の中には、例えば、はっぴーえんどやYMOに関する私なりのリスペクトの仕方が確実に宿っている。

先週は「すみだストリートジャズフェス」なるものに行ってみたり。韓国人ジャスメンの演奏というのも初めて生で聴いた。私の旅の命題に「ご当地らーめんほど各地のジャズに違いがあるか」というのがあるのだが、玄界灘を超えるとそのジャズは圧倒的に違った。椎名豊のトリオにギター、AS、そして女性voが加わったが、日本人との違いはものすごかった。ソロの展開の仕方が全く違うのである。えー、そこで溜めるの、あー、この人たちはソロを日本人とは全然違う発想で組み立てているというのがよくわかった。そして歌のおねえさんは1曲目にアリラン。アリランにも変種がいろいろあるそうで、私の知っているアリランではなかったが、歌い方から何から、日本人のジャズアティデュードでは全くなかったのが、爽快であった。

いや、日本人の普通のジャズ愛好者ならびに評論家は、「民族色が濃すぎてだめだ」と言うかもしれない。ただひたすら民族色を消し、アメリカに同一化することだけを心掛けてきたという、恐ろしいまでの純粋な態度。

その結果、すごく優秀なグローバルなプレーヤーが日本人から生まれているというのも紛れもない事実であり、これだけ交通、通信が発達し、グローバリゼーションが進む中、それは何も悪いことではないのだが。一つを得るということは、やはりもう一つを失うことでもあったわけで、消された民族色というのは、私の視点からすると、全くもって残念な機会損失であったりする。

どちらが正解ということもないが、日本人の場合、純粋さがまた悪い方に働いてしまっただろう。しかし、ここまで純粋だと、フィリピンで戦後発見された日本兵のごとく、世界のジャズ史の中で、ある種の「価値」を持ってしまう可能性は、こっそりと指摘しておきたい。ここまで、精密にジャズを保存している、バカ民族はおそらくいないだろう。

そこまで考えて、私にはようやく上の世代の誤解の歴史をも初めて容認できる視座に着けるのである。


この日は東京スカイツリー駅、錦糸町、船橋と色々回ってから夕方にNefertitiという店に行ってみた。

東武野田線(この名前もアーバンパークラインに変わったようだが)の増尾という柏の2つ手前の駅で降りる。西口には何度か降りた経験があったが東口は初めてだった。徒歩15分くらいあるので、どちらに歩き出していいかもわからず、すぐにAndroid頼りになった。途中かなり細い道もあった。
ニッカウヰスキーの工場沿いのやや広い道に出たらそのまま左折して北上する感じでいけば左手に、陶芸教室、ギターレストランといった賑やかな一角が出てくるので、その道路沿いの位置にある。
Nefertiti1
Nefertiti4

この一角は1033カルチャーヴィレッジ(「トミサン カルチャーヴィレッジ」と読む)はどうやらカルチャーセンター的機能のあるテナントを集めた商業施設のよう。

Nefertiti2
Nefertiti3

日曜の夕方5時頃に到着したが、5名くらい先客がおり賑わっていた。会話厳禁ではなくマスターとの会話に乗じる方もいてアットホームな雰囲気だった。店内中央の柱を取り囲むようにテーブル席があり、そこに座った。スピーカーからの距離は大体4mくらいか。ダージリンティーを注文。

掲示物を見ると、マスターは学校の先生をされていた方で、退職されて、好きなジャズのお店をオープンさせた様子だった。

お客さんは1人で来ているのは私くらいで、常連さんがグループで利用という感じであった。ライブやジャムセッションもやっているため楽器を演奏している人も立ち寄っている様子。

CDからヨーロッパ系のピアノトリオがかかっていた。Androidアプリでは56dB。やがて先客が店を後にすると、また違うお客さんが入ってくる。若い男性客には「久しぶりだね」とマスターが話しかけていた。女性客の方はマスターと話しながらCDを見繕っている。この店は「CD貸出帳」というノートがあって、名前を記入してCDを借りられるようなのだ。何というこの世知辛い世の中に性善説に立ったシステムだろう。

音は澄んでいて、ヨーロピアンなジャズに良く似合う。重低音の迫力はやはりケタが違う。若い男の方がEddie Higgins Trioをリクエストしていた。最後は私とこの若い方の2人になっていた。だいぶ音量を上げてくれて68dBになっていた。

その後、私の好きなKeith Jarrettをかけてくれたり、ジャズ屋さん巡りの話を楽しみながら、アナログレコードをかけてくれた。
Jimmy Forrest "Black Forrest"
これが素晴らしかった。楽器の定位と臨場感がすごかったのだ。本当にバンドが目の前で演奏しているようだった。
思わずマスターに、「これすごいですよ。アナログの方がすごい」と言ってしまった。
若いお客さんも、同じような感覚を持たれた様子だった。
ここから先は70dB超えの爆音ジャズ喫茶状態だが、全くうるささを感じなかった。エンクロージャーや店内のポスターが共振するような音も聞こえず安定していた。ストリングスの入った曲などでは、結構細かく弦の音が聞き取れる。

再生リスト
1) Bob Mamet Trio (?)
2) 女性ボーカルもの
3) Eddie Higgins Trio "Dear Old Stockholm"
4) Lou Donaldson "Lush Life"
5) Earl bostic "Alto-Tude"
6) Archie Shepp "The Way Ahead"

SP: JBL S4700
CDP: Marantz SA14S1
AP: Kenwood KP-9010
C. Amp: Accuphase C200L
P. AMp: Onkyo M508
カートリッジは複数あるようなので、比較して楽しむこともできる。まぁ初回訪問の私のレベルではこのくらいのレポートが精いっぱい。

紅茶1杯で3時間以上粘ってしまった。歩いて行けない距離でもないし自転車という手もある。是非また行ってみることにしよう。
(2014-08-10 訪問)

Nefertiti5
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Nefertiti7
Nefertiti8


Jazz Cafe & Bar Nefertiti
千葉県柏市増尾1124-1コミュニティスペースとみざわ内
04-7139-9265
12:00-20:00(金土22:00まで)、水木休


店のホームページ
http://nefertiti.jp/

店長ブログ
http://ameblo.jp/kurikurijazz
土曜の夕方行ってみたら、講演会だった。

Jimmy Lancefordの話を聞く。講師の人から他のバンドの参考音源も含め「リズムが硬いという表現」が何度も出てきた。
最後に後藤さんが「要するにジャズファンが熱心に聴くものでないということが良くわかった」という(おそらく)お馴染みのセリフで締められた。

このバンドは譜面でやっていて初見で弾ける能力があったというのである。逆に譜面を忘れて演奏はできないので、エンターテイメントのショーだけやって乗り切ったという、抱腹絶倒なエピソードがあるというのだ。
Jazznocracyという曲を聴いたが、一部のオーケストラアレンジこれはチャイコのくるみ割りのもろパクリだった。
ビバップ以前のジャズというものの印象がだいぶ変わった。いかにパーカーが革命的だったかというのが逆にわかった。

メモが見当たらなくなってしまったが、音量はSPから10m近く離れた後ろの方にいたが、70dBを超えていた。

どれだけジャズとクラシックと結びついていたのか、あるいは即興と準備されたものとの関係など、どうやら誤解されている要素というものが多いようである。

(2014-08-11記)
接続時間の確認ミスやら、雨で電車の普通などのため、前日は少し手前のビジネスホテルに泊まった。素泊まりで4500円もかかった。
夜風呂入った。途中いろいろ考えごとをしていたのでクールダウンするには効いた。

松本駅のスタバで作業して夕方にエオンタに行ってみた。久しぶりに行くと大体この辺だろうの感覚が通じず、松本の盆踊りのような催しの人だかりの中を歩き、結局はAndroidに誘導してもらって着く。

客は私のみだった。銀縁眼鏡のマスターがカウンターに。
アルテックの前に座る。アイスカフェオレ550円を注文。

再生リスト
1) Shloush (?)
2) Alessandro Garati Trio "Seals"
3) E.S.T. "Platinum Edition"
4) Milsovs Vitros (?)
5) Miles Davis Quintet "Someday My Price Will Come"

ユーロピアンジャズの美しい調べ。
席の真後ろのジャケット掲示スタンドを眺めると、Shloushとあったが、メモ間違いだったよう。
Shroashでもない。似たようなもの。レタリングが凝っていると良く間違う。
「お前、千葉からわざわざ遠征して、何でそんなの質問もできないの?」とお読みの方は思われるかもしれないが。
後日検索しても詳細不明。ピアノトリオだが、途中シンセサイザーのソロ部分があった。
2)はイタリアのジャズ。
3)は有名だから知っている。
4)はギターがフィーチャーされていた。メモを間違ったようだ
5)でようやく定番ものとなった。マイルスであることはわかってもアルバム名はわからないので

スピーカー前、2m以内の特等席。3)でdB計測すると72dBあった。

昨年の秋に初訪問した際、老舗ジャズ喫茶でありながらハイレゾやネットワークオーディオを使用する点では珍しいと感じた。
第二の人生系でジャズの店を始めた人がマスターの場合、このような例はあるのだが。

システム的にどうなっているのか、前回聞いたのだが、後で説明良くわからなかったので、そこだけは確認してきた。

CDをCDPで読むよりFLAC形式でリッピングしてネットワークオーディオプレーヤーで再生する方が音が良い、というのがLinnの言い分。
具体的にはLinn Akurateを使用しているとのこと。
ジャケットのようなものは、一応ジャズ喫茶の再生中のアルバムを示す名残で、コピーしたものをスタンドに掛けている、とのことであった。
別にリッピングしたものをメディアで再生しているわけではないのだ(当然だよね)。

音はこの前聞いたときより、ますます美しく、みずみずしくなっていると感じた。
アナログやCDとは別種の音が入ることによって、果たして、また別方向にエージングが進んだりするのだろうか。



スピーカー写真などは一回目の訪問記をご覧ください。
懸命なジャズファンの方々はdoodlin'という名前がHorace Silver作の曲だということをご存じだろう。当然のことながら、そうした典型的「ジャズファン」なる人たちならイロハのイというような知識も仕入れないまま安旅でジャズ屋に行っているわけだ。
ホレスシルバー逝去のニュースがついこの前飛び込んできた。短命なジャズジャイアンツが多い中、86歳なら大往生と言える部類だろう。

あまり卑屈になるのも変なので、Horace SilverはPeaceというかなりスローなバラード、Nica's Dreamという美しい曲を弾いたことありますよ。で、参考のために音源を買っている。これが楽器をやる人の録音メディアに対する態度であって、必ずしも全部揃えてやろうという気具合はない。


この店を知ったのは、Just In Timeが閉店しましたよと、レコードバーBracqueのマスターに言われた後、doodlin'という店がありますと紹介されたから何の予備知識もないまま寄ってみたのだ。

ちょっと狭い客の出入りで、「あ、後ろすいません」などとのやり取りをしながらと言えばおわかりだろうか。細長いカウンターバー。

どちらかと言えば決してコワモテではないちょい悪系のマスターと、浴衣を着た女性がカウンターに。奥に先客が5、6名いただろうか。もう入口に近い所に座るしかない。

何か適当に知ってる酒の名前を言ってみた、Maker's Markを水割りでと。これは無かったので、他のバーボンにしてもらった。その名前は失念。

音楽を聴きながら、酒を飲んでいると、まぁ、楽しく陽気な気分になっていった。

酒を二杯飲んでいるうちに、何がかかっていたかの記憶もあいまいになってしまった。
Android携帯はmicroSDカードの故障のため使えず。いつものようにTrackIDという飛び道具も使えない。
Donald Bird、Jimmy Forrestという名前はあったと思う。
King Curtis "King Size Soul" これはオルガンジャズでUKロックの名曲「青い影」が入っていた。
マスターはこの曲について、「大阪で生まれた女って、この曲だと思う」とぽろっと語っていた。
言われてみればそうだ。やんわりとパクっている。名曲をヒントに書くという作曲方法もあったりする。
松任谷由美の「真珠のピアス」はABBAのダンシングクイーンをマイナーキーで書き直すという手法で書かれていたりする。これはご当人がラジオで言っていたから間違いない。

この日は図書館にこもっていたので、何の日かも知らない。浴衣の女性に話かけてみた。
(例によって記事をすぐに書かないので、神戸の言葉は正しく採録できていないのはご容赦)
「良くそういう格好をするのですか」
「今日はお祭りがあったんよ。お客さんは何でこの店知りました?」
「ブラックのマスターに教えてもらいました」
「あー、この界隈のコースですな」
「ジャズのお店を回っていて、昨日はビッグアップルに行ったんですよ」
「ほー、神戸を満喫されとりますな。」
質問しなかったが、この女性はマスターのご伴侶なのかもしれない。この方はロカビリーがお好きなのだそう。もう少し大阪よりにそうした音楽の聖地のような店があるらしい。

マスターには、店外にも店内にも貼ってあった「doodlin'主催ジャズコンサート」を質問してみた。
ジャズバーが主催するコンサートというのも何か珍しい気がしたのだ。
「うちはミュージシャンのお客さんが多いので、自然とそういう話になっていった」とのこと。
店ではライブやったりしないのか聞いてみた。狭いがドラムレスのライブだってあるわけだし、ソロやデュオ程度ならやれないわけでもないだろう。
「うちでかける音楽はドラムがないのはダメなんです。だから店内ではライブはやらない。ソニーロリンズ(やや記憶違いで別なアーティスト名を言われたかもしれない、ごめんなさい)やブレーキ―が大好きで、ファンキー、ソウルジャズを流している。」

この音楽に対する思い入れ、流れる音楽の個性が自然と客層を決めていくということなのか。その結果、店が主催するコンサートが出来たりする。素晴らしいことではないか。神戸は音楽好きにとっては本当に楽しい街のような気がした。

聞けば福岡にはもっと真っ黒黒のジャズを掛ける店があるそうだ。私はそういう店にはまだ遭遇していない。九州詣では充分自覚しているが薄すぎる。

マスターがアメーバでブログを書かれている。ホレスシルバー追悼49日の記事などを読まれることをお勧めします。
http://ameblo.jp/doodlin/

当店の雰囲気をざっと知りたい方は以下の紹介記事もおすすめ。
http://kobejazz.jp/jazz_report/vol91.html

Doodlin'
神戸市中央区元町通1-12-7 コモビル2F(神戸プラザホテル裏)
090-5011-6081
18:00~25:00、水曜休


doodlin1
doodlin2
doodlin3
doodlin4

この後、数文を追加する予定。(8月11日記)
2014年6月で閉店。10年で閉店という予定だったそう。

深夜だったが、跡がどうなっているか見に行った。パチンコ屋だった。
しょっく。きれいなパラゴンだったが、ちんちんじゃらじゃらに変わってしまったか....

JIT跡地
8月、9月はぶどう屋さんになってしまうそうなので、書家、陶芸展のアートギャラリーの週間に合わせてぶらっと寄ってみた。

BGMはない。店の人と焼き物の作家さんと歓談していた。土曜日の7/26はコンサートがあるようなので、インプロビゼーション・ジャズなる音楽がどのようなものかを知るチャンスだったので、参加することに。

本当は境港の妖怪ジャズフェスでも行こうかと思っていたのだが。予定変更で、翌日も昼からお邪魔して、焼き物を買うことにした。書は私がほいと買える値段ではないので。

買うと、その作品をイメージしたウッドベースの即興演奏が付いてくるという特典があった。うまいことを考えましたね。音楽は全くないのかと思ったら、このように仕込んでいたのでした。ログハウスの中で聴く、不思議で妙に迫ってくる演奏。このベーシストは高校3年生でマスターの息子さんというのだ。





スピーカーが変わっていたことに気づく。以前は長岡氏のカノンだったが、さらに大きめのユニットに変わっていた。SPケーブルがさらに太くなっていた。BGMなしなので音は聞かなかったが、マスターは出したい音が出せるようになったとかなりの自信作の様子。

報告の役目を果たしているとは言い難いが、とりあえず写真で紹介してみることにする。





Jalan-Jalan(ジャランジャラン)
和歌山県岩出市船戸 1110-151
0736-61- 6681