畔道
昼休み。
アヤミハビル館を少し下って、貢馬の水田の畔を歩く。
南大東付近にある台風15号から、与那国にも強い北風が届いている。
アカスジベッコウトンボは、枝先にしがみつくにの必至。
こちらの存在に気づいているであろうが、敏感なトンボが飛び立たない、飛び立てない。
おのずと、強風を受けない被写体を求めて、足元ばかり見て歩くようになる。
水路沿いにはオキナワキョウチクトウが多い。
典型的な海流散布種子。
水路にそのまま落ちた種子は、やがて田原川を下って海へ出て、新天地に辿り着く可能性を秘めている。
少しでも目をそらせば、すでに逃げてしまったのか、単に見失っただけなのか、分らなくなる。
とりまきの葉は、小さいながらも立派にサトイモの葉の形をしている。
じつはアンバランスなくらいに巨大な花なんだ!
ふと気づく。
畔を覆う紅色に染まったシマニシキソウの葉。
島酒、島らっきょう、島唄、島唐辛子・・・
島とつくもの土着のものと思いきや、熱帯アメリカ原産の帰化植物らしい。
日本では近畿地方以西に広く帰化しているそうだ。
9月13日
9月13日の散歩。
今の季節、与那国のようす。
ノボタンの実がはぜて、紅色の果肉があらわになっています。
口に含むと甘みがありますが、じゃりじゃりと種子が舌に残ります。
リュウキュウコクタンが枝いっぱいに実をつけています。
深紅色に熟したものは甘みがありますが、果皮が渋くて、思わずペッ、ペッ、としてしまいます。
果実をたくさんつけたアコウの枝には、メジロがたくさん集まっていました。
腹部が白く、島で繁殖している亜種リュウキュウメジロのようでした。
秋から冬にかけては腹部が茶褐色の亜種メジロも渡ってきます。
傍若無人なヒヨドリがわめき散らし、まわりにいたメジロは迷惑そうに去っていきました。
こちらのヒヨドリは顔つきが幼くみえます。
若鳥のようです。
急に雲ゆきが怪しくなってきました。
雨に打たれてジャコウネズミが死んでいました。
名もネズミ、姿もネズミ、生活もネズミのようですが、モグラの仲間。
ネズミ目(齧歯目)ではなく、トガリネズミ目に分類されます。
島の人の話では、地中で生活するモグラもいる、いた?とのことですが、ジャコウネズミのことをモグラと言っている人も多く、定かではありません。
また、モグラには、チンチラ(チンチラティ)とタガ(タガティ)の2種類があるという人もいます。
やはり、ジャコウネズミのほかに、もう一種、モグラがいる?いた?
ものの数分で雨雲は去り、ふたたび太陽が顔を出しました。
ボチョウジの果実。
もうすぐ赤く熟します。
果実が楕円形のナガミボチョウジもあるのですが、いまひとつ僕は区別に自信がありません。
アオミオカタニシが活発に活動しています。
スルスルと殻の中から糞が出てきて、置き去りにしていきます。
フカノキの高いところにヨナグニサンの幼虫を見つけました。
赤く熟したものから落ちてゆくクマタケランの実。
アオムネスジタマムシ。
林床にはクバ(ビロウ)の芽がたくさん出ていました。
たくさんオオゴマダラがやってきますが、この木にはまったく来ていませんでした。
















