畔道
昼休み。
アヤミハビル館を少し下って、貢馬の水田の畔を歩く。
南大東付近にある台風15号から、与那国にも強い北風が届いている。
アカスジベッコウトンボは、枝先にしがみつくにの必至。
こちらの存在に気づいているであろうが、敏感なトンボが飛び立たない、飛び立てない。
おのずと、強風を受けない被写体を求めて、足元ばかり見て歩くようになる。
水路沿いにはオキナワキョウチクトウが多い。
典型的な海流散布種子。
水路にそのまま落ちた種子は、やがて田原川を下って海へ出て、新天地に辿り着く可能性を秘めている。
少しでも目をそらせば、すでに逃げてしまったのか、単に見失っただけなのか、分らなくなる。
とりまきの葉は、小さいながらも立派にサトイモの葉の形をしている。
じつはアンバランスなくらいに巨大な花なんだ!
ふと気づく。
畔を覆う紅色に染まったシマニシキソウの葉。
島酒、島らっきょう、島唄、島唐辛子・・・
島とつくもの土着のものと思いきや、熱帯アメリカ原産の帰化植物らしい。
日本では近畿地方以西に広く帰化しているそうだ。


