与那国フィールドノート -543ページ目

カラスアゲハ

春を満喫できないカラスアゲハ
karasuageha

春分の日を明日に控えても、3月20日は最高気温が20℃に届かず、1日中曇天。

変温動物である昆虫は太陽の光を浴びて体温を上昇させなければ活動することができません。この日は、正午近くになってもカラスアゲハは林縁の下草に静止したままでした。

琉球列島のカラスアゲハは、DNA分析と交配実験の結果から、現在では奄美諸島~沖縄諸島のものをオキナワカラスアゲハ、八重山諸島産をヤエヤマカラスアゲハとして、それぞれ別種とされることが多くなっています。

ヤワラケガキ

 柔らかな毛に覆われたヤワラケガキの新芽です。


 与那国島が分布の北限で、国外では中国南部、台湾、スマトラなどに分布しています。与那国島での個体数は少なくないものの、幹の直径が15㎝を超えたり結実した株を見つけるのは困難です。




 与那国島には多くの植物に方言名があります。生活と自然が密接に関わっていた頃、それぞれの植物について、用途や特徴を的確に知っておく必要があったのでしょう。


 ヤワラケガキは方言名はダマキダといいます。ダマ(山)のキダ(リュウキュウコクタン)を意味し、まさに、自生環境と樹皮が黒褐色である特徴を的確に捉えたものといえます。

 材には“もち味”があり、茅葺き屋根の茅をおさえるのに利用されたそうです。

キシノウエトカゲ



最大40㎝になる日本最大のトカゲ、キシノウエトカゲ。晴れた日には農道や林道で、見かけることが多くなりました。


繁殖期を迎え、雄は顎が横に張り出し、頭部から体側にかけてはオレンジ色の婚姻色が現れています。

与那国島ではバガドゥと呼び、「食べるとおいしいよ~」という話を聞いたこともありますが、国の天然記念物なので今はダメ!です。