ナナフシ
夜の久部良岳を探索してきました。
夜の森は、昼間とは違う顔ぶれの生物がたくさん活動しています。
大本命はヨナグニサンなのですが、魅力的な彼らの前を素通りすることはできず、なかなか歩が進みません。
フカノキを食べていたのは、エダナナフシの一種。メスフトエダナナフシかオオガラエダナナフシのどちらかなのですが、幼虫であるためはっきりとわかりません。
オオガラエダナナフシは数年前に発見されたばかりの種です。てっきりメスフトナナフシ幼虫だと思って飼育していたところ、未知のオオガラエダナナフシが羽化し、その存在が明らかになりました。
両種の間に生息環境や食餌植物に好みのちがいがあるのか、じっくりと調べてみたいと思っています。
日本のナナフシの中では唯一、コノハムシ科に含まれるコブナナフシです。どこにいるかわかりますか?
枯れ枝の上を歩いていたのですが、カメラを向けると、枝に体を密着させて見事に隠れてしまいました。
体長5~6㎝と小型で、体型はずんぐりと太く表面がゴツゴツしています。
結局、この日観察できたヨナグニサンは、林道をドライブ中に発見した♂♀各一頭だけでした。
夜間にヨナグニサン生息地周辺をドライブしていると、時々成虫がクルマのヘッドライトに向かって飛び込んで来ることがあります。突然の灯りの出現に方向感覚を失ってしまうのです。ドライバーの方々はくれぐれもご注意を。
ヨナグニサン
朝の出勤途中、鳴る携帯電話に出ると祖納集落手前にある沖縄電力の事務所からです。なんと、昨夜灯火に飛来したヨナグニサンを保護しているので引き取りに来てほしいといいいます。
今年初のヨナグニサンのとの対面は、鱗粉がやや剥げているものの、破れたりはしていない♂でした。暖冬でしたが、ほぼ例年通りの第1化の羽化です。
写真は与那国流のヨナグニサン携帯法。何だかかわいそうな格好に見えますが、このように2本の棒で翅を閉じておけば、翅が痛んだり、破れたりすることはありません。まさに、かつてヨナグニサンが豊富に生息し、装飾用の標本にするために売買されていた頃からの“伝統の技”といえるかも知れません。現在では、ヨナグニサンは県の天然記念物に指定され、一切の売買が禁止されていますが、こうして保護しておけばヨナグニサンは羽ばたいて無駄に体力を使うことがなく、もっとも最適な方法といえます。
この日、アヤミハビル館で飼育しているヨナグニサンも♂が一頭していました。



