与那国フィールドノート -496ページ目

オオジョロウグモと居候



オオジョロウグモの巣にベッコウバチが掛かりました。

またたく間に、ベッコウバチは吐き出す糸でグルグル巻きに。

こちらの気配に気づいてか、あるいは食事は後ほど・・・なのか、オオジョロウグモは獲物をそのままに巣の上へ上っていってしまいました。


さすが日本最大のクモです。脚を広げた大きさは大人の手のひらに収まらない程で、たいへん迫力があります。

スズメなどの小鳥が餌食になることもあります。

ふと、捕らえられたベッコウバチに目を向けると、小さなクモが取りついています。

これは、アカイソウロウグモという種類で名前通り居候生活をしているクモです。

他の種のクモの巣に居候し、主が捕らえた獲物を食べたり、相手にしないような小さな獲物を食べて生きています。

ツマキツチバチ

タイワンウオクサギの花にはたくさんの昆虫たちが集まってきます。


体長2センチと大型でコントラストの強いツートンカラー。

存在感のあるハチはツマキツチバチです。

「ツマキ」は端黄。腹部の後半の色彩に由来しますが、黄色というよりも、赤褐色、赤さびのような色で、長い毛が密生しています。


森林内をブーンと翅音を立てて脇をかすめていく姿に出くわすばかりで、なかなか撮影のチャンスがなかった種類です。



訪花中の今は撮影の絶好チャンスです。

それでも、せわしなく花の上を歩き回ったり、飛び立っての移動を繰り返すのでピントを合わすのが難しい。

数打ちゃ当たる方式でバシャバシャ、シャッターを切っていると、食事中を邪魔されていらっだたのか、カメラにアタックしてくるようになりました。


以前、標本を作るときに、大きな針が腹端にあるのを見ています。

あんなのに刺されたらとても痛そう。

慌てて退散しました・・・


あっ、ふだんは人を襲うことのない種なので、あまり過敏にならなくても大丈夫です。

マルバアサガオガラクサ

青い空にモクモク入道雲。

夏空が戻ってきてしばらく経ちますが、クラクラするような強い日差しはもうありません。

海岸部でのフィールドワーク中もそれほど汗をかかず、摂取する水分量が少なくなりました。


もう9月です。

クマゼミがやかましく鳴いていた頃の暑さが少し恋しくなるから不思議です。

コウライシバの隙間から、這うように長い茎を伸ばすマルバアサガオガラクサ。

可愛らしい青い花をいくつもつけています。

てっきり春に咲く花だと思っていましたが、こんな季節にも咲いているのですね。

ちょっと意外でした。


日本では与那国島だけに自生し、限られた場所で点々と生えているのしかみたことがありません。