与那国フィールドノート -489ページ目

不思議な植物 タカツルラン

森の奥深くで目的の植物を見つけました。

直径30センチほどのフクギの幹を這う紫色を帯びた黄色の蔓。

長さ20mにもなるラン、タカツルランです。

まるでミミズのような枝(?)は樹幹に吸い付き、どんどん木を這い登っていきます。

その先端は宙をさまよい、まるで何かを探し求めているよう。

5~6月頃、橙黄色の花を多数つけるそう。

ぜひ見てみたいものですが、ここは道なき森の奥深く。

自生地を忘れないようにしなければなりません。


沖縄県のレッドデータブック(絶滅危惧Ⅱ類)によると、

「沖縄島では数カ所、石垣島では2カ所、西表島で2カ所で確認されているが、個体数は少ない。与那国島では1971年に確認された後、見つかっていない」とありました。


1960年代に造林業に関わっていた人の話では、当時から少なかったものの、時々見かけた記憶があるそうです。


10月2日に見つけたのは僅か1株ですが、現在でも自生していることが確認できたのは大きな収穫です。



ヤエヤマセンニンソウ

ヤエヤマセンニンソウの花が、日当たりの良い林縁でよく目につくようになりました。

濃紫色と白。

コントラストの効いた可愛らしい花。

つる性の多年草で、日当たりの良い林縁で他の植物に絡みつきながら生え、とてもたくさんの花が付きます。


花が咲き終わった後の変化も面白い植物です。

追って報告します。




オナシアゲハ

台風15号着々と八重山諸島に接近中。

すでにかなり強い雨交じりの風が吹いています。

速度が遅いため2~3日はフィールドには出られそうもありません。

しばらくは10月2日の休館日に出会った動植物のことを書こうと思います。


宇良部岳山頂でまた遭遇!

迷蝶オナシアゲハです。今年は8月に同じ場所で出会って以来2度目です。

与那国島では過去には庭に植えられたミカンで多く発生したこともありますが、ここ数年は、単発的な記録があるだけです。

まだ太陽は東の低い位置で、日差しを浴びて、体温の上昇を図っているようです。


翅を開いてくれないかな。

少し距離をおいた場所で待っていましたが、翅を開く気配はまったくありません。

ならば、横からのカットを。

じりじりと近づくと、あっ!

前回と同様の悲しい結末。瞬く間に空高く吸い込まれるように消えてしまいました。