与那国フィールドノート -470ページ目

カラスキバサンキライ

数日荒れた日が続くと、数日穏やかな日がやって来る与那国島。

11時現在、ほとんど無風に近い状態です。


東崎からの眺め。北の海もこんなに静かです。
東崎の「コウライシバ群落」は環境省の「特定植物群落」に指定されています。

独特の刈り込まれたような景観を維持しているのはヨナグニウマ。

バリッ、バリ、ボリボリ・・・

上下の前歯で短いコウライシバを噛みちぎって食べています。

前歯が下にしかなく、舌で長い草を絡め取って食べる牛では維持できない環境です。



山地の林道沿いでは、カラスキバサンキライがたくさんの蕾をつけているのを、あちこちで見かけます。

まるで打ち上げ花火のようです。

開花すればさらに花火らしくなるはず。その時をお楽しみに。

カラスキバサンキライの葉。
 葉の形が“唐すき”に似ているから“唐すき葉”

唐すきといっても・・・???

牛馬に引かせて田畑を耕す農具だそうです。その図も見て納得。

クロマダラソテツシジミ

 東崎にクロマダラソテツシジミの発生状況を確認に行ってきました。

 しかし、いない。


 では、南牧場はどうだろう。
  

 昨日までの悪天候もおさまり、空は厚くグレーの雲に覆われながらも穏やかな南牧場。

 1年を通して強く吹いているのは東風でしょうか。

 木々の枝振りは一様に西へ流れています。


 さて、クロマダラソテツシジミ。
  

 道路を挟んで海側では見つかりませんでしたが、内陸側では少ないながら見つけることが出来ました。

 11月に観察したときよりも、斑紋に黒色の縁取りがなくなって、いっそう低温期型の傾向が強まっています。


 イリオモテアザミの花で吸蜜したり、交尾中のペアもいくつか見ましたが、

 幼虫の成育に適した新芽や若葉は見あたりません。


 暖冬の予想といえども、冷え込む日も幾日かはあるはず。

 この細々とした発生状況で冬を乗り越えることはできるのでしょうか。


クロツラヘラサギの今

10月下旬に飛来したクロツラヘラサギ。

今でも2羽が残り、島内の水場を移動しながら、餌を採ったり休息しているのが観察されています。


クロツラヘラサギの採餌風景。

くちばしを水につけ、左右に振りながら甲殻類、水生昆虫などを探します。



観察していた1時間程の間、ずっと一枚の水田内を行ったり、来たり。

やみくもに探し回っているようです。


じっとたたずんでいたダイサギも、うるさいやつが来たと迷惑顔。