与那国フィールドノート -472ページ目

テツオサギソウ

 冬のラン、テツオサギソウが咲き始めました。


 暗く湿潤な森に自生し、個体数のとても少ない植物です。

 自然林の開発、園芸用の採集などが減少の理由とされており、沖縄県のレッドデータブックでは絶滅危惧ⅠA

 類に分類されています。

 花序の下の方から咲き始め、開花までには結構時間がかかります。

 この株は10月下旬に見つけた時にはすでに花序を伸ばしていましたが、今、ようやく開花が始まったのです。


 和名の由来は花の形を、サギの飛ぶ姿に見たてたものです。

 なるほど、よく観察すれば、群れ飛ぶサギが上空から舞い降りてくるような。

 しかし、首を前方に伸ばして飛ぶのはツルであって、サギは首を縮めて飛びます。


 だけど、ツルランは別にあって、夏のラン。




リュウキュウヒメジャノメ

 林縁のススキ原をリュウキュウヒメジャノメが低く飛んでいました。

 特定のススキに執着して、風に煽られながら何度も止まろうとします。

 どうやら産卵をしているようです。

 母蝶が去ったあと、止まっていた葉の裏には直径1mmほどの卵が2つ産み付けられていました。

 まるで真珠のような美しい卵です。

ノゴマ

 おやおや、かわいそうに。

 宇良部岳山頂に向かう路上に落ちていたのは、ノゴマ。

 夏に北海道で繁殖し、冬に南西諸島や東南アジア方面に渡ってくる旅鳥です。