与那国フィールドノート -395ページ目

オキナワオオカマキリ

朝日の降り注ぐ草むらに、オキナワオオカマキリのオスの成虫を見つけました。

彼は「待ち伏せ型」のハンター。

周囲の環境に溶け込み、獲物を待ちます。



先日、カマキリとナナフシが専門である「虫の恩師」から一通のはがきが届きました。

研究用の与那国島産ハラビロカマキリの標本が欲しいとのこと。


ハラビロカマキリは、琉球列島では多くの島々に分布し、最もふつうのカマキリといってよい種です。

ですが、与那国島では長年探しているものの発見したことがありません。

おそらく与那国島には分布していないものと僕は考えています。

イソマツ開花

27日、海岸の岩場でイソマツの開花が始まっていました。

あたりの風景はまだ夏そのもの、ですがイソマツは秋の花です。



一月後には、一面を紅色に染めていることでしょう。

ヨナグニサンの交尾

27日の早朝、アカギを植裁してある森で、ヨナグニサンの交尾ペアを見つけました。

こちらはオス。

こちらはメス。

前翅長がオスとほぼ同じの小型のメスです。

チョウやガの仲間は前翅長といって前翅の前の縁の長さで大きさを測ります。

小型個体でもメスは翅の面積が広く、ボリューム感があります。


昨日も書きましたが、メスは羽化後も繭に静止し、オスの飛来を待ちます。

10時間以上にも及ぶ交尾を終えると、産卵場所を求めて飛び立ちます。

さすがに卵もその場で産んでしまっては、近親交配がどんどん進んでしまいますから。


ヨナグニサンは飛ぶのがヘタというイメージがあるようです。

でもそれは、街灯や車のヘッドライトに飛来し、たまたま人目につく場所で見つかった個体を見てのこと。

方向感覚を失い、地上付近をあわてふためくようにバタついています。


闇夜での森で生きるヨナグニサンはもっと自由に飛び、オスはメスを、メスは産卵場所を求めて、自分が産まれ育った場所から意外に移動しているのではないでしょうか。

葉裏に数個づつ、点々と産み付けられている卵を見るとそれを強く思います。


羽化直後の個体にマーキングして(翅の鱗粉がない窓状紋がいいか?)、移動距離を調べて見るのも面白いかも。

昼行性で目につきやすいチョウと違って難しそうだなあ。

一人じゃ効率悪いし、地元主体のヨナグニサン研究会みたいなのを立ち上げるのも必要かなあ。