与那国フィールドノート -351ページ目

リュウキュウアサギマダラの集団

きっと昨日はこの冬いちばんの冷え込み。


昨日の最低気温なんど~?


気軽に聞けた与那国島測候所は今はありません。

正午過ぎに飛行機で到着する新聞で確かめることにしましょう。


今朝は、おそらくリュウキュウアサギマダラが集団になって寒さに耐えていることだろうと、とある谷に降りてみました。


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林冠から垂れ下がる枯れ蔓などに数頭以上の集団になって静止しています。


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越冬集団とよく表現されますが、冬の間ずっとこうしているのではなく、やがて寒さが緩めば、ふたたび活動を始めます。



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20~30頭の集団が谷筋に点々と見つかりました。



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一頭でポツリと静止している個体も多い。


何百等も一カ所に集まっているような大規模集団を期待しましたが、なかなか難しいものです。


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石の上で静止するオオゴマダラ。

大きな翅を指先で触れても飛び立ちません。寒さで活動ができないようです。

リュウキュウアサギマダラのような集団になることはありません。


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今朝は北風もおさまり、海も落ち着いていました。(昨日はフェリーも欠航)

薄暗い森にも朝日が差し込んできます。

ヤエヤマスズコウジュ開花

強烈な北風が吹き、9時現在の気温12.4℃。

この冬いちばんの冷え込みです。


雨は上がり、白く厚い雲に覆われた空からは時々日が差し込みます。

それだけで嬉しい与那国島の冬。



場所は南牧場。

石灰岩の隙間からヤエヤマスズコウジュが茎を伸ばし、葉の付け根から僅かに花を咲かせていました。
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琉球列島の固有種で、数島のみに分布。

与那国では海岸近くの原野で広く見られ個体数も多いのですが、他の島ではそのようなことはないそうです。


3~4月が見頃で、まるでピンクの絵の具をこぼしたかのように、石灰岩を染め上げます。


1月4日撮影。

台風の傷跡

うっそうと樹木に覆われていた谷間に、ポッカリと大きな空がのぞけるようになってしまいました。

昨夏、続けざまに来襲した台風の影響です。
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周囲からの土砂の流入も著しい。


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ここはヨナグニトキホコリの自生地です。

ヨナグニトキホコリは、湿度が保たれ、昼なおくらい場所に自生地するイラクサ科の植物です。


世界で唯一与那国島に自生する固有種で、現在ではここが唯一と言ってよい自生地となっています。

ところが、これほど明るく開けてしまうと、日当たりの良い場所を好む植物が続々と侵入し、ヨナグニトキホコリは自生地を奪われてしまう恐れがあります。


現在、それが進行中。

同じイラクサ科で大型のシマミズが勢力を増し、
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小型のヨナグニトキホコリは自生場所を追われてしまう。
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ヨナグニトキホコリが背後から忍び寄るシマミズに飲み込まれてしまいそうです。


ほかにも荒れ地などに生える雑多な植物が続々と侵入。
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今年も八重山、与那国島に頻繁に来るのであれば、周囲の樹林が回復は見込めそうにありません。

人工増殖に取り組み、時を待ち、元に戻せる体制を整えておく必要性を強く感じました。



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2007年8月15日