与那国フィールドノート -221ページ目

ジャコウアゲハが多くなりました。

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1月中旬を過ぎたあたりから、ジャコウアゲハは次々と羽化してきます。

ほかの蝶、特に黒いアゲハ類が少ない時期だから、よけい目立ちます。


目立つことこそが、彼らの本望?
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成虫は幼虫時代に食べた食草の有毒物質を体内に蓄えていて、鮮やかな紅色の体色と斑紋は、天敵に対する警告色と言われます。

しかし、餌としてほかの選択肢になるべき蝶があまりに少ない頃だし、そもそもどれだけジャコウアゲハの警告色が機能しているのか、わかりません。


近づいても、いっこうに飛び立つ気配がないのは、食べられない自信があるからなのでしょうか?

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いやいや、たんに寒だけだったようです。

翅を小刻みに震わせ、活動ができるまで体温を上昇させると、やがて飛び立っていきました。


第33回沖縄一周市郡対抗駅伝大会に出場するため、数日間与那国を留守にします。



タブノキの芽吹き

タブの若芽が一斉に芽吹き始めています。
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まるでピンクの花をたくさん咲かせているようです。


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別の木では、深紅の若葉が展開していました。


またまたほかの木。
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若芽(?)のうちこそ薄いピンク色をしていますが、展開し始めた若葉はくすんだ緑色をしています。

深紅の若葉にばかり目が行きがちですが、生えている場所や株によって個体変異があります。


与那国では方言名はトゥムヌと呼んでいます。

やはり変異のある材の色から、キン(金)のトゥムヌ、アガ(赤)のトゥムヌ、ツー(白)のトゥムヌなどと区別し、それぞれの用途によって使い分けていたようです。

例えば、金や白の方が白アリがつきにくく建築材に向く・・・など。


1月26日、久部良岳にて。

セイタカスズムシソウ

セイタカスズムシソウの花を見に行ってきました。

与那国での自生地はこれまで一か所しか見つけていないうえに、個体数も少ないキツネノマゴ科の多年草です。

沖縄本島では6年周期にいっせいに花が咲き、その後枯れてしまうといいます。

与那国(八重山)ではそのようなことはありませんが、この冬は花を咲かせている株が少ないようです。


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セイタカスズムシソウといえば、コノハチョウの食草です。

かつて与那国にもコノハチョウがたくさんいた、と熱く島人(70代)から聞かされたことがあります。

どう見ても、たくさんのコノハチョウを維持するほどの個体数はありませんが、台湾、石垣島、西表島などから偶然に飛来したコノハチョウが一時的に発生する可能性は否定できません。