「ローズウッド」という海外ドラマを見始めました。法医学ミステリーというジャンルですかね。


BONESに続く人気シリーズとして期待されてたらしいですが2シーズンで打ち切り。最初の4話ほど見終わったところですが、キャストはともかく、プロットもスタイルも古くさくて、ミステリーとしてもキレがない。続かなかったのも無理はないかな、と思ってしまい、見続けるかどうか考え中。

イスラエル兵の、ガザでの振る舞いの動画とかをけっこう簡単に見ることができる。盗撮とかでなく、カメラ目線だから自分たちで撮って、自分たちで上げているのだろう。

ものすごく狭い時間軸と物理的、社会的空間の中限定なのだけど、自分は勝者だ、という思い込みが人間を浮かれさせ、信じられないような振る舞いをさせる。戦争の狂気をこんなにリアルタイムで感じることになるとは。

かと思えば国内では政治家の目を覆わんばかりの劣化ぶり。思えば戦争でも政局でも、似たところがあるかもしれない。自分たちは支配階級だ、自分たちだけは安全なところにいる、という思い込みが人を驕りたかぶらせる。

遠い歴史で知って、内容的には実感できないかもと思っていた、平家物語や、軍記物、聖書物語など、書物の中の人間の弱さや醜さ、群集心理に煽られる人間の単純さ、残酷さが、いま近くで遠くで、全て現在進行形で起きている。

21世紀になったからって、人間のある部分は、あまり変わっていないのかもしれない。

しばらく間を空けてから公開された、第二弾。今度は主演がドウェイン・ジョンソン。ゲームの中に吸い込まれる、という設定は一緒、時間を隔ててゲームに飲み込まれた同士が協力して抜け出す、という構造もいっしょなのですが、少し違う設定も。現代に合わせて、ボードゲーム設定はうまいことリニューアル、またゲーム世界に入るときに別なアバターをまとう、という設定になったので、大人のキャストが自由にできる。ドウィエイン・ジョンソン、ジャック・ブラックが縦横無尽に活躍できる下地になりました。

 

アクションあり、甘酸っぱい若者目線のロマンスあり、と分かりやすい快作だと思います。ひとつ設定が違うのは、ゲームをクリアするとゲームに入った時点に戻ることで、先に入り込んだアレックスの行く末はちょっともの悲しいハッピーエンドに。でもそれもまたよし。

改めてみて、ロビン・ウィリアムズの資質をよく活かした役柄・映画だなと思いました。

立場としては大人なのに、こどもとしての自分を捨てきれず、こどもに対して責任ある態度が取れない、という「ピーターパン症候群」な人間をうまく描いていると思いました。キルステン・ダンストの子役を超えた俳優としての資質をフルに発揮しています。

ジュリア・ロバーツの大ヒット作なのは知ってましたが、ちょっと避けて通っていたのですが、みました。

 

なるほど、さすがだな、と思う部分と、当時の彼女だから勢いで許されている部分もあったりするのかな、というのが感想です。キャメロン・ディアスもなかなかの好演で、天然な部分、したたかな部分、純粋な部分すべてを見せる魅力あるキャラクターに仕上がっています。彼氏マイケル役だけは、本当の魅力がどこにあるのか、ちょっとつかみづらい人だな、と思いましたが、周囲がそんなにほれてるならいい人なんでしょう。

 

割に新しい2019年の映画をムービープラスで録画してみました。ヘレン・ハントが主演、というのが大きな理由だったのですが、以前はわりにコメディータッチの明るい表情で見慣れていたので、久しぶりにみて、生活感に疲れた感じの彼女を見るのは少々つらかったというか、演技力は確かな人だけど、彼女でないとダメな作品だったかどうかはちょっと微妙かもと。とにかく笑わないので。

 

で、笑える映画ではもちろんなくて、少年の誘拐・殺人が立て続けに起こることと、刑事の家庭をめぐって起きる不思議な現象をリンクさせて描いていきます。映画の半分くらいにいったところで、おお、と思うネタバラシがあって、別な視点からまた物語を最初から見る形に。一粒で二度おいしい?

 

トリックのこういう明かし方はちょっと新鮮で、事件の真相がわかっていくうちに、登場人物に対する見方もシフトさせられていく、というのがこの映画の巧妙なところです。冒頭からのドローンを多用した映像も、少し心理的に観客を騙すようにできているというか。

久しぶりに投稿してみます。

 

アメリカで成功したイギリス人の女性トークショー司会者と、そこに新人で採用されたインド系の女性作家のお話。

 

多様性社会の中で生きる、ということをいろいろなアングルから描いたコメディーというべきでしょうか。エマ・トンプソンと並んで主演のミンディ・ケイリング本人が脚本を書いています。当初はポール・フェイグが監督するという予定だったそうですがスケジュール調整がうまくいかず降板。ニーシャ・ガナトラというインド系の女性監督。

 

イギリス人らしい皮肉で強権的なキャラクターをエマ・トンプソンが巧みに演じていて、ジョン・リスゴーがその夫として好演。長寿を誇る人気番組でも続くうちに招く硬直化、という現象を考えさせると同時に、まだこの映画産業の中ではテレビとネットの力関係のシフトをテレビの側から描く方が楽なんだな、と感じさせる面もありました。

 

ヒューマンなタッチで、笑いも泣きもできる、良作。

 

プロレスアクションものとしては特撮が頑張っていて、プラモデルで遊んでいるような楽しさはあるかなと思います。
SF的なだいご味でいうと、設定で大事なところはすべてごまかしている感じで、リアリティーはほとんどありません。
人物像的にも、人と交流しない人物がなぜそもそも自衛隊にいたのか、とか、少女との交流とかの重要な部分の会話が古めかしく、紋切り型なので、浅いなーと思ってしまいました。
ラストで首相が「これで戦力を持ったから我々の勝ちだ」というあたり、空恐ろしいというか、そもそものゴジラの誕生の理由に対する裏切りともいえる結末だと感じました。

 

「ビートルジュース」以来の特撮ファンタジーコメディーの傑作といえるんじゃないでしょうか。

改めて見ると「ロジャー・ラビット」あたりから蓄積されてきたアニメと特撮の融合の一つの到達点を見ている感じがします。

「ディック・トレーシー」の色使い、「ビートルジュース」の怪人暴走ぶり、「ジキル博士とハイド氏」の二重人格の相克、変化の痕跡は「シンデレラ」、ドラマ的には麻薬中毒のメタファーでもあり、人の二面性の象徴でもある、物語の神話的要素がここまでギュッと詰まっている作品にはなかなかお目にかかれません。

ジム・キャリー演じるスタンリーの気弱さとか、常に飾り物として扱われてきた、ティナ(キャメロン・ディアス)の、虚飾と裏腹の孤独とか、少し心理描写としては軽いですが、最後にはよかったなぁと思えるストーリーです。何と言っても贅沢な音楽や振り付けがそれを支えているので、細かいところがどうでもよくなってしまうという。

マスクに最初圧倒されたとはいえ、その裏側の本当の姿に惹かれた、というところが、本当のメッセージなんでしょうね。

 

ムービープラスの「アサイラム・アワー」で放送してたのを録画で見ました。

とにかくローコストで仕上げる文化祭ノリです。地震を抑えるのに、大砲を使う、という荒業。

男と、元妻と、恋人という三角関係は、ありがちですね。

演技はそれぞれに頑張っていると思いますが。