割に新しい2019年の映画をムービープラスで録画してみました。ヘレン・ハントが主演、というのが大きな理由だったのですが、以前はわりにコメディータッチの明るい表情で見慣れていたので、久しぶりにみて、生活感に疲れた感じの彼女を見るのは少々つらかったというか、演技力は確かな人だけど、彼女でないとダメな作品だったかどうかはちょっと微妙かもと。とにかく笑わないので。
で、笑える映画ではもちろんなくて、少年の誘拐・殺人が立て続けに起こることと、刑事の家庭をめぐって起きる不思議な現象をリンクさせて描いていきます。映画の半分くらいにいったところで、おお、と思うネタバラシがあって、別な視点からまた物語を最初から見る形に。一粒で二度おいしい?
トリックのこういう明かし方はちょっと新鮮で、事件の真相がわかっていくうちに、登場人物に対する見方もシフトさせられていく、というのがこの映画の巧妙なところです。冒頭からのドローンを多用した映像も、少し心理的に観客を騙すようにできているというか。
