久しぶりに投稿してみます。

 

アメリカで成功したイギリス人の女性トークショー司会者と、そこに新人で採用されたインド系の女性作家のお話。

 

多様性社会の中で生きる、ということをいろいろなアングルから描いたコメディーというべきでしょうか。エマ・トンプソンと並んで主演のミンディ・ケイリング本人が脚本を書いています。当初はポール・フェイグが監督するという予定だったそうですがスケジュール調整がうまくいかず降板。ニーシャ・ガナトラというインド系の女性監督。

 

イギリス人らしい皮肉で強権的なキャラクターをエマ・トンプソンが巧みに演じていて、ジョン・リスゴーがその夫として好演。長寿を誇る人気番組でも続くうちに招く硬直化、という現象を考えさせると同時に、まだこの映画産業の中ではテレビとネットの力関係のシフトをテレビの側から描く方が楽なんだな、と感じさせる面もありました。

 

ヒューマンなタッチで、笑いも泣きもできる、良作。