カワハギ釣りの水中映像を見ると良くわかるのですが「カワハギはまずオモリを見つけて興味を持って近づいてくる」と言うことは良く知られていると思います。
光を反射するものや動くものなどには好奇心旺盛に「なんだ?なんだ?」と近付いてきます。
そこで職人さんや釣りマニアさんが考えるのがそのオモリをより目立たせてカワハギの興味を引く事です。
皆様、試行錯誤した結果素晴らしい商品を世に送り出して下さってます。
開発費、材料費、製作費に加えて膨大な時間を掛けて出来上がってくるのでどれも高価な超高級品となりますがその効果がハマる瞬間を一度味わってしまうと無いと不安で仕方がなくなり逆に持っていることで「最後の切り札がある」と言う安心感から落ち着いて釣りができたらと言ったお守り的な側面もありますかね?
ただ、高価で希少性が高いだけに根がかりやフグカッターによる高切れでロストなんてしてしまった日にはそりゃまあ精神的にもお財布的にも打ちのめされる訳です。
そこでずっとただ闇雲に高価なオモリを投入するのではなくて目的意識を持ってピンポイントで普通のオモリと使い分けて行くことでロストを少しでも減らせたなら、と考えましてオモリの種類と特徴を良く知ってみようと思った訳です。
まずは視覚でアピールをさせようとした時に僕が使うのは鏡面仕上げのフラッシングで誘う金メッキオモリ、暗い水中でもボンヤリ光る蓄光オモリ、自ら鮮やかな光を発する高輝度LEDを搭載したピカピカオモリ、明るいパステルカラーの配色を施したオモリなどなどです。
潮が明るく透明度が高い時は日光を反射させる様なものを、笹濁りから濁り潮の時は、膨張色であるパステルカラーだったり、ぼんやり光る蓄光タイプだったり自ら発光するタイプだったりを選択します。
例えばピカピカな高輝度のオモリでも太陽光の差し込む明るい場所で見るのと屋内の蛍光灯の下で見るのとではこれだけ目立ち方が違います。
カワハギにどう見えて、どう感じられているのかはそれこそカワハギのみぞ知る、ですがもし暗い場所で見えた様な視覚を期待して明るい澄んだ潮で使えばやっぱり思った様な効果は得られないと思うんです。
澄んだ潮で1番目立つのはやはり反射素材の物や白や蛍光色だったりケイムラコーティングされたオモリの方が目立つと思うんです。
どの様な潮色の中でどの程度目立たせたいかを理解して使って行く事が大事なんだろうなぁと思うんですね。
それと音!
カワハギがどのくらい音を音として捉えているのかはやはりカワハギのみぞ知る、ですが側線で波動を感じているのは間違いない事実の様です。
カワハギやフグ科の魚を釣り上げた事がある人はわかると思いますが、その口には鋭い歯があって
歯ぎしりの様にギュッ!ギュッと鳴きます。
捕食の際にも歯が擦れたり甲殻類の殻や小さな貝類を砕いて食べる際にチチッという捕食音が出るんです。
高音でやや控えめなリンリンと言う音ですね。