「会社と人をキラリと光る存在に変える」

未来価値創造パートナー 渡邉敦です

 

「“まだ見ぬ未来に向けた価値創造” が
普遍に変わる喜びを50万人に伝える」

ミッションを掲げ

「自己実現した人にしか見えない風景の

創出に関わる」 

ビジョンを実現します

 

こんにちは。

 

能登半島地震で過酷な生活を強いられているみなさん、どうか生きたいと思う気持ちを強く持ってくださいね。まだまだ、成し遂げられていない夢や希望がたくさんあるはずです。そんな思いを大切にしてください。

 

さて、僕は今回、痛風になって、毎日投稿していたブログも日をずらして投稿しています。1300日コツコツと続けてきましたが、過去は変えることはできませんが、未来は変えることができます。これからも、あせらず、続けていこうかと思います。

 

先日、会社の別のフロアを歩いていたら、防災備品(水、非常食など)の搬入をしていた社員が、「うまく納まらないなぁ」とぼやいていました。確かに、倉庫のスペースが狭いので、うまく納めないと入りきらないようでした。

 

そして、すでに備蓄している備品も消費期限が近づいているものは、奥にしまうと取り出せなくなってしまうため、出し入れの順番も考えないといけません。

 

で、作業をしていた女性社員に「こんまりのように片付けコンサルでもしようか」と冗談ぽく話したら、「えっ、こんまりってなんですか」と聞かれました。こんまりを知らないのが、意外だったので、付近にいた他の女性にも「こんまりって知ってる?」と聞いてみたところ、やっぱり「しらない」と即答されました。

 

「近藤麻理恵さん、という世界的に有名な片づけコンサルタントだよ」と伝えても、「ふぅーん」と関心もなさそうなので、作業の邪魔をしないように、その場を去りました。

 

その近藤麻理恵さんの記事が、日経夕刊に今連載されていますが、少し抜粋してみます。

 

「片づけコンサルタントを始めたのは19歳のときです。周囲のひとり暮らしをしている友達を見つけては、お願いをして自宅を片づけさせてもらいました。

 

そのうち「こんまりちゃんが遊びに来ると家がきれいになる」と友人の間で噂になり、その紹介で知らない人からもメールが来て「おカネを払ってもいいから片づけをしてもらえないか」という依頼が来るようになりました。

 

新卒でリクルート系の人材紹介会社に入社しました。担当は営業です。それでも、学生時代からの顧客で私の片づけのレッスンを長く受けている人を対象に、副業として土日に片づけコンサルタントを続けていました。副業OKの会社でした。

 

平日の出社前、朝7時から9時までを片づけコンサルタントの仕事に充て、それから出社していました。社内でも「あの子は片づけの仕事をしているらしい」と話題になり、同僚にレッスンをするようになったのです。

 

すでに片づけの方法論は確立していました。営業担当の社員のデスクなら2時間のレッスンを3回実施します。徹底的に指導しました。「リバウンドしない」「このやり方はすごい」といわれることが増え、片づけを本業にしたいと思うようになりました。それで2009年に独立しました」(ここまで)

 

とまぁ、こんな感じで起業ができれば理想ですよね。しかし、現実は、そうはうまくはいきません。僕が支援するスタートアップの方も多くの方は、もがいています。

 

というわけで、今日は起業するなら知っておきたい成功への二つの鍵といった話をしてみます。

 

もちろん、事業を立ち上げたことのない若い方が中心なので、試行錯誤の連続です。当初描いていた構想とは全く別の形に変わることもあれば、譲れないところは初志貫徹で力づくでも前に進めていきます。

 

そんな彼らに話すひとつに「PMFは知っておいた方がいいよ」といいます。PMFとは、「Product Market Fit:プロダクトマーケットフィット」の略です。つまり、わかりやすく言えば、「製品やサービスがお客さんに受け入れられている状態」を指します。もう少し細かくいうと、

 

✔ お客さんがちゃんと適切にいて

✔ お客さんの課題を解決できていて

✔ 適切な市場で存在感を出せていて

✔ しっかりとビジネスして動けている

 

という状態になっているかどうか ということです。

 

PMFの考え方は 世界有数の投資会社であるアンドリーセン氏が、ベンチャーキャピタリストとしてさまざまな企業を見てきた中で、PMFが企業の成否を左右する要素だと指摘し、広まりました。

 

皆さんも知っているサービス、たとえばGoogleとかFacebookとかX(Twitter)とかは、みなPMFをしたから拡大したわけなんです。

 

しかし、目や耳に入ってくる情報は、「優れたアイデアを出して、それをリリースしてみたら大ヒットして、みるみる会社が大きくなった」 といった感じで、サクセスストーリーばかりが目につきます。ここだけを切りとって理解した人は、いいアイデアさえ思いつけば、「オレでもイケる!」と思ったりします。

 

しかし、現実はそれほど甘くなく、9割以上の方は失敗するわけです。用品やサービスの開発者ではない一般の人たちからしてみると、話題になった商品やサービスしか目や耳に入ってこないわけで、実際は、しっかりと作ったにも関わらず、まったく見向きもされていないものは、世の中、山程あります。スタートアップも初期の最大の山場はこのPMFをするかどうかの一点だといっても過言ではありません。

 

で、冒頭で取り上げた近藤麻理恵さんの起業時の状態が、まさにPMFでした。

 

・自分の部屋の片づけを終えると、きょうだいや友達の部屋も片づけるようになっていって、大学生になると、一人暮らしの友達の家も片づけるようになって、彼女の腕はますます磨かれていきました。

 

・そのうち、(冒頭の日経記事にあるとおり)直接知らない人からも「お金を払うからやってほしい」とオファーが来るようになって、19歳から「片づけコンサルタント」と名乗り始めます。大学卒業後、企業に就職してからもオファーは絶えず、2年後には独立。すると、あっという間に半年先まで片づけレッスンの予約が埋まるようになりました。

 

・そこで、すぐにレッスンを提供できないお客さんに向けて書いたのが2010年に出版した『人生がときめく片づけの魔法』。これが翌年にはミリオンセラーになり、テレビ出演を通じて、お茶の間に知られる存在になりました。

 

・翌年、英語版がリリースされ、「ニューヨークタイムズ」の記者に取り上げられて、ベストセラーリストの1位に入るようになりました。以後、70週連続1位をキープ。

 

(夫の川原卓巳さんは)一貫して僕たちのゴールは、片づけを通して世界中の人たちの人生を輝かせること。こんまりメソッドを習得した資格保持者は70ヵ国700人ほどまで増えました。~ここまで~

 

こんな感じで反応の速さと拡散のスピードが半端ないわけです。この逆で、全然ダメな商品やサービスは初期の段階ですぐにわかってしまうという残酷なものがあります。

 

起業されて様々なサービスや商品を提供された経営者ならわかると思いますが、ダメなサービスや商品は、リリースしても本当に反応がありません。このあたりの感覚は、世の中に無視されるような感覚にさえなります。

 

PMFの前段階では、こんまりさんのように、ファンを地道に増やしていくのが有効です。ひたすらメールやDMで1人1人に声をかけるほうが大事だったりします。そこから小さな成功例を見つけていくしかありません。

 

このあたりは起業家(経営者)は常に意識しておかないと、PMFもしていないのに変に組織や販売方法をきちんと作りこむといった形から入る方がいるので要注意です。

 

そして、PMFをした!(魚釣りをしていて、全く引かないのに、急に竿が大きくしなる感じ)となると、突然、拡大フェーズに入ります。こんまりさんの例でいうと、本がベストセラーとなる感じです。この状態になれば一気に攻めて勝ち続けないといけなくなったりします。

 

その時に足りないのは、時間とマンパワーです。こんまりさんは、ご主人の川原さんを人生のパートナーとして選んだのもそんなタイミングでした。

 

最後に、「何者にもなれないんじゃないかと焦っていた過去の自分」「やりたいことに蓋をしていた過去の自分」がいたけれど、「やってみよう!」という気持ちになって、まずは動いてみたら、動き出した。そうすれば、確実に人生は変わる。(川原さんのメッセージより)

 

 

それでは、今日も笑顔あふれる素敵な一日をお過ごしください!

 

頑張り屋のみなさんを応援しています!

 

「A&W コンサルティング」
 代表・中小企業診断士 
    渡邉 敦 (Atsushi WATANABE)

Mail: info@aw-consulting-office.com