yamaotokoのひとりごと -379ページ目
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Pražská defenestrace

韓国の前大統領が訴追を受けて岩山からダイブして自殺したようす。

関係ないけど、チェコ史ではPražská defenestraceという、プラハ窓外投擲事件という訳語をあてはめる言葉があります。チェコ史には、プラハ市庁舎で窓から人が放り投げられ(突き落とされ)て歴史上の大きな事件がはじまるという、少し恐ろしい伝統があり、15世紀のフス戦争、17世紀の三十年戦争、あるいは20世紀の共産政権の誕生(これには色々な説がある)がはじまったとされています。

というわけで、今日は久々に「わが祖国」を聴いています。


ターリヒの1954年録音。モノラルながらしっかりと録られていて聴くのには問題ありません。音質云々よりも音楽の恰幅の良さ、指揮者もオケも共感をもって演奏しているがゆえの安定感が感じられ、これは別格の名演だと思います。

他にも最近ではマタチッチの演奏やクーベリックの演奏などですばらしいものがありますが、私が好きなのは

これ、スメターチェク、チェコフィルの演奏。派手なところはありませんが、手堅くしっかりと曲ごとの性格を描き分けていて、全曲を聴き終えると、長編の歴史小説を読んだ気分になります。

さきほどのチェコ史のフス戦争にちなんだ曲が最後の二曲で、ここで使われている主題はドヴォルジャークの交響詩の中でも使われていたり、最近では吹奏楽曲でカレル・フサという作曲家の作品にも使われていましたね。

番外編で結構面白いのが、ピアノデュオ版。いくつかありますがその中で気にいっているのが日本のLIVE NOTESレーベルのThe Mostly Piano DuoのCD。演奏もまずまずですが、ブックレットの解説がこの曲に関連するチェコの場所の写真が豊富に入っていて面白いです。

いにしえの学生時代にチェコ史を勉強しましたが、そのきっかけとなったのがこの曲です。

4手ピアノ

最近、家で仕事をしながら聴いていることが多いのがピアノやチェンバロなどの鍵盤楽器の曲。オケの曲も好きだが、どうしても集中して聴きたくなる。

ここしばらくのあいだで聴いた中で面白かったのがこれらのCD


管弦楽組曲第1-4番(ピアノ・デュオ版:レーガー編曲)Trenkner  &  Speidel(P)

これはバッハの管弦楽組曲を4手ピアノ用にマックス・レーガーがアレンジしたもの。楽譜を見たことはないが、原曲の音をほぼ全て再現し、さらにロマンはならではの厚いハーモニーにしてある。他にオルガン曲の編曲も数曲入っていてお得。


ブランデンブルク協奏曲第1-6番(ピアノ・デュオ版:レーガー編曲)Trenkner  &  Speidel(P)

こちらもバッハの曲でブランデンブルグ協奏曲を上とおなじマックス・レーガーが4手ピアノ用にしたもの。

これは、単純に5番の編曲に興味があって購入したが、チェンバロパートを一人が弾き、他のパートをもう一人が弾いている様子。他の曲の編曲では4番、6番あたりも面白い。


(ピアノ・デュオ版)交響曲第6番『悲劇的』、第7番『夜の歌』 ツェンカー&トレンクナー

最後に、これはマーラーの交響曲第6番と第7番をそれぞれ、ツェムリンスキーとカゼッラが4手ピアノ用にしたもの。これはどちらももともと多い音を4手ピアノとはいえピアノの上に置き換えるのでどうなのかなと思ったが、結論から言えば別の曲と思って聴けば楽しめる。打楽器パートはどうしてもピアノにするのは厳しいが、他のパートはがんばって移した感じ。

7番を編曲したカゼッラは管弦楽曲でパガニーニの主題を使った変奏曲(たしかパガニーニアナ?とかいったような)を聴いたことがあるぐらいで、他の作品は知らない人です。



4月末の尾瀬

先日、尾瀬の山開きがありましたが、今年の4月末に尾瀬に行った時の写真をアップしました。


http://photo.ameba.jp/user/atsushi0615/07335bh345oo46e1t617hm/


4月27日に入山した時は雪がふっていて、28日から30日は快晴。

27日の夕焼けは雲があり、変化に富んでいたが寒かった。

28日は晴れていたが風が強く、尾瀬沼の上を歩いていても前日の雪がブリザードみたいに吹き付けて痛かった。午後は大江山に登る。夕焼けは今ひとつ。

29日は午前中は尾瀬沼北岸の樹林帯の中を散歩、午後から檜高山にのぼり小淵沢田代へ。29日の夕焼けがきれいだった。

30日は朝から写真撮影。寒く、靄も出ない。日の出前、ひうちが少し赤く焼けた。昼頃に大清水に下山してきた時は初夏の陽気でした。

今年は例年と比べると雪が少な目でした。

次回の尾瀬入山予定は未定。

裁判員制度

5月21日より裁判員制度がスタート、した模様。

仕事の関係で、新聞の記事やネット上の記事を検索閲覧したが、今のところ裁判員として呼び出された人が拒否していることが最大の話題になっている感じ。

裁判員制度がスタートしたことで、裁判がどう変わったのかはまだ未知の領域なので、しばらく見ていきたいと考えています。


てなことを考えながら今聴いているのは


大地の歌 ベルティーニ&東京都交響楽団、プラッツ、シルヴァスティ

ベルティーニ指揮の大地の歌。

この人のEMIの全集は全曲が愛聴盤だが、この都響とのツィクルスも完成させて欲しかった。

この指揮者、年をとってもテンポが遅くなったり弛緩することがないのが凄い。

都響相手に、前のケルン放送響のときよりもむしろ掘り下げて細部を丁寧に表現しているのがいい。

都響も若杉弘の指揮で全集を出した頃よりは精度があがっている感じ。欲をいえばもう少し弦の厚みが欲しい気もするが、ライブ録音のハンディか。


最近、大地の歌にはまり、以前から持っていたCDを棚の中から掘り出してきて色々聴き比べています。


徒然なるがままに筆をとりつつ

Goldberg Variations:  Scott Ross


自分の趣味の音楽や登山、その他仕事のことなどについて思いつくがままに書いていきます。


仕事の話ですが、今春の中学入試の社会科の問題で世界の国々の「平和度」ランキングなるものを発見。

1位がアイスランド、2位がデンマーク、3位がノルウェーで日本は5位、アメリカは96位というもので、この順位から日本とアメリカの違いが生じる理由を述べよというもの。正直、小6のお嬢ちゃん(女子中です)にとってはしんどいのではというものだが、いかがでしょうか。

ちなみに、最下位はイラクでビリ2はソマリアなので、ここまで情報があると分かりやすくなる気もするが、学校が与えている情報だけだとかなり厳しそう。

学校発表の正解がないので何とも言えないが、たぶんアメリカの銃の所有率の高さや、米軍の海外派兵での死傷者数のことなどをふまえて書けば正解になるとは思います。


今、PCにむかいながら聴いているのはだいぶ前に亡くなったスコット・ロスによるゴールドベルク変奏曲。いいですよ。バッハの鍵盤曲で歌うというのはこういうことなのかなと考えさせられる演奏です。、

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