水いぼ取りの麻酔テープに、保険が効くようになりました
こんにちは。橋本です。
プールが始まるこの季節、子どもたちの間で「水いぼ」が広がってしまう時期になるわけですが。
先日、2012年6月22日から、子どもの「水いぼ取り」に使う麻酔テープに保険が適応されるようになりました。

じゃあ、今まではどうだったの?
今まで、子どもの「水いぼ取り」に使う麻酔テープは、保険が認められていませんでした。
水いぼ取りの麻酔テープは、今まで自費で購入するしかなかったんですね。
自費とはいっても1枚200円ほどで、それ自体は大きな問題ではありませんでした。
自費でも麻酔テープが使えるならまだいいほうで、そもそも置いていない病院もあるようでした。
それが今回、保険適応が広がったことで、麻酔テープを用意してある病院がさらに多くなることが予想されます。
そのことで、処置で痛い思いをする子どもたちが減るとなれば、いいことですよね。
また、使用に際して副作用がおこっても補償などの救済がおこなわれる、医薬品副作用被害者救済制度の対象になることも保険適応される隠れたメリットです。
ペンレステープとは
ペンレステープというのは商品名で、このテープにはリドカインという麻酔薬が含まれています。
リドカインは、全身に効かせる麻酔ではなく部分的に効かせる、いわゆる局所麻酔薬です。
ですから、処置の前にペンレステープを貼っておけば、水いぼをつまむときの痛みが軽減されるわけですね。

今回、水いぼの処置に使用することが保険で認められたわけですが、今までも他のことには保険が適応されていました。
人工透析(じんこうとうせき)とか血漿交換(けっしょうこうかん)って知っていますか?
カンタンにいうと、全身の血液をきれいにして、入れ替えする治療です。
この血漿交換をするには2~3時間、人工透析になると4~5時間もの間、太い針を刺しておかなければいけないんですね。
針が太いわけですから、刺すときにものすごく痛いんです。
そこで針を刺す前に貼っておくと、少しでも痛みが和らぐということで、このペンレステープが使われています。
ただ、このペンレステープ。
4歳未満の子どもでは、まだ臨床試験がおこなわれていないため、安全性が十分確認されていません。
そのため4歳未満の子どもには、ペンレステープを使用しないのが原則です。
ペンレステープは、どうやって使うの?
というわけで、ペンレステープを使用できるのは4歳以上の子どもで、1回の処置につき「2枚まで」となっています。
実際のペンレステープは、タテ3cm×ヨコ5cmという大きさなので、1個1個の水いぼに貼るような大きさには作られていません。
水いぼに使う時には、1cm大ぐらいにカットして使います。

このカットした麻酔テープを水いぼに、しっかり密着するように貼れば、テープに含まれた麻酔が徐々に皮膚に吸収されていきます。
十分に麻酔が効いてくるのには、1時間ぐらいかかります。
つまり、水いぼ取りをやってもらう1時間ほど前にテープを貼っておけば、痛い思いをしなくて済むわけですね。
もちろん、痛い、痛くないは、お医者さんの「つまむ」テクニックによるところも大きいです。
まれに副作用がおこることもある
ひとつ注意点として、年平均1件以下ではあるものの、ペンレステープによってアナフィラキシーのようなアレルギー症状がおこることが報告されています。
もしものことを考えると、ペンレステープを貼った後は、念のため病院内にいたほうが安心です。
場合によっては、接触皮膚炎(かぶれ)がおきて、赤くなったり、かゆみが出ることがあるかもしれません。
その点も含めて、水いぼを取ったほうがいいのか、麻酔テープを使ったほうがいいのか、かかりつけのお医者さんとよく相談して、治療を進めるのがベストです。
小さい子どもに痛い思いをさせないようにするのは、病院へのトラウマを持たないか、という意味でも重要ですので。