頭をよくかゆがるのですが、どうしたらいいですか?
こんにちは。橋本です。
夜中、子どもが頭をかきむしってなかなか寝つかない。
アトピー、またはアトピーの心配がある子にはよく見られる話です。
眠くなると、頭をこすったり、かきむしるクセがついてしまう赤ちゃん。
手持ちぶたさに、何かと頭をかきむしってしまう子ども。
見ているとつらくなってしまうのですが、どうにかする方法はないのでしょうか?
自然によくなることも
赤ちゃんの時期。
とくに、母体にいたときのホルモンの影響が薄れてくる生後3か月頃から、
こういったところを中心に、自分の爪でひっかき傷をつくるようになる赤ちゃんってけっこういるんですよね。
かきグセがつくと、部分的に髪が薄くなったりすることもあります。
とくに、眠くなったり、体が温まったりすると、かゆくなってしまう傾向があるようです。
枕やシーツ、ママの服に頭をこすりつけたり。
ひどいと、「チキショー」っていう感じで、まるで漫画家がアイディアに煮詰まったかのように、両手でかきむしるなんてことも。
しかし、これが赤ちゃんの時期におこる、軽い症状、特有な症状である場合もあります。
「あれっ?」と、気がついた時には、
「そういえば最近、頭かきむしってなくない?」
というケースも、赤ちゃんではよくあることです。
つまり、ある時期が来れば、自然に治ってしまうこともあるわけです。
それまでは大変ですが、場合によっては、ツメをこまめに切ったりとか。
もしくは、ミトンをうまく利用したりして、うまくやり過ごすというのも、決して間違ってはいません。
ただ、その一方で、アトピーの症状であれば、やり過ごすだけでは、症状がひどくなってしまうケースがあるのもたしかです。
きちんと眠れているか?
子どもが、かゆくてなかなか寝つけない、という場合。
ひとつ心配なのは、成長に影響が出てしまわないか、ということ。
多少の寝つけない、眠りが浅いことぐらいでは、成長に反映されるというわけではないかもしれないですが、少なからずいいことじゃないですよね。
まず、アトピーの症状があるなら、
頭皮にも炎症があるのではないか?
ということも疑われます。
アトピーによって頭皮に炎症があれば、かゆみがおさまらなくても不思議はありません。
炎症があれば、おさえてあげる
通常の肌を見たり触ったりするのと違って、頭皮は髪が邪魔するため、地肌の状態を見るのに苦労します。
しかし、頭皮に炎症やかゆみがあるのなら、ていねいに地肌を見てあげることも大切。
かき傷があったり、赤みがあったりするなら、ローションタイプのステロイド外用薬できちんと炎症をおさえてあげる。
そして、保湿剤でフォローアップしてあげると、かゆみがおさまってくれることもあります。
ローションタイプには、白っぽい乳状のものと、透明なアルコール状のものがありますが。
かき傷があると、アルコール状のローションタイプやスプレータイプのものは、しみたり、刺激を感じたりして、逆にかゆみが増すことも。
そういう意味では、乳状のもののほうが無難です。
乳状でも刺激に感じているようなら、お医者さんとよく相談して、クリームや軟膏に変えてみるのもありですね。
また、頭皮にあきらかな湿疹、鱗屑(りんせつ:肌がボロボロはがれているもの)などがあれば、ローションタイプではなかなか効かないこともあります。
その場合も、塗りにくいですが、頭皮の炎症、かゆみがおさまるまでは、軟膏タイプを使うというのも、ひとつの手です。
薬で見た目、頭皮がきれいになっても、皮膚の内部に、見えない炎症が残っている。
そういった状態では、かゆみが出る、かゆみが出やすくなることもあります。
きちんと、「炎症の根っこ」までおさえる。
つまり、「いつまで塗るか?」といった「塗る期間」について、お医者さんとよく話し合うことも大事ですね。
ていねいな診察をしてもらうことも大事
ただし、頭のかゆみは、頭皮の炎症をおさえさえすれば、必ず解決するというわけでありません。
頭にかゆみがおこる原因は、いろんな可能性が考えられます。
だからこそ、単なる頭のかゆみとはいっても、長く続くようであれば、お医者さんにきちんと診てもらうこと。
やっぱり、これが大事なんですね。
皮膚の状態を見分けること、とくに髪に隠れた地肌をみるのは難しいものです。
幅広い知識、皮膚をみるトレーニングをしっかり積んだお医者さんに、きちんとした診断してもらう必要があります。
子どもの頭にかゆみがおきやすくなるのには、次のような原因も考えられます。
1つずつの原因については、また詳しくほかの記事でお話ししていきますね。