小児科は治療のコンシェルジュ
こんにちは。橋本です。
コンシェルジュって知っていますか?
そう、ホテルでお客さんたちに、ていねいに対応してくれる。あの人たちです。
「世話係」「案内係」という日本語。「ベルボーイ」とか、いったほうがわかりやすいかもしれません。
しかし、「コンシェルジュ」というのは、もっと広い意味を持っています。
コンシェルジュとは、お客さんのあらゆる要望に応えることをモットーとしています。
要望に対して、「決してNOと言わない」。
たとえば、凄腕といわれるコンシェルジュは、あらゆるコネや人脈を使って売り切れてしまったチケットを手配してくれたり。
それが、プロのコンシェルジュであり、まさに職人ともいえるサービスなんですね。
で、このコンシェルジュ。
かかりつけの小児科の先生と通じるところがあります。
小児科のメインは、こどもの病気の診断、治療です。
具合が悪くなったこどもの初期治療。頭から足の先まで診てもらえます。
ほかにも、
・ 健診
・ 予防接種
などもおこないますよね。
さらに。
小児科は、実際の治療や検査以外にも、健康に関する「問題解決の入り口」としての側面があります。
それが、ちょうど「コンシェルジュ」としての役割に近いんですね。
問題解決の手段。1つは、「相談」。
・ 育児相談
・ 発育、発達に関する相談
・ 予防接種のスケジュール相談
健康に関する悩みが解決するように、患者さんに寄り添って、アドバイスをする。
もちろん、患者さんも、すべてをお医者さんにまかせっきり。丸投げ、ではいけませんが。
「こどもの健康を支える。ママを支える。」
それが、かかりつけの小児科医です。
ですが、小児科ですべての病気を治療できるわけではありません。
小児科が得意なのは、初期医療。
「こどもにありがちな病気」の診断、治療をすること。
こどもの病気に関する、幅広い知識と経験があるからです。
当然、専門でない病気もありますし、病気によっては、その治療に必要な設備がないこともあります。
ここでの問題解決の手段は、「紹介」です。
たとえば、アトピーなら皮膚科。食物アレルギーならアレルギー科。
治療に必要な病院を紹介する。
もちろん、「アトピーも、食物アレルギーも、うちで治療できますよー」という小児科もあります。
どちらにしても、受けるべき治療のルート。最善のルートを示す。
「問題解決の出口」へと案内するのが、小児科の大きな役割です。
診察、治療、相談、紹介。
こどもの健康に関すること、すべての窓口になってくれるわけです。
これって、コンシェルジュの役割と同じですよね。
頼れる小児科の先生を、近所のかかりつけ医として利用するというのは、こどもの健康にとって、とても大切なんですね。