最善のアトピー治療法とは?
こんにちは。橋本です。
「最善の治療法をマニュアル化することが EBM 」というわけではありません。
「EBM って何なのよ」という方は、こちらをチェックしてくださいね。
EBM は、「データがすべて」ではない
お医者さんの中には、EBM を毛嫌いする方がいます。
その一方で、何かにつけて科学的根拠を振りかざして話を進めるお医者さんもおられます。
これらはどちらも、「 EBM 」は、エビデンス(科学的根拠)を最優先する考え方だ、 という認識によるものでしょう。
しかしこの認識は、完全に「 EBM 」を誤解しています。
信頼できる情報を収集し、情報を比較、選別して、ひとりひとりの患者さんに最善の治療をする。
この EBM の一連の流れの中で「科学的根拠」は、ひとつの要素にしか過ぎません。
3つのバランス
「 EBM 」の E(evidence)、エビデンスは日本語に訳すと「根拠」です。
エビデンスは、狭い意味では「科学的根拠」ですが、EBM でいう「エビデンス」は広く言うと、次の3つを意味しているともいえます。
・ 信頼のおけるデータ
・ 医師の技術や経験
・ 患者の価値観
この3つをトータルに根拠として、治療を進めることこそ「 EBM 」なのです。
まさに、「患者中心」の医療。そう、あなたが主役です(笑)。
主役は患者さんで、お医者さんや医学的研究データは、それを助けるもの。
「ひとりひとりの患者さんにとって最善の治療」というものは、本来そういうものであるはずです。
大切なのは、特定の治療法や検査方法が有効であるというエビデンスを踏まえながらも、医師の技術や経験と、患者さんの好みや思い、希望をどう組み合わせていくかということです。
大きな視点で
なので、マニュアル化した治療を全ての患者に強要するような医療行為は、もはや EBM ではありません。
ただの医師のひとりよがり。押し付けです。
エビデンス否定派、エビデンス至上主義者、どちらの先生も EBM の考え方には逆行しているってことですね。
「この3つのバランスのとれた EBM を実践しているか」
・ 信頼のおけるデータ
・ 医師の技術や経験
・ 患者の価値観
一度、こういう大きな視点でお医者さんをみてください。
あなたが「いちばんいい」と思える治療。それを進めるヒントになると思います。