猫の「毛」だけがアレルゲンではない
こんにちは。橋本です。
猫を飼っていると、舞っている毛が気になりませんか?
目立ちますからね。
服やソファー。それから、黒など、色の濃いものについていると、猫の毛はとくに目立ちます。
そのため、猫アレルギーの原因は、「猫の毛」だと思われることが多いです。
しかし実際のところ。
それ以上に、猫アレルギーの原因になりやすいのは、「猫のフケ」なんですね。
猫から出るおもなアレルゲンは、全身の「毛穴(皮脂腺)」から放出されます。
それが、毛、フケにからみつく。
その毛やフケが、人の皮膚や粘膜につくことで、アレルギー反応がでるわけです。
で、重要なのは、猫のフケは、目に見えにくいこと。
猫の毛は、室内に舞っていても、よく見れば目に見えます。
一方、猫のフケは、細かいものになると、肉眼では見えません。
室内に浮遊する猫のフケは、5μm以下。1μmは、1mmの1000分の1なので、そうとう細かいんですね。
細かくなったフケは、一度舞い上がると、いつまでも地面に落ちてきません。
長く空中を漂い、人の動きなどにつられてあちこちに巻きあがります。
ですから、猫を飼っていて、「猫アレルギーがひどいなー」というなら、猫のこまめなシャンプーが必要です。
ブラッシングだけではダメなんですね。
そして、こまめな室内の掃除、シャンプーを続けても、その効果があらわれるには、とても時間がかかります。
最低でも、数ヶ月。半年単位。
できる範囲で、少しずつ続けるしかありません。
猫アレルギーの根本的な解決は、猫を飼わないこと。これは間違いありません。
が、しかし。
猫がいなくなっても、次の日から「劇的にアレルギー症状がよくなる」ということもありません。
それは、アレルゲンである「猫のフケ」が、とても細かいからなんですね。