子供は「苦痛」に気づいていない
こんにちは。橋本です。
アトピーは慢性的な病気なので、毎日のケア。積み重ねが重要です。
でも、子どもも大きくなってくると、ママだけが治療を頑張ろうとしても、なかなかうまくいかないことがあります。
だって、ママが一生懸命、治そうとしても、本人にやる気がなければ、まともにケアを受け入れてくれませんからね。
子どもが自分の身の回りのことを、少しずつできるようになる。
そうなれば、最終的に「何をやるのか」決めるのは、子ども自身。
本人にやる気がなければ、ママが口を酸っぱくして、毎日のケアを教えてあげても、自分からやろうとはしません。
「スキンケアは大切なんだよ」「コツコツ続ければ、症状が楽になるよ」と、何回いっても伝わらないことも。
なぜ伝わらないのか?
ひょっとしたら、子どもが「苦痛」に気づいてないかもしれません。
「湿疹」「カサカサ」「かゆい」「痛い」「眠りが浅い」
物心ついたときから、それが続けば、アトピーのハンデを当たり前に感じてしまいます。
多少の湿疹があっても当たり前。気にしない。
そう割り切って暮らせるのも人間の強さですが、治療に取り組むうえではマイナスです。
子どもは、「アトピーが苦痛であること」に気づいていない。
周りからみれば「そんなバカな」と思うかもしれませんが、本人は気づいていないことは意外と多いです。
これは、「肥満」にも、たとえることができます。
太っているのが、いやになる。苦痛だ。それが、普通ですよね。
太っていることに悩んでいる人は、いっぱいいます。
「え、太ってないじゃん」という人でさえ、「なんで、やせないんだろう」と、苦痛に思っていることも。
その一方で、太っていることに、それほど苦痛も、やせる必要性も、感じてない人がいるのも事実です。
ダイエットに励んでいる。ファッションが大好き。そんな人からは想像もつかないことですが。
「やせたいんだよねー」といいながら、おやつを控えない。
そういう状態が、「苦痛」に気づいていない状態なんですね。
拒食症は、「苦痛」に思いすぎている状態です。
これは、アトピーでも同じです。
湿疹があっても、まるでないかのように過ごせる子どもがいます。
たくましさも感じますが、子供自身が「苦痛」に気づかないと、地道な治療をさけるようになります。
子どもが、「アトピーが苦痛であること」に気づいているか?
一度、冷静にみてください。
気づいてないようなら、毎日のケアにやる気をみせることはありません。
そういう場合は、
「湿疹があると大変だよね」「かゆいのつらいよね」
と、苦痛に気づかせてあげる。やさしく共感してあげることも必要。
これが、子どもをケアするステップ。最初の最初、なんですね。