珍しく部屋の整理をしていた時に出てきた『東映キネマ旬報』。
まだDVDが全盛だった2010年代、東映ビデオに会員登録していたんですが、カタログやら新作映画のチラシといった宣材と共に定期的に送ってもらえた小冊子です。
タイトル通り東映作品に限った20ページ前後のフリーペーパー誌です。
近々DVD化される過去の作品を振り返った上で、作品の紹介どころかキャストやスタッフの新規インタビュー(!)まで載ってるんだから、タダで配られている割には内容が濃密なのが驚き。200円くらいなら買ってもいいくらい。
令和になった今において昭和の作品に興味を持つようになる事は、俺ッチにはままあります。最近だと『あぶない刑事』とかね。
そういう古い作品について言及される証言は、当時を知らなかった身としては実に貴重な資料にも感じます。
正直、これらに載っている作品の半分くらいは未知、もしくは今のところは興味がありませんが、いつかはこれらが貴重に思える時が来るかもしれないんだよなぁ。
本当は処分しようと思ってたんだけど、いつの間にかガッツリ読み込んでしまい、あっさり捨てちゃうのが勿体ないと感じるようになったところで見事に断捨離失敗です(笑)。
そんな『東映キネマ旬報』、2019年の32号を以て届く事がなくなってしまいました。
そこで気になるのは、これ、まだ発行しているんですかねぇ? できれば定期購読したいくらいなんだよ。
本誌は東映ビデオが発行しているんですが、そもそも昨今の東映ビデオと言えば、not変身ヒーロー作品の映像ソフトなんかほとんど出していない状態。あったとしても若者向けの新作ばかり。
東映なんて映画会社としては老舗中の老舗ですし、それこそ『東映キネ旬』に紹介されるような過去の名作や傑作はゴロゴロあります。そんなのはジイさん向けだからDVDで十分だろという思惑が読み取れるほどに、Blu-rayにアップデートした商品を発売する事はなかなかないというか、まだまだ足りない。
つまり、今や東映ビデオは変身ヒーローにしか力を入れていないといっても過言ではないでしょう。
その辺に絶望するからこそ、ああいうのとかこういうのと言った古い作品のソフト化はあちらに依存するしかないんだよね。『それから』に気付いてくれないかな…。
――と、ここまで綴って、別にアクセス数を伸ばしたい欲があるわけではないものの、相変わらず世の中にニーズのない記事だなぁ。