先日買った、『THE BULLET TRAIN(邦題:新幹線大爆破)』。
個人的に、本商品の目玉となる海外公開版は英語音声&字幕ナシという仕様にガッカリした旨は先に綴った通り。
それでも日本公開版とどれほどの差があるんだろうという興味もあったので、生まれて初めて日本語サポート一切ナシの英語音声で映画を丸々一本観てみた次第です。
観てみましたが……もちろん何言ってるのかサッパリ分かんないよね(笑)。
既にオリジナル版を見知りしているから、ある程度は何が起きているのかは分かるけど、感情移入もしにくいし。
ただ、一つ驚くべき事があって。
あちらの俳優さんが英語で吹き替えているんですが、喋っている時には声を発し&口を閉じている時は何も言わないという、リップシンクロっていうんですかね、口の動きと声のシンクロ率がやたら高いんですよ。
画面内の俳優は日本語で喋っているけど、吹き替え俳優が喋っているのは英語という、言葉の違いがありつつもリップシンクロができてるのって、実はかなりの技術じゃないですか?
画面の中の人が喋り始めてから口を閉じるまで、これに合わせてセリフを言い終えなければならないのは吹き替えの難しさの一つだと思います。これがほぼ完璧にできてるんだから、あちらの俳優(声優)のスキルの高さに脱帽します。
まぁ、広川太一郎さんクラスになると、画面内の人の口が開いてないのに長々と喋ってるなんてザラですが(笑)。
そんな視点で見たのは初めてだったので、近いうちに洋画の日本語吹替版を見てみようかな。
で、海外版本編はどうだったのかと言えば、約2時間半ある日本版を2時間弱に収めた短縮版と言われていますが、短縮した部分を繋げるために新たなカットを増やす事はなく、単純に余計な部分をカットしただけのようです。つまり、日本版を頭に叩き込んでおけば問題ありません。
削られたシーンとして手っ取り早く思い付くところでは、産気付いた乗客のエピソードとかかな。
中盤くらいでは犯人を追うシーンばかりで、新幹線側のシーンがほとんどなくなるのが気になりましたが、シュッとまとまっている感があってこちらも捨てがたいです。娯楽映画なら2時間以内がいいしね。
結果として、どこをどうカットしたのかを知るための余興でした。
どうしても海外版=短縮版を見たい人は、こっちを見るといいんじゃないかな。
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まぁ、コレをわざわざBlu-ray化するような気概は今の東映ビデオにはないので、DVDで妥協してくんさい…。