『ランボー3 怒りのアフガン』を見ました。
…と、皆無に等しい当ブログの賢明な読者であれば気付くでしょうが、今回は“観た”のではなく“見た”のです。どうだい、この誰にも気付かれないであろう無駄な使い分けはよ(笑)。
普段はBlu-rayでの鑑賞ですが、ちょっと確認したい事もあり、今回はBS日テレで放送されたものを見ました。
前回の鑑賞記はコチラ。
で、何を確認したかったかと言えば、字幕です。
つーのも、先日『ランボー 怒りの脱出』が放送されていたのをチラ見した際、違和感を抱くところがありましてね。
Blu-ray版とテレビ放送版では字幕が異なります。メンド臭ぇ放送コードに抵触しそうなワードを言い換えたりしているんでしょう。
それは仕方ないんだけどさ~、ランボーのセリフがBlu-ray版と違いすぎるんですよ。
Blu-ray版:「隠れるんだ! 早く逃げろ!」
BS版 :「隠れて! 早く! 逃げて!」
他にも“貸して”とか“つかまって”とか、言ってる事は同じでも、言い回しが違いすぎてランボーのキャラが破綻しているんですよね。
放送開始前、“オリジナルを尊重してそのまんまで放送します”という文言がありましたが、これも何かしらの関係があるのかいな?とも思いましたが…。
つーか、普通に放送するにあたり問題があるシーンって、どの辺なんだろうね? 特定タイトルを例に挙げた検証を見てみたいものです。
真っ先に思うのはバイオレンスというより流血描写なんでしょうが、実はランボーシリーズって、銃で撃たれれば血が出るけど、それが分かった瞬間に次のカットに切り替わる。“出血”はあっても“流血”ってほど血を克明に映してはいないんですよね。怪我の治療シーンは1度くらいはあるけど。
どんどん過激になって行く今の映画や一部のテレビドラマ(アニメも含む)に比べりゃ、ランボーシリーズは可愛いモンだし節度もあるんだぜ?と言いたいけど、そう言えるのは『~3』までです…。
怪我の治療と言えば、ランボーが脇腹に刺さった破片を押し出して、弾丸の火薬で傷を塞ぐシーンがありますが、大量の敵をブッ倒す反面、自身もそれなりに痛い思いをするのがランボーシリーズの良いところです。
にしても、↑のシーンで火薬に火を着けた際、後ろだけでなく前も火を噴いてる、つまり脇腹の内部にトンネルができ上がっていると思うと…!
今作でチト引っ掛かるのは、前作でコーに貰ったお守りを少年(ハミド)にあげちゃう点でしょうか。
そんな大事な品を、昨日今日に知り合った程度の小僧にくれちゃうのかよ!と思いますよね。
個人的には、あれこそランボーの中の戦争が終わった瞬間だと捉えています。
ランボーがいつまでも戦争の後遺症に悩んでいるのは、つまりは過去を忘れられないからです。どの瞬間にでそれに気付いたかは分かんないけど(笑)、いつまでも過去を引きずっていては前に進めないからこそ、コーとの思い出が詰まったお守りを手放してまでも過去との決別を決心したんでしょう。
孤独に苛ついていた日々もありましたが、トラウトマンという理解者がいるなら前に進める――傷を負いながら二人で帰るシーンがそんな風にも見えました。
…と、強引に解釈してみましたが、そもそもこの頃の続編って、そこまで前作を重要視していないからなぁ(笑)。昨今の同窓会的な、前作の設定に囚われすぎる続編ほどじゃないにしても、もう少し前作の設定を継承して欲しい…。
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