『舞いあがれ!』に物申すなら… | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

今日、『舞いあがれ!』の総集編が放送されていましたね。

チラ見で終えようと思ってたんですが、割と長めに見入ってしまいました。

 

水島学生のフェイルが確定した時の柏木学生とか、ようやくお父ちゃんに本音を言えた悠人兄ちゃんとか、普段はポーカーフェイスで澄ましている奴が壁を取っ払ってドバ泣きするのって弱いんですよね。

結婚話の破綻が決定的になった時の、久留美ちゃんとお父ちゃんにも泣かされたっけ…。

 

…と、その辺も含め、本放送を観た際には肯定的に楽しめたんですが、全編を観終えて少し客観視できるようになると短所も見えてきます。その逆のパターンもありますがね。

って事で、今回は良くなかった点に関して少々。

 

もちろん舞ちゃんがいい子なのは分かるんですが……ああまで怒らないのって、もはや人間的な感情が欠落しているようにしか思えません

そこは怒っていいところじゃない?と思うような時にも、決して相手を否定しないんだから、若くして悟りの境地に達したのかと思うくらい。

 

「…ねぇ貴司くん、いつまでヒモみたいな事やってんの?」

「おい朝陽、甘ったれた事ばっか言ってねぇで学校行けよ!」

「紗江さんさぁ、一族経営の会社で私にそんな口叩いちゃヤバいとか思わない?」

このくらい、どれか一つくらいは言っても良かったよね(笑)。

 

そもそも本作の世界には、怒る人がほぼ皆無なんですよね。

人間には(主に)喜怒哀楽の感情が備わっていますが、その2番目が消滅した異世界の話にすら思えます(笑)。
 

これは俺ッチの周りにもいるんですが、それ嫌がらせでもされてるんじゃない?と思うような目に遭っても、絶対に怒らない人ってませんか?

職場でのちょっとした井戸端会議で、会社の不条理なやり口に怒りを感じても、「まぁ仕方ないよね」のひと言で片付けられて、こちらがクールダウンしてしまうという(笑)。

 

でも、そういう人って、他人に嫌われる事はあっても憎まれる事は決してないんですよね。嫌いとか苦手という意見は聞こえるけど、悪い評判は全く聞こえない。

むしろ人好きがするくらいで、分け隔てなく色んな人と談笑している姿をよく見掛けます。

 

――ずいぶん話は逸れましたが、舞ちゃんを始め、『舞いあがれ!』に登場する人はそんな人ばかりで、愛すべきキャラが多いって事なんでしょうね。

リアルを求める人にとっては、ずいぶんお花畑なドラマだなーとか感じるんでしょうが、本作を観てムカムカする人とは本作との相性が良くない人なんでしょう。

 

逆に、多少はイラっとするものの、総合的には良い作品だったと思える人は、優しい感情の方が大きい人なんじゃないかと思います。ゆとりがあるというか。

好きな作品ではありますが、俺ッチはこの作品の住人にはなれないかな…(笑)。

 

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