観た、『ストリートファイター』~その2~ | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

そこまで名作でもなければ生涯のベスト1というわけでもないけど、つい何回も観てしまう作品ってままありますよね。

俺ッチにとっての、そんな1本が『ストリートファイター』です。

 

前に観た時の感想はコチラ

▲この時点でヒーロー映画っぽい

 

アニメや漫画、そしてゲームの実写化作品に対し、俺ッチが理解を持つようになったのは本作のおかげです(別にそれ以前から実写化アレルギーがあったわけではないけど)。

ハリウッドで実写映画化と知った際にはさすがに違和感を抱いたものですが、ちょっと見てみたい気になったのはザンギエフのおかげです。

▲演じているのはアンドリュー・ブリニアースキーさんという方

「何これ、ザンギそのまんまじゃん!」と、当時は大受けしたものでね。ザンギエフというキャラを知っている100人中100人が納得してたんじゃないかな?

このザンギに関しては例外的なまでに再現度が異常ですが(笑)、近頃の日本における漫画原作の実写化作品って、原作の忠実さを追求するあまり、ルックス至上主義の度が過ぎているんじゃないかと。

実写化とは現実に近付けるという意味でもあるのに、そんな突飛(もしくは不気味)な色の髪や瞳を持った人がこの世のどこにいるんだよ。

コスプレ大会なんかさておき、本作のように、あくまでイメージとして誰がどのキャラなのかが分かる程度に留めておけばいいんですよ。この辺は松村沙友理さんが的確な事を言っているので、参考までに…。

…でも、

▲コスプレイヤーたちの記念撮影みたいで微笑ましい

コレを見ちゃうと、やっぱりコスプレ映画なのかなぁとも思っちゃいますね(笑)。これはこれで後味の良い終わり方ですが。

 

何回か観ていると、バイソンは意外に複雑なキャラに思えるようになってきました。

パワーワードでもある名言「私にとってはただの火曜日だ」も含め、悪役として実にいい仕事をしています。

独裁者呼ばわりされる事を不服に思ったり、ガイルとタイマンを張るために部下を制止したり、1から10までの悪役ではなく、どこか憎めない面を持っているんですよ。

さらに、ちょっと可愛い一面も持ち合わせていて、

▲向かって左側が…

よ~く見ると、鼻毛が数本出てます…。

 

そんなバイソン将軍、チュンリーの挑発にカッチーン。

▲まさかサイコパワーで…?

ボートでアジトに向かってくるガイルを妨害しようと、“私のパワー”を見せようとします。

▲もちろん6ボタンじゃなきゃね

“私のパワー”、とは…(笑)?

 

基本的にはシリアスながら、その反動からか(?)随所にあるコメディ要素が面白いんですよね。

先のバイソンの機雷の操作手段とか、ザンギエフと本田のバトルも何故か怪獣の鳴き声が聞こえたりとか、まぁ大マジでやってる事はないでしょう(笑)。

中でもザンギエフの天然っぷりは、もはや可愛いレベルです。

 

題材が題材だけに、基本的には人間同士が拳で闘うアクション作品ですが、連合軍→軍隊が登場するので、兵隊や兵器が多々登場します。地味に金が掛かってる作品なんですよ(笑)。

その中で注目は、ガイルがバイソンのアジトに向かう際に乗るステルスボート。

▲これは現存する機種?

これ、フツーにカッコ良くないですか? 格闘はさておいて、これが登場するゲーム、もしくはプラモデルでも出て欲しいくらい。

ムービーメカシリーズ復活させましょうよ、アオシマさん…。

 

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↑Blu-ray版の特典の一つでもある、監督&脚本のスティーブン・E・デ・スーザさんによる音声解説は必聴です。

どうも本作は見下され気味な評価を多く見掛けますが(その大半はゲームバカによるものなんだろう)、こうして監督直々の話を聞くと、映画として当たり前ながら深く練って作られているんだなぁと実感します。

このデ・スーザさんという方に関して不勉強だったので調べてみると……おお、あの(笑)『コマンド―』の脚本を担当していたとは!

なるほど、バイオレンス描写にはユーモアを盛り込むようにしているとの発言には納得!