『バイオハザードⅤ リトリビューション』を観ました。
アルカディアを襲撃するアンブレラ社の大軍を相手に応戦するも、アリスは転落し意識を失う。
幸せな家庭生活を送る夢から覚めたアリスはアンブレラ社の実験施設に監禁されていた。アリスは、かつての仲間だったジルがアンブレラ社の手先になっていた事に愕然とする。
尋問のさ中、警備システムが停止した隙に監房から脱出したアリスだったが、これを手引きしたのはウェスカーだった。今やアンブレラ社は人工知能レッドクイーンに掌握され、全人類の絶滅を目論んでいた。これを阻止せんとウェスカーは反乱を起こし、アリスに人類最後の望みを託す。訝しみながらもウェスカーを信じたアリスは、工作員エイダと共に施設からの脱出を試みるが……といったお話。
シリーズ第5作。
非感染者がどんどん少なくなって、いよいよ人類がジリ貧の極みに陥ってきます。アリスが宿敵ウェスカーと手を組まざるを得ない状況は、その表れですね。
次作=第6作でシリーズは完結しますが、お話はあまり動かず、最終回直前感があまりありません(笑)。
なので、まぁいつものノリで楽しめばいいと思います。
前作に登場したキャラのみならず、第1作から今作に登場した、割と出番の多いキャラが総登場しているのは見どころの一つ。
辻褄なんか考えず、今作まで見続けてきた人たちへのご褒美と捉えて素直に喜びましょう。『バイオ~』シリーズは尺を短くしてスリムにしているせいか説明不足が多いので、あまり深く考えずにスピーディーな展開に身を委ねるのが正解ですから。
にしても……現実には反対している人たちもいるけど、映画界の人たちはクローン技術に平伏しなきゃいけないよね(笑)。そのおかげで続編が作れた作品はゴロゴロあるだろう?
歴代キャラのみならず、ゲーム=原作に登場したキャラが多々集まっているようです。
俺ッチはゲームは遊んでいないので、その辺で盛り上がっている人たちを横目で見る程度ですが…。
ゲーム内のキャラが登場したところで映画版での役割は違うだろうし、ゲームを遊んでいないからって置いてけぼりを食う事はないと思います。
今作で再登場したキャラの中で割と重要なポジションにあるのは『~Ⅱ』のジルなんですが……ジルなの?というくらいのルックスの変貌ぶりに戸惑ってしまいました。遠目ながらでも気付けたアリスは、やはりただ者ではない(笑)。
作品内での時間も経過しているから、髪も伸びるし染めたりもするんでしょうが、黒髪orショートというキャラの記号はなるべく残しといて欲しいんですよ、別キャラ感が強まっちゃうので。
尺は96分。ヘタに屁理屈ばかりごねて時間を増やさず、スピーディーに観終えられるのは『バイオ』シリーズの一貫した長所です。
ただ、それでもまだ長いというか、無駄に感じるシーンは少なくありません。
オープニングクレジットの逆再生は新鮮に感じるものの、その後、わざわざ順再生させちゃうのはクールじゃないなぁ。アクション(格闘)シーンもちょっと長めで、スローモーションが多すぎに思えます。
これらをスリムにして、けっこう重要な説明がある未公開シーンを未公開にしない方が良かったんじゃないかな。
尺が相変わらず短めなのが良いんですが……エンドクレジットが約10分くらいあるのがチト無粋に感じます。
本作のそれは大作に比べれば短い方ではあるものの、年々長くなっていくエンドクレジットは今後の映画が抱える小さな問題になるんじゃないかな。近年では見習いの名前まで載せちゃうんだから目も当てらんない。
あれだけのド大作でありながら、エンドクレジットは3分くらいで終わる『史上最大の作戦』にまで遡れとは言わないけど……どうにかしましょうよ?
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↑の廉価版Blu-ray版には映像特典はないようです。ソニー製品の廉価版を出す際は、映像特典を削るためにわざわざ作り直すんだから、嫌らしい真似をするよね。
せめて未公開シーンを収録するくらいの配慮は欲しいですよ。本編内に入れなきゃイカンだろ?と思わせるものが多々あるし。