『トップガン マーヴェリック』を観てきました。
劇場プログラムが売り切れてた…。
公開直後から好スタートを切ったようですが、だからって1週間もしないうちにプログラムが売り切れるとかあり得る?
さては、と思いつつ調べてみると…!
案の定、このザマですよ。もはや殺意しか湧かねぇっ…!
海軍のパイロットとして名を馳せていたマーヴェリック。今では現役を退いているものの、向こう見ずな性格はあの頃のまま。
そんなマーヴェリックに、数十年ぶりの海軍のエリート育成機関=トップガンへの出向命令が下る。近々行われるという、某国が開発中の核開発プラントの破壊作戦に参加するメンバーを教育して欲しいというのだ。
着任したマーヴェリックは若いパイロットたちに厳しい訓練を課し、その成果も徐々に表れ始めてきた。しかし、メンバーの一人であるルースターはマーヴェリックに対し反抗的な見せる。ルースターは、マーヴェリックが死なせてしまったかつての相棒グースの息子だったのだ。
二人のわだかまりが氷解しないまま、作戦の決行日は近付き……といったお話。
先日、本作の予習として前作=『トップガン』を観ておいたんですが、これ大正解でした。まさに効果覿面。前作を観てから今作の鑑賞に臨めば、開始直後に心が浮き立ち、2分後にはテンションMAX間違いナシ!
マーヴェリックはいつまで経ってもヤンチャで、前作から今作までの描かれていない空白期間にも色々とやらかしていたとされるセリフも散見されます。
そんな不始末を上手く揉み消してくれていたのが、かつてのライバルであり、今や大出世をして大将にまで上り詰めたアイスマン。
アイスマンを演じるヴァル・キルマーさんの出演が話題になっていましたが、ヴァルさんは喉頭がんの手術の影響もあって、あまり声を出せなかったそうです(今でもそうなのかも)。
劇中のアイスマンもヴァルさんと同じような状態で、そんな背景も相まってか、マーヴェリックとのシーンは泣きそうでしたよ。俺ッチは「いいんだよアイス、喋らなくていいんだ!」と半泣きで喚いてましたよ、心の中で。
「Hey、アイス、俺の部下がピンチでヤベーから、数十年ぶりに二人で飛ぼうぜ、yeah!」なんて能天気な展開も予想していましたが、もっともっと遥かに重かった…。
予想と言えば、前作で恋仲であったチャーリーの存在も気になりました。気にはなったけど……正直、別に出て来なくてもいいよね(笑)。
今作での新たなヒロイン、ペニーを演じるのはジェニファー・コネリーさんってんだからオジサンには感慨深いよね。むしろ前作で演じて欲しかったよ。若すぎただろうけど。
…ただ残念だったのは、歳を取ったジェニファーさんはデミ・ムーアさんに見えて仕方なかった…。
本シリーズは軍のお話ですから、敵国を存在させなきゃいけないのは当然だけど、具体的な国名を使わないのが立派にエンターテインメントしているんですよね。軍事オタクならある程度以上に察せられるんだろうけど、そこで大っぴらに言及するのは無粋ですよ(笑)?
そんな“ならず者国”の各施設を破壊しに行くのが本作の本筋ですが、この既視感のある作戦には、個人的にグッと来ますね。
俺ッチが作戦名を付けていいのなら、迷わず“オペレーション・タイトロープ”ですよ(笑)。ラストはタンゴで決めたいぜ。
個人的に永遠の健全なヒーロー役者と言えば、ジャッキー・チェンさん、古谷徹さん、そして本作のトム・クルーズさん。
そんなヒーローを演じ続けているのが若さの秘訣ですが、いつまで若いんだよ?と思っていたトムさんも、そろそろというか、やっと老けてきましたね(笑)。
とは言え、それは顔のアップを見て感じる話。前作での、MVとかCMみたいな趣のあるビーチバレーのシーンが今作でもオマージュとして踏襲していますが、あんな若造に混じっても違和感のないトムさんはまだまだ若く、何より元気なのがTHE スターである証ですよね。
余談ながらビーチでのシーン、メンバーは上裸ですがタトゥーをしている人が皆無なのが意外でしたね。こういう健全なカッコ良さは、特に若い人に見習って欲しいです。
…というわけで、満足できる作品でした。大画面ならなおさらです。
前作を観ていない人でも100%楽しめるかもしれないけど、前作を観ていれば150%以上は楽しめますよ。
若めの女子が2人で観に来てましたが、こんな男の子映画を楽しめたのかな?と感じました。前作はそれ以上だけど(笑)。
☆ 追記 ☆
イチかバチかに賭けつつ映画館に行ったら、プログラムが再入荷していたので確保。
二度手間させやがって…!
ちゃんと観たんですよ?アピールの必要もあるかと思い、念のために半券を持って行きましたが(笑)、そのくらいの購入制限を設けてもいいんじゃないかと感じる昨今です。
堂々と害虫みたいな生き方をするあいつら、惨たらしく死んで欲しいよな…。