2006年からアレクサンダーテクニークを名古屋市で教えています。
アレクサンダーテクニークの先生になる資格取得のため、2003年から2006年までの3年間イギリスに在住していました。
イギリスに住むにあたり生活費をアルバイトで稼ぐことを想定していました。
1年目:アルバイトを見つけて生活費を稼ぐため、資格取得の学校と仕事を両立しようと必死でした。
学校が終わったら、昼食を食べる時間もなく仕事に行き、帰宅したら疲れ切って寝るだけ。
しかし、1年間その生活を続けたら心身ともに疲労困憊状態になってしまいました。
そこで立ち止まり、”私は何のためにイギリスくんだりまで来たのか?”と考えました。
そして、”私はアレクサンダーテクニークを勉強したくてイギリスまで来たのだ!”ということに気づきました。
2年目:アルバイトをやめました。そして、とにかくアレクサンダーテクニークを学ぶことに集中しました。
朝9時から午後1時くらいまで学校でレッスンを受ける。
その後は、帰り道にあるテムズ川沿いの公園の芝生で座って目に入ってくるものを見たり、寝転んで空を見上げたり、川の流れを見たり、散歩中の犬の動きを見たり、その日に学校でやったことを頭の中で映像化して再現したり、とにかく『何もしない時間』を作りました。
この何もしない時間というものが非常に大切です。
☆その何もしない間に、頭の中が整理整頓されます。
”今の自分は何が分かっていて、何が分かっていないのか” が見えてきます。
”明日のレッスンで確認すること、試すこと、追求すること” をまとめます。
何も見えてこない日があっても、別にいいんです。ただ、ぼうっとしているだけのことが気持ちいいので。
☆もう一つ、何もしない時間を作ると、集中しなくてはいけない時にきちんと集中できます。
休みなく頭とからだを使い続けていると、自分の中に何も残らないような気がします。
ただ、ただ、通り抜けていっているだけ。
入れているつもりが、ダダ洩れになっている。
アレクサンダーテクニークって何だろうと思ってくれた方はホームページもご参照ください。