パパが女(アリッサ)になったとき LA発LGBTトランスジェンダー家族日記 -6ページ目

パパが女(アリッサ)になったとき LA発LGBTトランスジェンダー家族日記

「タイランドのトムクルーズ」とママ友からもてはやされたイケメンパパがある日突然「MTF(トランスジェンダー女性)である」とカミングアウト。苦労や苦悩もあったけど、私たち家族は大丈夫。LAから体験記を発信してきます。

はじめまして。カリフォルニアでトランスジェンダーのパートナーと娘2人の家族4人で楽しく暮らしている高山愛です。はじめてのかたはこちらからどうぞ。


地鶏は骨にそって切り込みを入れて、塩と胡椒を多目にふって、フライパンでオリーブオイルとともに焼くのが旨い

ビーガンのアリッサ用にかぼちゃのスープもココナッツミルク入りと2種類


弁当におにぎらず。おデブちん、肉はみ出してる

 

 

幼少期、我が家はあまり裕福でありませんでした。看護婦だった母は常に仕事で忙しく、料理もあまり得意ではなかったので、昭和のあの時期にしては珍しく、わたしと姉は結構ひもじい思いをしてました。いつもお腹をすかせてた。

 

あの頃の体験がトラウマになっているのか、わたしは常に「子供にはひもじい思いをさせてはいけない」という強い使命感にかられています。育児に関してあまり自信がなく、胸を張って教えてあげることもあまりない。だからせめて栄養満点で美味しいものを毎日食べさせてあげたい。

 

特に朝食が大切で、朝も相当早くからキッチンに立ち、包丁握って、フライパンを振り、気付くとなんだかがんばってる。美味しいものをしっかり食べて、幸せな気持ちで一日をスタートしてほしい。夕食も手抜きできない。あれこれ作らないと母親失格な気がして。

 

娘たちは多分、それほど期待してないのに。ふたりとも食が細く、アリッサも常にダイエット。いっぱいあれこれ作っても、みんなそれほど食べない。なのに、作る。なんか喜劇というより悲劇っぽい。

 

昔、アリッサが男だったころ、わたしが作る料理をモリモリ、ガツガツ、残さずペロリと完食してくれました。美味しそうに食べてくれるあの人の幸せな顔を想像しながら、料理をするのが楽しくてしょうがなかった。

 

女の子を望んでふたりの美しい娘たちを授かり、娘たちを愛してやまないけど「男の子が家にいたら、料理の作りがいがあっただろうな」って思うことが多々あります。うちには男子がいないから。

 

娘たちがもうちょっと成長したら、モリモリ食べてくれるかしら。

 

娘たちが将来、食欲旺盛な男性と結婚したら、娘婿や孫たちに、美味しいごはんを差し入れしてあげようかな。46歳のお母ちゃん、今から期待に胸を膨らませてます。

 

 

 

いつもブログを読んでくださってありがとうございます。わたしはこのブログを書籍化を目標にして、真剣に書いています。それは、トランスジェンダーの人たちと彼らが関わる人たちすべてに伝えたいメッセージがあるからです。このブログとほぼ同じ内容を下記のサイトにも掲載しています。「読んでよかった」ボタン押していただけたら本当にうれしいです。よろしくお願いします。

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英語に"Calling"という言葉があります。

 

もともとは「神から与えられた使命」という宗教的な意味合いをもつ言葉。現在では「天職」と訳されるけど、かみくだいて言うと、好きで好きでたまらない仕事、幸福感を感じられる仕事、自分らしさを活かせる仕事、周囲を幸せにしていると感じられる仕事。

 

わたしの現在の仕事はマッサージセラピスト。これがわたしのコーリング。神から与えられた使命というかご褒美。アメリカの大学を卒業して以来、みなが呆れて言葉を失うくらい、あれこれ仕事をかえ、営業とか編集とか、コックさんとか、フェイスペインターとか、これでもか、これでもかというくらい、新しいことにチャレンジしてきたけど、それらは今の仕事に出会うまでの準備期間だったのだと思っています。

 

食べ物にしても、恋愛相手にしてもいろいろつまみ食いしてみないとわからない。あれこれつまみ食いして、じぶんが何が好きなのか、なにをしたいのか突き詰めていき、ある日、究極の味、または恋愛相手に辿り着く。いろいろ試していろんな味を知ってるから、かぶりついた瞬間にわかる。「あ、これだ。一生これを続けていこう」って。

 

マッサージは体に触れるだけでなく、人の心の奥に触れられるとこが好きです。体をほぐすだけでなく、心をほぐすことができるのが実に快感、うれしい。アリッサのカミングアウトで辛く悲しい思いをした後にわたしは以前より、よい仕事ができるようになったという強い自信があります。金八先生のうたのとおり「人は悲しみが多いほど、人には優しくできるのだから」。

 

好きで好きでたまらない。

 

だから、仕事前と仕事の後に毎日感謝します。「今日もマッサージで人のお手伝いができて感謝します。ありがとう」

そして自分に毎日いい聞かせます。「わたしははすご腕マッサージセラピストで、わたしのマッサージを受けた人は必ず癒されて、幸せな気分になります」。

 

こういうビッチーな思い込み、大切。わたしはつくづく愚かな幸せ者です

 

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Hello from Sequoia 
へへへ
自然と仲良し
愛さんの写真ばかり。自然児だからね
次女。巨大樹にハグ
ミニのアリッサ。アリッサも今日はちょっぴり神


家族でセコイヤに来てます。

カリフォルニア生活20年にして初のセコイヤ体験。どうして今まで「行ってみよう」っておもわなかったのでしょう。

初めてのセコイヤ国立公園は美しかった。樹齢2000年を超える樹々に囲まれて、五感で大自然が発する癒しのパワーを吸い込むと、自分が神化していくのを感じました。神化してるのはわたしだけじゃなくて、セコイヤ国立公園に来てるみなが神。大自然に囲まれて森林浴すると、みんなパワフルで優しい人になっちゃうんですね。

4月に訪れた地元の日光杉並木を彷彿させる景色がいく場面もあって、地元をこよなく愛するわたしは大興奮しました。例えば山上に辿り着くまでの曲がりくねった道はいろは坂。天まで届く緑のカーテン。山道に続くローカルな旅館と土産物屋
(ビーフジャーキーとかキャンディーを売ってるみたい)。英語だけじゃなくて、いろんな国の言葉が飛び交ってるとこも。あー、どれもこれも日光みたい。そしてそのスケールが桁違い。

いちいち興奮して大騒ぎするわたしに、家族は呆れてたけど、この人たちだって、地味に興奮してセコイヤ体験を満喫してるのが、わたしにはよーくわかってるので、よしよし。

神化したわたしは、セコイヤ国立公園で誓いました。明日から日常生活に戻るけど、優しい妻、優しい母親を目指します、そして自分にも優しくなりたいと。
親しい人たちの間で密かに流行してるカードゲーム “Sushi GO!”。
アリッサが化粧してる間はカードで遊ぶ。結構熱くなります

国立公園に行くときもミニがアリッサ流。最近、自信満々で露出度もアップ


家族でバケーション中。目的地はセコイヤ国立公園です。火曜日に家を出て、車で3時間半のVisaliaという街で一泊し、今朝、ホテルから車で1時間かけてセコイヤ国立公園へ向かいます。

家族みなでお出かけするとつくづく思います。わたしとアリッサは違う人。わたしと彼女は正反対。

四柱推命の占いの先生も仰ってました。「あなたたちふたりは、こんなにも違うのに、よく惹かれあって結婚したわね」って。


わたしはせっかちで、計画をきちんと立てて、計画に沿って行動したい。早めに目的地について、目的地でしかできないことを目一杯楽しみたい。

アリッサはのんびりさん。超が10個つくくらいののんびり。多分目的地にたどり着けばそれで十分と思ってる気がする。セコイヤでハイキングとか、魚釣りとか、ツアー参加とかはまったく考えてなくて、セコイヤの木を見るだけで、彼女は十分。

出発の朝もなかなか起きなくて、起きてからパッキングスタート。前日までに済ませるよう何回も言っておいたのに。

後で次女がわたしに耳うちしました。「昨日の夜、アリッサとアニメを見てるとき、パッキングしなくていいの?」って聞いたら「ギリギリ出発前にするのが一番」と言ってた」って。

パッキングの後は数時間かけて念入りにメークアップ。記念撮影で写真をたっくさん撮りたいから、綺麗でいたいんだって。

わたしと娘たちのなかでは火曜日は午前10時までに出発して、ホテルのプールでゆっくり遊びたかったのに。結局出発は午後2時半。せっかくのバケーションだから外食でラクしたかったのに、ランチもしっかり作りましたよ。

あーあ、わたしとアリッサは正反対。ラブラブだったころはあの人が頑張って努力してわたしに合わせてくれてたんだ。愛が冷めて、本性丸出し。

イラッとするけど、ちょっと羨ましい。わたしもせかせかせず、せっかくのバケーションをのんびりゆったり楽しみたい。今回の旅行はアリッサモードを試してみようかな。

セコイヤ行く前にビーガン対応デリでサンドイッチ買ってきます

Beet burger が美味しいんだって。ビート、わたしも大好き。分析して自宅で再現するつもりです



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グミのメラトニン。買ったけど使わない


ソーイングキャンプでこのすっごい才能の先生と

バンダナ(ターバン?)とか

ブレスレットとか

バックとかわいいの作りました

サッカーキャンプの日はぐっすり眠れるみたい

 

12歳の長女が夜眠れないと言います。夜なかなか眠れず、朝起きれない。夏休み中で時間にゆとりがあるといっても、サマーキャンプがあるので朝寝坊できない。叩き起こすとゾンビのような顔をしてベッドから這い出してきて、しばらくボーッとしてます。日中もちょっと疲れた感じ。新学期がはじまったら、毎朝7時起き。「これは大変だ」と友人知人に相談したら、眠れない子供たち、けっこう多いようです。

 

中国人の友人は、12歳の息子さんが日常生活をおくるのに支障をきたすほど不眠に悩まされているので、最近、メラトニンを飲ませるようにしてるといいます。小児科の先生に相談してゴーサインがでたとのこと。癖になると困るので、夏休中だけ試しに飲ませているそうです。

 

マッサージを受けにきた大学生のエバちゃんに相談してみたところ、彼女は「ブルーライトが原因では?」といいます。スマートフォンやパソコンからでるブルーライトは目を疲れやすくさせるだけでなく、体内時計にも影響を及ぼすとか。夜、ブルーライトを浴びると、体内時計が狂って眠れなくなるんだって。エバちゃんは母親からの強いすすめで、ブルーライトをカットする眼鏡をかけはじめたといいます。

 

長女のギターの先生で大学でグラフィックアートを専攻しているアナイッドのケースはっもっと深刻。グラフィックアートの勉強にパソコンは不可欠。寝る間を惜しんで勉強を続けていたら、夜眠りにつくのが難しくなってきた。不眠症がどんどん深刻化して、日中、勉強に集中することができなくなり、ある日、パニックアタックが起きる。エマージェンシールームに駆け込んだところ、睡眠不足が心臓に影響を及ぼしてると言われ、メラトニンを飲むことと日中、太陽の下で運動することをすすめられたそう。彼女も、今後はブルーライトカットの眼鏡を新調する予定だと言ってました。久しぶりに会ったアナイッド、ちょっと青白い顔してた。前は元気溌剌だったのに。

 

そういえば、長女もスマフォを使う時間が夏休にはいって急激に増えた。サッカーキャンプのとき以外はあまり外で運動したがらない。わたしは長女からスマフォを取り上げ、海にプールに公園に、と外へ連れ出すことに決めました。スマフォを取り上げられて、ふくれっつらしてるけど、きっと母の愛のムチに感謝すると思う。感謝なんかされなくていいけど、睡眠の質が改善して、ぐっすり眠れるといいね。

 

 

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ビーガンなうえ、ダイエット中のアリ子のためのスペシャルディナー。特製ドレッシングをかけてめしあがれ。なんだかんだ言ってもアリッサおもいよ、あたし。

次女が「空にドラゴンのあかちゃんがいっぱい」って言うから見上げたら、こんな空。わたしがいつも龍雲探してるの覚えててくれたのね。



 

だれがズルい女かというと、あの人。昔、カラオケでシャ乱qのあの唄ばかりうたってたアリッサ・スライパン。わたしのパートナー。

 

アリッサがカミングアウトして2年経ったころ、わたしは決心しました。アリッサのトランジションをポジティブに捉え、家族が幸せになれるよう、アリッサの気持ちを汲み、支えていこうと。

 

ただね、わたしも人の子。調子に乗って自分を「神」と呼ぶこともあるけど、やっぱり神にはなれない。愚痴りたくなることもある。

 

なんかね、損してる気分。得したのはアリッサ。

 

アリッサは有給取ってコンサートに連続で行って、コスプレイベントにも連続で行って、平日は毎日ヨガスタジオに通い遅く帰宅して、水曜日はポールダンスのクラスまで行っちゃって。子供たちのこと、前ほど外に連れ出してくれなくなったし。頭のなかはコスプレと、ソーシャルメディアでいっぱいで、部屋にこもってメークの練習ばかりしてるし。昔やってくれた男性的な仕事、例えば水道管が詰まったときの修理とか、家具の移動とか。力仕事をまったくやりたがらなくなって。かといって、料理とか、そうじとか、洗濯物とか、女性的な仕事を学ぼうっていう意欲はないし。

 

わたしがちょっと文句言うと、涙目になって口をつぐんでしまったり。学生時代、ディベートチームで活動してたから、口論が得意で、なんだか、難しいことをあれこれ言って、わたしを丸めこんだりさ。

 

昔、こんなことがありました。オハイオの学生時代に、小遣い稼ぎと社会学習を兼ねて、チャイニーズレストランでウエイトレスしてたときのこと。ある日、黒人夫婦が店にやってきました。その日、店は超混雑してて、わたしは間違えて、黒人夫婦より後に来た、アジア人夫婦を先にテーブルに案内してしまいました。黒人夫婦は憤激して、「あのウエイトレスは人種差別してる!」と大騒ぎ。心を込めて何度謝っても、受け入れてくれず、結局、オーナーが彼らのその日の食事を無料にしたうえ、さらにギフトカードを渡したことで事がおさまりました。

 

アリッサはあの夫婦と同じ。トランスジェンダーで女性になったという事実を盾にして、なんだかやりたい放題じゃないかしら。同僚とか上司になにか言われると、すぐ「差別だ」って戦闘モードになるし。

 

「ばいばい、ありがとう、さよなら、あんたいい女だったね、だけどズルい女」ってあの唄みたいにおさらばしたくなるときがたまにあるよ。

 

と、ブログで毒をまいてすっきりしました。愚痴ってごめんなさい。単純で後を引かないのがわたしの長所。ズルい女だけど、優しい人。明日から心を改め、アリッサのこと支えていきます。

 

 

 

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ベーコン切って



ニンニクと一緒に痛めてさ、何作ってるの?


カルボナーラでした

 


イギリス在住のスピリチュアルヒーラーのMomoyoさんの大ファンで、Youtubeで配信される彼女の動画を欠かさず、何度もみます。最新の動画、興味深かったので、シェアさせてください。時間があったらぜひ見てください。

 

https://youtu.be/85CLBATQ4_U

 

 

「人生を生きていくうえで、一番大切なのは自己愛。どれくらい自分を受け入れていて、どれくらい自分に自信があって、どれくらい自分を認めているかが大切」とMomoyoさんは言ってます。

 

じゃあ、「どうやって自己愛は身につくのか?」「自分を愛せるようになるか」というと、「好きなことをして夢を追いかけてる母親、父親に育てられた子供は自然と自分を愛せるようになる」そうです。日本では、子供、夫、家庭に身をつくし、献身することが美徳とされがちですが、(母親が家族の世話をすることをこよなく愛し、家事を楽しんでる場合はのぞいて)、実は母親(または父親)が好き勝手なことしてるほうが子供は自信を持った大人に育つのだそうです。

 

わたしは死ぬまでにやりたいことがたっくさんあって「子供がいるから」、「育児がいそがしいから」と理由をつけて夢をあきあめるのはイヤだと思い、娘たちが生まれてからもやりたい放題してきました。たぶん、日本人ママの常識からかなり逸脱してる。

 

ただ、「自分の育児法に自信があるか」と聞かれたら、そうではなく「これでよいのかな?」「こどもはこんなお母さんをどう思ってるかな?」「ほっとかれて、大人になって道を外さないかな?」といった不安がときどき胸をかすめます。育児に自信がなかった。

 

今回のMomoyoさんの動画は、わたしの不安を払拭してくれました。「だいじょうだよ、そのやりかでだいじょうぶ。しっかり育つよ」って、Momoyoさんに胸をとんとんされたみたいに、ほっとして柔らかい気持ちになりました。

 

思い返せば、うちの母も同じだった。自由奔放で子供のことはほったらかし。看護婦という仕事を愛し、学校行事より、仕事を優先してた。そして隣に母を支える優しい父がいた。

 

わたしには父と性格の似てる優しいパートナーがいる。夫だったころのアリッサはいつもわたしを支えてくれて、好きなことを好きなようにさせてくれました。

 

今、アリッサは自分の好きなことを追っかけて、ギラギラ輝いてます。「ちょっといきすぎ。我が儘すぎ」って文句を垂れたくなることもあるけど、今まで支えられてきたぶん、アリッサにも好きなことさせてあげないとね。

 

ということで、夢をおっかけて、好き勝手してる両親に育てられてるうちかわいい娘たち、きっと自己愛に満ちた幸せな大人になってくれるでしょう。

 

 

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アメリカ的な色
あたしはアイスクリームでハッピー


ある日の、朝のスタバでの出来事。列の前にいたおじさんと目があったので、 “How Are you?”って普通に挨拶したら”I feel the best. I’m full of happiness. Full of energy ” (気分はサイコー。幸せいっぱい、元気いっぱい)って言葉が返ってきました。


スタバに来る前になにかいいことあったのかしら?それともいつもハッピーでこんな素敵な挨拶するのかな?

おじさんのおかげで、なんかわたしまで朝からワクワクになっちゃった。

この挨拶、とても気に入ったので、この日以降、結構真似して使うんです。するとたいがい相手はちょっとびっくりした後、笑顔になる。「happinessをおすそ分けしてくれて、ありがとう」ってにっこり笑う。

映画 ”Pay it Forward “じゃないけど、こんな挨拶の習慣が広まって、みんなの幸せ度がちょっとでも高くなるとよいですね。

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帰宅して、こんなのがダイニングテーブルの上にあると「ぎょっ」とします。


「アニマンガ」というイベントに参加したアリッサ。セーラームーンの火星の人だって。



敵の頭にお札を貼るのが必殺技らしい。どっちが悪役なの?



 

今朝、ジムのプールで泳いだ後、更衣室で髪の毛を乾かしていたら、隣に黒人の中年女性がやってきて、身だしなみを整え始めました。年齢はわたしよりちょっと上くらいかな。基礎化粧品でお肌を整え、下地を塗って、アイメークして、マスカラしてって、丁寧にキレイになってゆくのですが、仕上げがすごかった。頭にネットをかぶった後、バックからおもむろにかつらを取りだし、頭にすっぽり被った。

 

じゃじゃじゃじゃんっ。

 

あまりの変身ぶりに思わず息をのんで、"WOW! You look soooo gorgeous". って雄叫びをあげてしまいました。質のよいかつらで、とても自然に見えた。10歳若返って、キラキラ輝きはじめた。わたしの雄叫びにこの黒人女性、かなりひいてたけど、褒められて悪い気はしなかったようで、「ありがとう」ってまんざらでもない顔して言いました。

 

ここでちょっと昔話し。2002年から2年ほど、ロサンゼルスのダウンタウンにある職業訓練校に通って料理の勉強をしました。この学校を選んだ理由は授業料が格安だったから。人伝に「安い割には授業の質が高い」と聞いていたから。仕事を続けながら学業ができるよう、授業時間がフレキシブルだったから。

 

オリエンテーションの日に教室に行って、びっくり仰天しました。黒人だらけだった。白人とアジア人とヒスパニック系がちらほら。圧倒的に黒人が多かった。黒人の女の子たちに無視されたり、いびられたりして、荒波にごっしごっし揉まれ、卒業前にわたしは強靭な精神を身につけました。最後にはみなと仲良くなれたけど、あの料理学校での体験は、アリッサのカミングアウトに次ぐ、大きな試練だったなあ。

 

学校生活では料理の他、黒人文化を学びました。言葉とか、彼らが好んで聞く音楽とか。それから「かつら力」。かつらひとつで、みんないとも簡単に昨日と違う新しい女性に変身しちゃうんだ。わたしが「ショートヘアにしたいけど、似合うか心配」とつぶやいたら、ブラックシスターズたちに「失敗したら、かつら被ればいいだけの話じゃない」って笑われたっけ。

 

話は現在に戻り、うちのアリッサちゃん。コスプレにはまってるのので、かつらがドンドン増えていく。赤やら青やら紫やら。メークアップして、コスチューム着て、最後の仕上げにかつらを被るんだけど、アリッサも今朝の黒人女性と同じ。かつらを被るととたんに、キラキラ輝きだす。目つきがかわって、しぐさもかわる。自信がつくのでしょうね、きっと。

 

かくいうわたしもね、最近ちょっぴり変身願望があります。アリッサの影響。アリッサが外出中に、彼女のかつらコレクションをかたっぱしから被ってみたいという密かな願望というか、計画がある。けど、多分実行しない、想像するだけで、充分楽しいから。

 

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アリッサのコレクション。本当に食べるんかいな。

 

 

キムチもビーガン。韓国マーケットで売ってるキムチにはイカの塩辛とか、干しエビがはいってるので、カリフォルニア産の商品を。自分で作ったらいいのにね。

 

 

納豆早く食べないとなくなっとう。

 

駄洒落をいってる場合ではない。アリッサが「納豆食べます」宣言をしました。衝撃宣言。

 

1993年に映画、「ライジングサン」を見て以来、日本にはまり、文化、言葉、人間、食べ物、すべてをひっくるめて日本をこよなく愛するアリッサ。このアリッサがひとつだけダメなもの、苦手なもの、というか、嫌悪するものがあって、それが納豆でした。

 

静岡県三島市のホームステイ先でだされた納豆を初めて口にしたとき、「あまりのまずさに痙攣しそう、涙ながしそうになった」と言ってました。わたしと娘たちが納豆食べてると、「ごめん、ちょっと2階に行く」と退散するほどの納豆嫌い。納豆の匂いがどうしてもダメなんだって。

 

「納豆とキムチの食べ合わせが最強、最高の整腸作用がある」と、コスプレフレンドから聞き、独自のリサーチを重ねた結果の今回の「納豆食べます」宣言。わたしが「納豆は体と脳によい」って何回すすめても、まったく聞く耳持たなかったくせにさ。

 

以前にも書きましたが、アリッサは今、究極のダイエット中。なんせ来年のアニメコンベンションで、うる星やつらのラムちゃんに変身するのが目標だから。健康的に美しく減量したいんだって。健康美のためなら、苦手を克服するんだね。たいしたもんだ。

 

今、世界中で発酵食品が注目を浴びていますが、アメリカでもそれは同じ。メジャーなマーケットの一角にアメリカ産のキムチが売られてます。ファーマーズマーケットにも。さてさて、アメリカで納豆はブームに乗ることができるのでしょうか。キムチ好きのアメリカ人は多いけど、納豆は白人さんにはちょっと難しいかな。あのネバネバ感と匂いはハードル高いかな。

 

日頃から豆を食べ慣れてるラテン系の人たちは、納豆にあまり抵抗感がないみたい。和食の店のキッチンでコックさんとして働いてころ、まかないで納豆が出されたら、メキシコ人もプエルトリコ人も、サルバドール人もみな、美味しそうに納豆食べてました。そういえばブリトーやタコスにも入れてた。ちなみにあんぱんとかあんドーナツはダメでした。「豆を甘く味付けて食す」という観念がゼロなので、裏切られた気持ちになるみたい。あんドーナツを差し入れたら、コックさんたち、すまなそうにして残してた。「悪いけど、どうしても無理」。だって。

 

アメリカでは豆腐ブームの後に、寿司ブームが到来し、今はラーメンブーム。火がついて、熱々と炎上してます。ラーメンのお次は納豆かしら。納豆だといいね。

 

わたしの好物は、納豆、キムチ、めかぶとろろ、明太子、すった山芋を大盛りごはんの上にきれいに乗せて、きざみのりと大葉をたっぷり散らした彩り豊かな「彩菜スタミナ丼」。ひとりの時におうちで食べるごちそうランチよ。今まで「どうせアリッサには無理」ってあきらめてたけど、よしっ、アリッサにも食べさせてみよう。はまるかも。

 

 

 

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