パパが女(アリッサ)になったとき LA発LGBTトランスジェンダー家族日記 -7ページ目

パパが女(アリッサ)になったとき LA発LGBTトランスジェンダー家族日記

「タイランドのトムクルーズ」とママ友からもてはやされたイケメンパパがある日突然「MTF(トランスジェンダー女性)である」とカミングアウト。苦労や苦悩もあったけど、私たち家族は大丈夫。LAから体験記を発信してきます。

はじめまして。カリフォルニアでトランスジェンダーのパートナーと娘2人の家族4人で楽しく暮らしている高山愛です。はじめてのかたはこちらからどうぞ。


かぶりつく


うまい。牛負けた的うまさ


 

我が家の近所に外観があまりぱっとしない酒屋さん(リカーショップ)があります。例えていうなら、大阪の牧野市駅近くにある「酒道場」みたいな感じ?(昔、学生時代に足しげく通った酒道場、まだあるしら)。この酒屋さんの前にベンチが並んでいて、お昼時になると、いろんな人がなにか食べてるんです。いろんな人ってどんな人?かというと、消防士さんとか、ポリスマンとか、道路工事の人とか。制服姿の男性がほとんど。ずっと気になってました。気になって気になってしょうがなかった。「店のなかはどんなのかな?」とか、「彼らはいったい何を食べてるのかな?」って。

 

そしてついに今日、意を決して店にはいってみることにしました。子供たちのサッカーキャンプの帰りしに通りかかって、どうしても惹かれたので。外観はしょぼい。そして店内もかなりしょぼかった。ただ、店の一角がデリになっていて、なんだかめちゃくちゃいい匂い。行列ができてる。作業着着たおっちゃんとか、スーツ着たビジネスマンもいる。どうやらお持ち帰り専門のデリみたい。

 

わたしたちはフィリーチーズステーキサンドイッチを試すことに。フィラデルフィア生まれのフィラデルフィア名物。薄切り肉とタマネギを鉄板で炒めて、そこにプロボロンチーズを乗せてトロトロにしたものをホギーと呼ばれるロールパンに挟んだ物。決めた理由はわたしの思い出の味だから。

 

高校生のとき、ホームステイ先のフィラデルフィアでこのフィリーサンドイッチを初めて食べたとき、その美味しさに衝撃を受けました。ジャンボで温かくて、旨味が溢れてて、「ああ、これがアメリカの味なんだ!」って感動に胸振るわせた。食べても食べてもなくならない、巨大なサンドイッチを貪りながら、そのときわたしは「わたしはいつかこの国に住むんだ」って心に誓いました。

 

おっさんだらけの店内で、日本語で会話するわたしと娘たちをお店の人たちは物珍しげに見てたけど、サンドイッチを作ってくれたおじさんは「肉多めにいれたよ」ってウィンクしてくれたし、レジのお姉さんも「またおいで」と言ってくれた。

 

ぱっとしない酒屋内のデリで買ったフィリーチーズステーキサンドイッチ。お持ち帰りにして、家で食べた。娘たちはフィリーサンドイッチ初体験。うまかった。娘たちも「美味しすぎ!」って大感激。昔、フィラデルフィアで食べたそれと同じ味がした。

 

娘たちと思い出話をシェアできてよかったな。思い切ってぱっとしない謎の酒屋に寄ってみてよかったな。娘たちが新しい食べ物にチャレンジできてよかったな。なんだかウキウキ、いいことづくし。

 

 

 

いつもブログを読んでくださってありがとうございます。わたしはこのブログを書籍化を目標にして、真剣に書いています。それは、トランスジェンダーの人たちと彼らが関わる人たちすべてに伝えたいメッセージがあるからです。このブログとほぼ同じ内容を下記のサイトにも掲載しています。「読んでよかった」ボタン押していただけたら本当にうれしいです。よろしくお願いします。

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自宅から車で10分。夏の午後はビーチがいい


本任せ


 

10歳の次女が突然、こんな質問をぶつけてきました。

 

"Babies are born from mom's body. How come some kids look like their dad?".

「あかちゃんはお母さんの体から生まれてくるのに、どうして、お父さんにそっくりな子どもがいるの?」

 

10歳女子の素朴な質問。

 

予期せぬ質問で、咄嗟に「お父さんとお母さんがキスとかするからじゃない?」なんて、納得いかない返答をしてしまいました。だって心の準備ができてなかったんだもの。

 

アメリカの学校では5年生になると、性教育の特別クラスが催されます。男女別で教室に集まり、思春期の心と体の変化とケアについて説明があります。この説明会の数日前から、ワクワクそわそわしていた長女は説明会のあと、「初潮についての謎は解けたけど、妊娠の謎についてはあいまいできちんとした説明がなかった」と残念そうでした。

 

もっと具体的な性教育は中学にあがってから。中学にあがると、性交、妊娠、避妊、性病について性教育の時間にしっかり説明があるとか。

 

アメリカ人のママからは「中学校にあがる前に妊娠について子供が理解できるよう、きちんと説明するのは学校ではなく親の責任。中学校のトイレで何が起きてるか、あなた、知らないでしょ?後悔したくないなら、今すぐ性教育!」と諭されました。が、照れくさくて、そんなのできなかった。なので解決策として、子供用にわかりやすく書かれた性教育の本を購入しました。長女に「こんな本があるから、気が向いたら読んでみて」と伝え、リビングルームのテーブルの上に無造作に置いておいたら、関心ない素振りを見せてたけど、わたしがその場を離れたら、しっかり読んでました。「うそ!」「気持ち悪い」を連発しながら。

 

そんな長女ももうすぐ中学2年生。学校で性教育を受けて、お友達からもいろいろ情報をもらってるようで、今ではすっかり耳年増。生理のあれこれについても、照れることも恥じらうこともなく、淡々と妹に説明してくれて、とても頼りになります。

 

次女の突然の質問も、お姉ちゃんだったら、納得できるように説明してくれるかな。お姉ちゃんがダメなら、アリッサに頼もう。こういうのはあれこれ考えず、得意な人に任せるのが一番ですよね。どうかしら?

 

 

 

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アメリカに住んでるファンはラッキーですね、簡単にチケットが手にはいるから


新しい友達ができてうれしい顔してるよ



アリッサって擦った揉んださんなのよね。

 

7月23日の火曜日にワンオクのライブコンサートがアナハイムのHouse of Bluesで開催されました。アリッサは当初、ニューメキシコに住むベストフレンドのナネちゃんと一緒にに行くんだとはりきってチケットを購入しました。が、しかし、このなねちゃんがドタキャンして、結局アリッさは1人でコンサートに行くことに。

 

撃沈するアリッサ。涙をポロポロ流して、ごはんものどを通らない様子。なぜ悲しいのか、なぜ泣いてるのか説明せず、「なんでもない」の一点張り。わたしも子供たちもそりゃ心配しますよ。家族だもの。何か悪いことしたかな?何かひどいこと言ったかな?って、娘たちとわたしで大慌て。

 

「子供たちが心配してるから、悲しんでる理由を教えて?」と優しく尋ねたら、やっと親友のなねちゃんにドタキャンされたからだと説明してくれました。

 

「日本のファンが喉から手が出るほど欲しがってやまないチケットをいとも簡単に入手して、生の声を聞けるんだから、悲しんでないで、思いっきりライブコンサートを楽しんできたらいいじゃない」って激励したら、なんとか気分が落ち着いたようです。

 

当日はあまり浮かない顔で出掛けていったけど、帰りはよいよい、浮かれ顔。

 

「コンサート、サイコーだった。1人で来てた女の子と仲良しになれたから、1人で行って正解だったし」だってさ。

 

 

もう、この人、ほんとに擦った揉んださん。うちにはかわいい娘が2人いるけど、この人、一番手がかかる娘みたい。高校生女子。疲れるよ。でも、楽しめてよかったね。

 

実はなねちゃん、アニメエキスポでアリッサがキラキラしてちやほやされたから、気分を害してドタキャンしたんじゃないかなって、わたしは憶測してるんです。「そういう我がまま娘とはさっさと縁を切ったほうがいい」と46年女として生きてきたわたしからアリッサへのアドバイス。女っていろいろ大変なのよね。

 

 

 

 

 

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あたしの自慢料理。ローストビーフサンドイッチ。炒めた玉ねぎを、トレジョのタコミックッスで味付けするとパンチが効いてまじめにうまい。


娘たちがミートソース食べたいと言えば、アリッサ用にビーガンパスタソースも作るけど,「麺はいらない。ソースだけでいい」とか言われると、たまらん。



あたしたち、食べるの大好き。甘いの、辛いの酸っぱいの、かたいのやわいの何でもオッケーよ。



 

アニメエキスポの熱から覚め切らないアリッサに「来年はラムちゃんのコスプレにしてみたら?」と提案してみました。わたし、小中の頃、ラムちゃん大好きでした。

 

アリッサ:「ラムちゃん????」

 

わたし:「うる星やつらのラムちゃんだよ」

 

疾風怒濤の勢いでラムちゃんを検索した後、「ラムちゃん、かわいい。でもわたしのお腹をなんとかしないと」とアリッサ。

 

えっ?ラムちゃんになるんかい?

 

そしてアリッサの本気のダイエットがはじまりました。ホルモン剤の影響で太りやすい体質になってるので、基本的にアリッサは常にダイエットしてたけど、食べるの大好きで、なにかと言い訳をしてはこっそり間食したり、夜中におやつを食べたりしてたけど、今回は本気。目つきが違うもん。

 

糖分カット、炭水化物カット、ビーガンだから肉も乳製品もカット。ものすごいストイックな食生活を送っていて、みるみる細くなっていってます。

 

料理のしがいがないったらありゃしない。昔はわたしの手作り料理を何でもモリモリ、ペロリと美味しそうに平らげてくれたのにさ。ラムちゃんにでも、骨皮筋子にでも、なんにでも なるがいい。「ラムちゃんになれば」って提案したのはわたしだけどさ。

 

 

 

 

 

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このキャラはどなたでしょうか?


シェリルさんだって




去年よりもスキルアップしました


 

先だって、北米最大級のアニメコンベンション、"Anime Expo"がロサンゼルスのコンベンションセンターで華々しく大々的に開催されました。ぎんぎらぎんにね。

 

アリッサにとって、アニメエキスポは年に一度の正念場。去年のエキスポが閉幕した時点から1年間、綿密に計画を練って練って、ねばねばねるねる練って、自信を持ってイベントに望みました。超が10個つくくらい完璧主義だからね、アリッサは。

 

イベントは7月4日から7月7日までの4日間。アリッサは衣装をとっかえひっかえして、3日間参加しました。参加初日はコスプレ友達とはっちゃけて、朝帰りしました。いいよ、好きにして。なんせ年に一度の晴れの日だからね。

 

2日目と3日目は、わたしが仕事だったので、娘たちを連れて行ってくれました。娘たち、アリッサの影響もあってか、最近、アニメにはまってるので、ちょうどよかった。よい刺激を受けたみたい。もっとたくさん勉強して、アーティストとして稼げるようになりたいんだって。


娘たち「アリッサがみんなから、写真を一緒に撮ってくださいって頼まれてたよ」と誇らしげ。アリッサを誇らしく思ってくれるあなたたちを、母ちゃんは誇りに思うよ。ありがとう。

 

はじけて幸せそうなアリッサを目にしながら、わたしは昔を思い出しました。アリッサがカミングアウトしたのが2016年の春。その年の夏、「(地元で開催される)夏祭に女性用のゆかたで参加したい」とアリッサに言われて「ふざけるな、絶対ダメ」って拒絶しました。怖かったんです。周囲の目が。

 

その年、ロサンゼルスのリトル東京で開催された夏祭に家族で遊びに行ったとき、パレードで、コスプレグループが参加していて、盛り上がってて凄く楽しそうで、その一団をアリッサが眩しそうに見ていて、眩しそうに一団を見つめるアリッサを見て、わたしは密かに願いました。「アリッサ、あの世界に行かないでね。」

 

遠い夏の思い出。今は平気。日本の姉が送ってくれたかわいい浴衣、まだ一度も袖を通したことがなかった新品をアリッサに譲ってあげた。いかり肩だから、どうせわたし、浴衣は似合わないし。夏祭りにいくのなら、素敵に帯を結んであげる。髪の毛もかわいくゆってあげる。

 

アニメエキスポも予算の範囲なら、好きなだけ盛って盛って盛り上がってください。


アリッサ、もっともっと輝いてね。やるならとことんやりなさい。そしてコスプレ界の女王になりなさい。


Fate/stay night の遠坂凛だそうです

楽しい夏を過ごしてます

おいしいものたくさん食べて

成長してます

 

 

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Happy the 4th of July!
7月4日、今日はアメリカ合衆国の誕生日。

お犬様。アジアな顔ですね。
花火を見ます



わたしたちスライパンファミリーはサンディエゴのホテルに滞在中です。

外泊するとき、愛犬ルナは犬のホテルに預けていきます。犬好きのお友達に預けることができればどれほどよいかと思うのですが、うちのルナ、相当暴れん坊の利かん坊。嵐を巻き起こす予感大なので、大枚叩いてお犬様のホテルに預けます。

わたしは人に気を遣いすぎる人間です。気がきかないくせに気を遣う厄介なタイプ。側に誰かがいると「この人、大丈夫かな?楽しいかな?お腹減ってないかな?わたしに何がしてほしいのかな?」と気になっていてもたってもいられなくなる。犬も同じ。愛犬ルナと2人っきりで家にいると、ルナが退屈してないかな、痒くないかな、って気になってしょうがない。ルナが大好きだけど、そしてルナに申し訳ないけど、ホテルに預けてルナがいないとき、なんだかすごい開放感を感じます。

アメリカ人から「愛は”loner”だね」ってよく言われます。孤独を愛する人。1人が好きな人。

そうなんです。その通り。

自分の子供にさえ気を遣うくらい。

1人が好き。きっと寂しい老後を迎えるんだろうな。別にいいけどね。

ただ気を遣わない人がたった1人います。

それはパートナーのアリッサ。

アリッサと2人でいても、「お腹へってるかな?退屈してないかな?わたしに何してほしいかな?」なんてまったく気にならない。空気なアリッサ。

唯一無二のわたしが気を遣わない人。好き?嫌い?どうでもよい人?大切?

よくわからないけど多分、よい関係。


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今週はお裁縫。


いいな、母ちゃんも習いたい



先生の手作り。ジョージア(州ではなく国の)産の羊毛フェルトを使用してるそうです。100ドル。欲しい



夏休み突入。アメリカの夏休み、ため息がでるほど長いです。6月の終わりから8月の終わりまで。

 

去年は勉強中心のサマースクールに通わせたけど、娘たち「何も学ばなかった」と言うので、家族会議を重ねた結果、今年はサッカーを軸にして、アートと縫い物教室のキャンプに参加させることにしました。(他にもチャレンジしたいこといっぱいあるみたいだけど、「予算」というものがあることも教えねば)

 

アリッサに「子供のころ、夏休はどんなことしてたの?」とたずねたら、「午前中、サッカーかテニスのキャンプに行って、昼食を食べたら、午後はずっとビデオゲームしてた。クーラーのきいた涼しい部屋で好きなだけビデオゲームできる夏の午後はサイコーの思い出」。だってさ。

 

娘たちがiPadやコンピュータで長時間ゲームしたり、Youtubeに釘付けになったりしてると、わたしは非常に不快な気持ちになり、不安に襲われる。なんだかダメ人間になりそうな気がして。でもアリッサはまったく気にならないみたい。「わたしも子供のとき、ビデオゲームに夢中でゲームばっかりしてたけど、大人になってからなんの問題もないでしょ?」だって。

 

んんん???問題ないと思ってるんだ。あくまでもポジティブ思考。自分を信じてるとこがよいね。

 

わたしはと言えば、両親が共働きだったから、駅の向こうの図書館まで歩いていって、涼しい図書館で好きなだけ、好きな本を読める夏の午後が大好きでした。サイコー。帰りに駄菓子屋で、どんどん焼とか、セコイヤチョコとか、紋次郎イカとか買い食いしてね。結局アリッサと同じ。ダラダラののんびり夏休がよい。

 

昔、長女の担任の先生が言ってた。「詰め込み過ぎて、ゴムがびんびんはってる状態にしてしまうと、高校生になって、超多忙になったとき、プチンってゴムが切れて、使いものにならなくなるから、学校以外の勉強させなくていいよ。お家ではゴムをゆるゆる状態にさせてあげてね」って。

 

9月からスケジュールぎっしりの新学年が待ってるので、子供たちにもゆるゆるゆったり、夏を楽しでほしい。

 

 

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アリッサはいっとき、日本語がとても上手でした。オハイオの大学で日本語を勉強してたし、語学研修で日本に滞在したことが何度もあったし。

 

大学を卒業してロサンゼルスで同棲してたころ、ある日ふと気付いて、聞きました。「なんか最近、あまり日本語話さないね。どうして?」

 

アリッサは驚いた顔して、こう言いました。「覚えてないの?愛が『英語をもっとうまくなりたいから、今後、日本語で話しかけないで』って言ったでしょ?」

 

まったく記憶がなかった。もし、そんなこと言ったとしたら(たぶん言ったのだと思う)、なんて身勝手な女。アリッサ(当時はエイタス)だって、日本語話してもっと語学力をアップさせたかったであろうに。

 

その頃、わたしとアリッサ(当時はエイタスね)はラブラブの以心伝心。言葉なんかいらなかった。アリッサはわたしの心をテレパシーのように読み取って、わたしの拙たない英語をしっかり理解してくれてました。たぶん、他のアメリカ人が聞いたら絶対理解できない英語を。

 

最近は言葉が通じない。20年以上一緒に時間を過ごしてきたのに。アリッサ側には昔みたいに「愛の言葉を理解したい。愛の気持ちを理解したい」という願望がない。わたしの発音や単語が間違って伝わらないと、あっさりあきらめる。

 

ちょっとさびいしな。胸がチクっと痛くなる。

 

でも見方を変えれば、これはチャンス到来。アメリカ生活長いのに英語力が伸びなかったのは、アリッサに甘え切ってたからかも。これから本気で英語勉強しようと思う。ネーティブみたいに話せるようになりたい。

 

 

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アボカドトースト。目玉焼き乗せるとヘブンリー



Qさんこと石田久二さんの動画、「宇宙となかよし」にはまってます。

Qさんの「神」動画

 

動画でQさんが「神として行動するといいよ」って提案していて、すっかり共鳴したわたしは、娘たちに宣言しました。「今日からお母さんのことをマミーと呼ぶのがやめて、『KAMI』と呼んでほしい。『さま』をつけて『かみさま』でもよい。かみさまは怒らないから、お母さんももう怒りません」

 

娘たちは、「人前では恥ずかしいから家のなかでは『かみさま』って呼んでもいいよ」と言ってくれました。

 

そんなある日、アボガドトースト事件が起りました。

 

アボガドが苦手な長女が、ある日突然、「アボガドトーストが食べたい」と言ってきました。なんでもお気に入りのYou Tuberさんがアボガドトーストを美味しそうに食べてるのを見て、自分も試したくなったとか。ちなみにアボガドトーストって、トーストしたパンにスマッシュして味付けしたアボガドをのせたものです。

 

「苦手を克服するまたとないチャンス」と思ったわたしは、近所のマーケットまでわざわざアボガドとサワドーブレッドを買いに走り、早速、アボカドトーストを作りましたよ。普通のトーストじゃなくて、マヨトーストにしたのは、愛の隠し味。

 

おいしそうに仕上がったアボガドトースト。ところが長女は誤って、床に落としてしまいました。まっさかさまのぐっちゃぐちゃ。残念だけど、「KAMI」だからノープロプレム。気を取り直して、再度、作り直しました。

 

さー、今度こそ。食べたら喜ぶかな、アボガドが好きになるかな。

 

が、しかし、長女は半分残した。そして「マヨネーズ、ないほうがよかった」と一言。

 

ここで、わたしの怒り大炸裂。「もう食べないでいい!」「ゲームしすぎ、もう今日はゲームしちゃダメ」「子供部屋が散らかってるから、2階にあがって、そうじしないさい!」はちゃめちゃ母ちゃん、支離滅裂。

 

次女:「かみさまだから怒らないって言ってたよね?」

 

わたし:「もうやめた。もうかみさまするのやめた。かみさまってよばないでいい!」

 

マヨネーズはわたしの愛の隠し味だったのに、愛だったのに、それを「ないほうがよかった」と言われ、カッチンときてしまったのですが、娘たちに説明できなかった。熱くなり過ぎてたので。

 

それから数時間後の夕食の席で、突然怒った理由はマヨネーズであったことを娘たちに説明しました。

 

娘たちは「なんだ、マヨネーズだったの?」ってふたりで顔合わせて、大笑い。母親が突然怒りだした理由がさっぱりわからなかったんだって。大笑いすることでもないけど、自分でも笑っちゃうよ。たかがマヨネーズであんなふうに爆発しちゃうんだから、ほんと大人げない。

 

心を改めて、明日からまた、「KAMI」として行動したいです。

 

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