パパが女(アリッサ)になったとき LA発LGBTトランスジェンダー家族日記 -8ページ目

パパが女(アリッサ)になったとき LA発LGBTトランスジェンダー家族日記

「タイランドのトムクルーズ」とママ友からもてはやされたイケメンパパがある日突然「MTF(トランスジェンダー女性)である」とカミングアウト。苦労や苦悩もあったけど、私たち家族は大丈夫。LAから体験記を発信してきます。

はじめまして。カリフォルニアでトランスジェンダーのパートナーと娘2人の家族4人で楽しく暮らしている高山愛です。

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ビーガンのアリッサはスタバではこれっ!


 

最近、アリッサがお気に入りのスタバのカップのかわりに、新しいマグを使ってるので理由を尋ねると、こんな答えがかえってきました。

 

「カリフォルニア州フレズノ市内のスターバックスで勤務していたトランスジェンダーの女性が『トランスジェンダーだからという理由でマネージャーから差別された』とスターバッックス社を訴え、敗訴した。この女性とすべてのトランスジェンダー当事者をサポートするため、スタバ商品を今後一切買わないし、使わない」。

 

え、まじですか。そんな理由で大好きなスタバとお別れするの?

 

「じゃあ、もっと詳細を教えて。マネージャーはどんな差別をしたの?スタバ側はどんな対応をしたの?彼女には他のロケーションに移って仕事を続ける権利はあったんでしょ」と聞くと口ごもるアリッサ。

 

怒りの矛先が違うんでないの?これはスタバ対トランスジェンダー女性の問題ではなく、トラス女性対彼女のマネージャーの問題じゃないのかしら?彼女に何が起ったのか、マネージャーの対応、スタバの対応、詳細を把握してないのに、まわりの友人に煽られて、スタバ商品ボイコットしちゃうんだ。

 

アリッサは昔、ディベートクラブに属していたので、討論が得意。「ああ言えばこう言う」で、討論ではアリッサに勝てないし、自分がこうと決めたら、突き進んでしまう人だから、わたしはなにも意見しません。

 

スタバのライムとココナツミルクとパッションフルーツティーで作った"Ombre Pink "の味も色あいもあんなに愛してたのに。そうやって、大好きだったものをあっさり捨てちゃうのね。

 

 

いつもブログを読んでくださってありがとうございます。わたしはこのブログを書籍化を目標にして、真剣に書いています。それは、トランスジェンダーの人たちと彼らが関わる人たちすべてに伝えたいメッセージがあるからです。このブログとほぼ同じ内容を下記のサイトにも掲載しています。「読んでよかった」ボタン押していただけたら本当にうれしいです。よろしくお願いします。

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かたちんばのメークしてるから、「左右の色が違うよ」って教えてあげらら「これがわたし流」なんだって。あーそーですか。よかった、よかった。

 

ドラマ「危ない刑事」の柴田恭平扮する勇次の名言、「関係ないね」。みなさんは知ってるかしら。覚えてらっしゃるかしら。恭様、かっこよかったですね。あの頃、わたしは中学生でした。

 

恭様は余談。本題は、どうしようかな、書いちゃおうかな、やめとこかな。でも、やっぱり書く気満々なので、書いちゃおう。わたしね、今日ね、近所の公園でナンパされちゃいました。ふふ。

 

スパでの昼間の仕事を終えて、愛犬ルナを車に乗せて近所の公園へ。公園の芝生エリアを歩いてたら、後ろからお兄さんに声をかけられました。「パーキングからあなたを見てました。犬と戯れるあなたの笑顔が素敵で惹かれました。今からわたしとランチに行きませんか?」クリーンな感じの好青年。

 

結婚詐欺師かもしれない。シリアルキラーかもしれない。通りかかった女性に誰かれかまわず、次々声をかけてるのかもしれない。でもさ、関係ないね。

 

「モテたことない女はすぐ自慢したがる」「そんなナンパ、日常茶飯事」と、人は笑うかもしれない。でも関係ないね。

 

へたれなわたしは「今から子供の学校にボランティアに行くからランチはご一緒できません。誘ってくださり、本当に感謝します。ありがとうございます」と、バカ丁寧にお礼を言って、大慌てでその場を立ち去ったけど、本当はさ、もう有頂天。うれしいよ、この年になってさ、若い男性から声をかけられるなんて。

 

アホ丸出しでうれしがって、かっこわるいけど、関係ないね。お兄さんありがとう。あなたのおかげで人生が一瞬にしてバラ色にかわりました。なんかね、この好青年にもらったハッピーエネルギーを糧にして、あと3ヶ月くらい、元気に生きていけそうです。人生捨てたもんじゃない。

 

 

 

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鍵編みあみ。わたしは編み物まったくできないのでノータッチ。



 娘たちとキャンドルを買いに行くのが好きです。店内にずらりと並んだキャンドルをひとつひとつ手に取って、目を瞑り、香りを当てるゲーム。娘たちとすると幸せ。



娘たちが生まれたとき、こう願いました。「健康ですくすく育って、幸せになってほしい」。健康と幸せ。それだけで充分だと思ってました。

 

娘たちが成長するにつれて、あれも、これもって欲望がでてきました。

 

「読書好きになってほしい」

 

「折り紙をこよなく愛する子になってほしい」

 

「お料理好きになってほしい」

 

「日本のアニメ好きになって、日本語をしっかり勉強してほしい」

 

娘たちに対する期待が膨らんで、あれこれ押し付ける。押し付けると反発する。反発されると腹が立って、さらに押し付けようとする。悪のスパイラル。

 

最近、気付きました。ほっておくのが一番だって。あれこれうるさく言うのやめて、傍観してたら、あら不思議。自分からすすんでやるようになりました。読書も折り紙も料理も、日本語アニメも全部。ほっておいたら、好きになった。ラクチン、ラクチン。

 

わたしが10年かけてやっと気付いたラクちん育児法。アリッサはずっと前から実践していました。10歳と12歳。時には軌道修正も必要だと思うけど、娘たちの選択を信頼して、ゆるく育児していこうと思います。


そしてアリッサに対しても、愛のある傍観者でありたい。パートナーに対して思い通りにならないからといって、イライラして空回りするのは時間と気力と体力の無駄。あたしには知りたいこと、やりたいことがまだまだたくさんあるのです。

 

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へカットに行くときはメークも服装も気合いをいれて。素直に認めます。この人かわいいね。
 

 

女として、いろんな面でアリッサに負けてるけど、髪の毛だけは自信がありました。アリッサ、男時代、かなり額があがってきてたし、剛毛でくせ毛だったし。

 

 

だけど気付きました。アリッサの髪の毛、最近、サラサラでストレート。お気に入りのスタイリストさんのもとへ月一度、車で片道1時間かけて通い、前髪のメインテナンスに余念がない。ヘアケア商品もリサーチしつくして、ベストのなかのベストを使ってるし。シャワーのときの水にこだわりがあるらしく、通っているヨガスタジオでしかシャンプーしないし、スカルプマッサージも毎日がんばってる。努力を続ければ、美を手にいれることは可能である。アリッさは身を持って証明しました。

 

昔アリッサに髪の毛に関する悩みを相談されて、「うーん、わたしの髪の毛パーフェクトだから、同じ問題抱えた人に相談したほうがよいのでは?」なんてビッチーな応対をしてたけど、これじゃあ、わたしたち、うさぎとかめね。余裕こいて、うほうほうしてたら、頑張りやのアリッサにまんまと追いつかれ、追い越されてしまいました。ちゃん、ちゃん。

 

かく言うわたしは6ヶ月ぶりにヘアカット。いつもお世話になっている美容師さんが予約でいっぱいで、「時間が空いた今日、この日に切らなければ、あと半年、ヘアカットに行けないかもしれない?」という奇妙な衝動にかられて、近所の韓国人のおばちゃんのお店でカットしてもらいました。おばちゃん、日本語はもちろん、英語も片言しか話せないので、言葉でのコミュニケーションなし。おばちゃんの好きなように切ってもらいました。仕上りはサイコーでもないけど、悪くもない。傷んだ髪をたくさんカットしてもらって、健康でつややかでよろしい。

 

髪だけは(あ、おっぱいもか)アリッサに負けたくないので、今日からわたしもがんばる。

 

 

 

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次女の作品。rainbow的色使いはアリッサのためかな?



長女作。大変よく描けたので、ラミネートして、あたしがちょうだいすることにしました

 

 

父の日でした。我が家の「父」は3年前に消えていなくなったので、父の日のこと、すっかり忘れてました(日本のお父さんごめんなさい)。

 

金曜日に次女が「日曜日は父の日だね」というので、「アリッサはお祝いしてほしくないと思うから、うちは父の日なしね」と伝えると、「わかってる。でも学校で父の日のプレゼントをみなで作らなくちゃいけなくて、ちょっとイヤだった」と次女。

 

どんな気持ちでプレゼント作ったのかしら。アリッサのこと知ってるお友達からなにか言われなかったかな。

 

 

「ごめんね」って哀れむのはちょっと違うと思ったので、「そっか。それはイヤだったね。じゃあ、そのプレゼントはマミにください。大切にするから」とわたしが言うと、「マミは母の日にお祝いしてあげたでしょ。これは、アリッサにあげるの」と次女。

あくまでもアリッサおもいの次女。

 

「この家のお母さんはわたし1人」宣言をして、母の日には自分だけが感謝されることを望んでいたわたしですが、来年から、アリッサも「母仲間」にいれてあげようかな。料理とかそうじとか全然ダメだけど、がんばって育児参加してるしさ。

 

 

 

 

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恥ずかしがり屋の次女がね、舞台で堂々とソロでうたうのを見て、親バカ大将のあたしは「天使が舞い降りてきた」と思い、震撼します。

 

 

次女に朝念を押されて、メーク普段より控え目のアリ

 

 

 

夏休みを目前にして、娘たちの学校それぞれで、ビックイベント目白押し。今週の火曜日は長女のバンド(日本でいったら、吹奏楽部かしら)のコンサートがあり、木曜日は次女の学年全体のミュージカルの発表会がありました。学校のイベントにアリッサと一緒に参加するのは、自分への肝試し。アリッサが3年前にカミングアウトして以来、どれだけ肝が座ったか、自己評価する日。

 

「もうだいじょうぶ」って豪語したけど、本当のこと言うと、わたしはまだまだへたれの臆病者。肝なんか座ってない。濃い化粧をして、ミニスカートをはいたアリッサと並んで知った顔だらけの保護者の群れのなかを歩くと、足がすくむ思いがする。固まって歩けなくなって、アリッサに「わたしを置いてどうかひとりで先に行ってください」と言ってしまいそうになる。「みなさん、どうかわたしたちに今、声をかけないでください」と懇願しそうになる。たぶん、わたしの思い込みで、誰もわたしたちのことなんか気にしちゃいないのだろうけど。

 

そしてわたしは奈落の底に落ち込みます。懺悔の気持ちでいっぱいになります。「恥ずかしい」とか「怖い」とか思ってる自分に嫌悪を感じ、アリッサに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになります。救いは娘たち。平気のへいざ。堂々と胸張って、アリッサと手を繋いで歩いてる。

 

肝試しの日は懺悔の日。もっと強く、もっと優しくなりたいです。

 

 

 

 

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メンチカツ派。コロッケより、豚カツより断然メンチ。落ち込んだときはメンチカツ、絶対


落ち込んだときは新しい植物を買って自分を慰めて、エネルギーを上昇気流に無理にでも乗せる



 

 

 

昔、ベニスビーチのHama Sushiという店でお寿司を握っていたころ(なんて言うとかっこいいけど、寿司職人のアシスタントみたいな感じで、アメリカではsushi helperといいます)、間違いを繰り返したり、教えられたことができなかったりすると、寿司職人の男性たちに、「一度死ね」と罵声を浴び、「小学校の担任の小川ちえこ先生は『人に「死ね」って絶対、絶対言ってはいけません。「死ね」は許されない言葉です』といってたのに、この職人さんたちは人間ができてない」と思ったことが多々ありましたが、このたび、わたしは「一度死ね」と言われても反論できないほどの間違いを職場でおかしてしまいました。

 

「『へこむ』ってこんな気持ちをいうんだなって思うほど、へこんで沈んで落ち込んでいたら、家族のみなが励ましてくれました。アリッサは「愛のせいじゃない、勤務先のシステムが完成されてないせい」と言ってくれたし、長女は「間違いは誰でもする。マミーの間違いはたいしたことない」と言ってくれたし、次女は「笑っちゃうくらい小さな間違い。その間違いを『そういうこともあるよね』って笑えないのはおバカ」と言ってくれました。ありがたい、ただただありがたい。「あたしは人間失格」って思ったけど、こんなふううに励まして愛してくれる家族がいるわたしはやっぱり人間。

 

家族がへこんだら、わたしもこのひとたちみたいにあたたかく励ましてあげなければ。

 

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バースデーガール(ボーイもね)はentréeが無料




 こういうのがたまに無性に食べたくなるんです


 

先だって、誕生日を迎え晴れて46歳になりました。



夜はレドンドビーチのアイリッシュパブで家族でお祝いしました。去年よりも一昨年よりも3年前よりも今のほうがずっと幸せ。いろんなことを家族で乗り越えて、「アリッサがカミングアウトしたこと、わたしたち家族にとってはよかったのであろう」と結論づけることができたよい誕生日でした。みんな自由に解放された感じ。


 

お酒が飲めないわたしと、お酒を100%断ったアリッサで、フェイクのカクテルで乾杯したら、アルコールみたいに幸せな気持ちがゆるゆると体中を循環して、ちょっといい気分になりました。「小さいけど、こんな幸せがずっと長く続けばよい」。

 



46歳はよい年になりそう。


遅ればせながら、「龍」デビューして「龍が好き」と言ったら中国の龍をアリッサがプレゼントしてくれました。かわいい、見ればみるほど。



「龍が好き」と言ったら長女が描いてくれました。繊細なラインが長女らしい。綺麗な龍。




 「龍が好き」って言ったら、次女が目を描いてくれました。大胆で奇想天外。おとなしいけど実はパワフルな次女らしい。


 

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週末、Getty Villa に行きました。景色も空気も人間もみんな美しくて、ここに来ると一皮剥けた気分になる

 

 

 

告白なんて大袈裟かしら。

 

週末にライブコンサートに行ったアリッサからこんな話を聞かされました。コンサートで隣り合わせになった女性と会話が弾み、SNSで繋がる。後に彼女から連絡があり、自分はトランスジェンダーの女性であり、2年前にカミングアウトしたこと、パートナー(女性)との間に3歳の子供がいること、パートナー(奥さんだった人)とは、結婚してはいるものの、オープンセックスの関係なので、誰と付き合ってもよいことを伝えられる。「アリッサがかわいいので、デートしたい」って言われたんだって。

 

「いいんじゃない?デートしてみたら?」って言葉が躊躇なくサラリとでてきました。アリッサも驚いた様子もなく「彼女、タイプじゃないからやめとく」だって。

 

アリッサにね、本当は提案してみたかったんです。「うちもオープンセックスな関係にしようか」って。でも今回は言えなかった。アリッサはどんなふうに思ってるのか一歩踏み込んで聞いてみたかったし、聞くべきだったのに、聞けなかった。アリッサはどんなふうに思ってるのかな、わたしたちのこれからの関係について。

 

 

 

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これもあたしの楽しみ。アルコールアレルギーがあるので、コップ一杯しか飲めないんだけどね。

 

 

毎朝午前7時40分に長女と彼女のお友達を車で中学校まで送っていく時間が実はわたしの密かな楽しみ。運転に集中してるふりして、ふたりの英語の会話をこっそり盗み聞きしてるんだ。ふたりにはふたりの世界があって、なんだかいつも楽しそう。透明でシュワシュワ、ピチピチはじける夏のラムネみたい。ラムネのビー玉みたいに、ふたりが笑うと気持ちがいい音がする。

 

「らっきょうが転がっても可笑しい年頃なのね」と言うと、お友達が「愛さん、またわけわからないこと言ってる」という顔をしてわたしを見るけど、いいんですよ、わからなくて。青い春のまっただなかにいるふたりが発するキラキラを五感で吸い取って、10歳くらい若返りたいものです。

 

そしてパートナーのアリッサ。アリッサは今週末、リトル東京で開催されるHydeさんのライブコンサートを心待ちにしてます。ベストフレンドのナネちゃんもテキサスからやって来るし。ライブに着てくドレスも新調したし。心浮かれるアリッサは、ピンクの綿飴って感じ? もこもこ、ふわふわ、もこもこ、ふわふわ、もこもこ、ふわふわ。うわー、うっとおしいー、消えてくれ。

 

なんちゃって。アリッサも楽しくてしょうがないのね。それはなにより。45歳の春を満喫してください。