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H+13 ARCHITECTURE & ASSOCIATES

京都在住の週末ケンチクカ、H+13の活動ブログ。
建築とアート、時々水平式クレーン。

09/08/29

思い出せない色

最近、山中さんのブログを読んでいたから、
楽しみにしていた展示。

期待していたが、期待以上。
構造が主題ではあるが、見えてなかったフェイズを
提示していて、かなりワクワクした内容だった。

標本室では、ニック・ヴィーシーのX線の写真が美しかったし、
湯沢さんの骨格の写真もすばらしく凛としていた。

後は、参るによる「失われた弦のためパヴァーヌ」
もしも世界ピアノが無かったら、ピアノの構造はどう映るのか。
コンセプトもさることながら、音を光に変換するところがオシャレ。


山中さんの手がけた作品説明用のインターフェイスも興味深い。
紙媒体を触ったり、動かしたりすると反応するマジックのようなシステムになっている。

これが発展していくと現在の人がモノを介して情報を享受・操作していたのが、
人が直接情報をコントロールできるようになるかもしれない。


ともあれ、興味深い上に楽しい。有意義な時間を過ごせた。









久しぶりにT氏と清澄白河のギャラリーへ。
自分は終わってることをいいことに、
試験勉強の宿題が残ってるのに付き合わてしまい申し訳ない。


小山登美夫ギャラリーとhiromiyoshiを見る。
伊東さんのオスロの図書館の展示が一番良かった。

綿密なリサーチの冊子があって、
スタディの思考が読み取れるスケッチが並べられていた。
空間も個人的には、身体性を内包しつつ、
立体的な空間を許容するような全体性を有していたのが良かった。

ただ、縦導線が多面体のなかに垂直に入っている所、
(たとえば、外部空間を利用して大津西武のような処理ができなかったのか)
都市的スケールをあまりうまく落とし込めなかった所、
(スノーヘッタのオペラハウスのようなダイナミックな都市空間の生成。
 プログラム違うにしろもう少し関係性が考慮した形態構成があり得たような気が。)
が気になった。

それでも、アルゴリズムというか一定のシステムで、ある一定の規模のものを作ると、
複雑性が全体性を帯びて、均質性に近づいてくるが、
うまい具合にはずし、プログラムと組み合わせて多様性を創りあげていた点が良い。
台中よりこれをどっかでやって欲しいと思う。


思い出せない色

ジャイルの方の展示はいまいち。
文章は分かるんだが、あの展示内容では、
伝わらないだろう。

建築の展示のキュレーションでは、
わりとがんばった方だと思うが、
アートのよくできたモノに比べると、一般には一貫性が伝わりにくい。

あと、古谷さんのメディアテークのコンペ案の展示は期待していたのだが、
ビジュアル的な展示しか無くて残念。

藤村龍至に関しては、まだ自分の中で消化できてない。
言わんとしていることが分かる気がするが、共感はまだできない。
理論を強化するために、変に共感的になったり、排他的になっている部分も感じるし。
それでも、彼がどう非線形と線形を合せた、
超線形を実践していくのかは楽しみではある。
(現時点ではまだ超えてないと思う。)















ガンダム降臨

思い出せない色

あまり、アニメのガンダムを見ていないが、
やはり、かっこいいものはかっこいい。

ガンダムが幅広く愛されてきてるのは、
ビジュアルだけではなく、その設定の巧みさなのは周知の事実。

宇宙が舞台ではあるが、多くの人類vs宇宙人という分かり易い二項対立を避け、
人類と人類の戦争、そしてロボットではなく、モビルスーツという兵器として、
生っぽい人間性を介入させている点が、得てして多くの世代を取り込んできた。

個人的には、ゲームのスーパーロボット大戦が好きだから、
ガンダムよりはZかZZかF91がいい。
無理は承知で、1/1のZがウェイブライダーに変形して、
ハイパー・メガ・ランチャーの放つところを見たい。

思い出せない色












時間が空いてしまったが、
毎年恒例の写真展に行って来た。

思い出せない色

毎年行って思うが、これを言葉にするのは難しい。
たぶん、こういうのを見て、同情している自分が少なからずいるし、
同情=上から目線で物事を見ているって自己嫌悪を感じている部分もある。

まだ、二十歳くらいのころ、
カンボジアの地雷博物館で、おびただしい数の地雷と
片足の子の姿を見て、涙を流した覚えがある。
でも、それはその子の前で流すべき涙では無かったのだと思う。

伊坂幸太郎のチルドレンで、
盲目の永瀬に、お金を渡すマダムが出てくるが、
たぶん、俺がその時した行為はそういうことだろう。

自分もできることなら、
その小説に出てくる陣内のように、
「金貰ったの?ずりぃ」って言えるフラットさが欲しい。





















先週N氏が関西から、
カンポ・バエザとアントワープ6+を見に来ていた。

思い出せない色

青山で落ち合い、とりあえず二ールバレットを見ることに。
無い。ない。ナイ。一時間・・・

あきらめて、久しぶりにプラダ内部へ。
さすが隙が無い。
こんだけのケイカルの耐火被覆はすごい。
メーカーが一度断ったらしいが。

外にでたら前に二ール・バレットが!
思ったより、空間もザハの什器もでかかった。
什器のラインが波打ってて、スッと通っていなかったのが残念。

シャツは、シルエットがかなり綺麗で、美しいかった。
が、びっくりする値段に手が出ず。

銀座で、I君と合流して飲んだ。
店に若冲が飾ってあった。


次の日、オペラシティへ。
アントワープ6ってよく分かっていなかったから、
位置づけが勉強になったし、
マルジェラのジャケット、ラフ・シモンズのシャツが
別格で好みだった。

それと
「いい作品を作ることは50%で、
 後の50%はそれをどうプレゼンするか」っていう感じのことを言っていた。

やはり、良いコレクション(プレゼン)をすることで、
評価され、確固たる世界観を作り上げているだと思った。
特に、ドリス・ヴァン・ノッテンのディナーテーブルを
キャットウォークにしたコレクション映像は素晴らしく、
DVDとかあったら欲しいくらいだ。


そんな週末を過ごしてしまったので、
かなり久しぶりに、ステファン・シュナイダーのシャツを買ってしまった。
やはり彼のシャツは一番自分の体にしっくりきて、
際立って、ラインが綺麗だと思う。





思い出せない色

dezain.netにも載っていたが、

マンタッタンのハイラインが竣工したみたいだ。


公式サイト

http://www.thehighline.org/galleries/images


イワン・バーンのサイト

http://www.iwan.com/photo_Diller_Scofidio_+_Renfro_Field_Operations_Highline.php



両者とも好きなアーキテクチャーだから、ずっと気にしてたプロジェクトだ。

当初の案とは変わってしまっているが、さすがに素晴らしい。


行って見ないと分からないが、

高度な都市において、線的な緑地は貴重だし、

何より、新しい場と新しい視点が都市に与えられたのは、豊かだ。


大分、個人的だが、

その連続する緑とぺディメントのグラデーション。

廃レールも活用しつつ、

現状の生態系と鉄のテクスチャーを生かしたその様相は、

世界で、唯一無二のものになるであろう。


日本で、こんなことができるのだろうか?

日本橋ですら、高架橋の下に蔑められ、

東京駅ですら、旧国鉄の東の、西に対するのくだらない利権によって、

デザインが決まる現状。


日本人は、あきらめずに、

都市空間に対して、敏感で、批判的になるべきだ。







行ったら、エントランスに徳仁がいて、
サインを書きまくっていた。

思い出せない色

こんな高価な宝石をマジマジと見る機会は、
今まで無かったから、かなり吸い込まれた。
今まで、女子が宝石好きなのはあまり共感できなかったが、
まぁ、こんだけのものを魅せ付けられると気持ちが分からんでもない。
かわりものでは、コクトーの剣とかもあって、なかなか興味深い。

照明もピンポイトで、対象物を際出せていたし、
光が乱反射して、周辺が輝いていたのは良かった。

もう少し、宝石の説明等が分かりやすい方が良かった。
映像が魅せるものになっていて、見せるものにはなっていない感じだ。

ただ、最後の徳仁のパヒュームボトルは、さすがだ。
軽やかでいて、凛としている。
実際は、大きなガラス玉に空気を入れているから、
大分重いはずだが。








佐賀へ


思い出せない色

初期の第一工房の作品。

プレキャストのグリットシステムと

3階まで持ち上げられたピロティ。


プランは点対称の十字型で、

3階は、3/4が展示室で、残りが収蔵室。

如何せん暴力的ボリューム。

公園からも1m程度上がってるから、

さらに攻撃的。何か撃ちだしそう。


でも、はっきり言って、このシステムがやりたかったって感じである。

四方に広がる発散系プランであるはずなのに、

前面のヤンチャっぷりしか眼に留まらない。

それなら、3階レベルで隣の美術館と接続するくらいの、

暴力性を出して欲しい。


内部は同じような空間を回遊している感じで、

変化は乏しい。

崖の上にでも建っていれば、まだ良かったか。



展示は、なかなか渋いのもあった。


思い出せない色
捕鯨銃



思い出せない色

捕鯨銃の銛


博物館は展示物が多くて、散漫になりがちだが、

優れたキュレーターがついたりして、

異なる切り口から、収蔵品を展示すれば、

なかなか面白いものになると思うだが…



あと、他の


思い出せない色
京都会館を彷彿させる佐賀県立図書館、

(内部スケールが大分寸詰まりだが、中庭とテラスは悪くない)



思い出せない色
ハリネズミのような市村記念体育館、

(内部は緩やかな三次曲面がなかなか心地よい)


にも行って来た。

どの作品もよくも悪くも意欲的である。








久しぶりに更新。

先輩とともに、佐倉市へ。
あのロスコのシーグラム壁画に会いに。

思い出せない色

あまり説明は要らないと思うが、
当時サザビーのオークションで最高価格で落札された、
もっとも有名なモダンアーティストの一人。

展示室に入って、言葉を失った。
ただ立ちすくみ、目頭が熱くなった。
四面に飾られた褐色の色たちは、
空間を支配し、場を四次元にいざなう。

ロスコが、シーグラムの空間を拒否して、
自分が思う空間に自分の絵(思い)で満たしたいという
意図がすごく分かった。

若冲の動植綵絵が個々が完結したモノの強さの集まりで、
空間すらを陵駕しているとすると、
ロスコのシーグラム壁画が、それぞれが共鳴しあって、
空間を揺さぶり、場を飛ばす力をある。

この質の高さは人生でトップ3に入る。
ホントに出会えて良かった。
できれば、30すべてが揃った空間に身を浸したいものだ。

他に、ここの美術館の展示物はなかなかすごくて、
フランク・ステラの大型の作品群やニューマンの一室、
レンブラントに、モネに、シャガールに、マレービッチに、マグリット。
さらに等伯に、抱一に、大観まで、何でもござれ。

6月7日までやっているから、
もう一度行きたいと思った。








先月になるが、
三井寺展、もとい園城寺展へ。

思い出せない色

光信の勧学院の障壁画はよかった。
最初は物足りないと思ったが、
照明が、当時の照度・色温度に変化すると、
色味がしっくり来て、ぐっと締まった感じがした。

それと、仏像と工芸が充実していて、
建築だけではない、園城寺のレベルの高さがうかがえた。

特に、写真の如意輪観音菩薩坐像は
色気があって、引き付けられた。
全体的には装飾的だが、腕のバランスが絶妙で、
余裕さと不安定な美しさが共存していた。

でも、それにしてもサントリー美術館は好きになれない。
閉鎖的な空間だし、大らかさがないデザインだ。
見せ場の階段も足音がうるさいし、
まったく展示空間をダメにしてる。

美術館はアートが入っての空間性を考慮すべきなのに、
「この空間かっこいいやろ」的な感じは嫌気がする。