H+13 ARCHITECTURE & ASSOCIATES -6ページ目

H+13 ARCHITECTURE & ASSOCIATES

京都在住の週末ケンチクカ、H+13の活動ブログ。
建築とアート、時々水平式クレーン。

2/7 後輩とオープンハウスへ

思い出せない色


基本的に納まりは見切りは無く、突きつけ、一部目透かし。
なので、新旧の差が際立つ。
ガラスも構造シールで納め、ドアも鉄扉に直接吹きつけタイル、
だから、刳り貫かれた印象を受ける。

思い出せない色


それと部屋を分かつ、真ん中のガラススクリーンは、
建具にあわせ1800に低くしており、不思議な存在感。
あと、メインの部屋には、基本的に照明が無く、
西側のユーティリティの光がこぼれて、間接照明としているとのこと。

思い出せない色


ただ、個人的には、ガラススクリーンは、
ガラス無しのフラットバーのレールだけの方が良かった気がするし、
あえてやっているとは思うが、1階のFIXガラスは少しやりすぎな気がした。
(視線的には繋がっているが、物理的には側面のドアからテラスに出ること。)

思い出せない色


約12万/㎡で、14.3万/月らしい。
まだ空いているらしいから、二人暮しにはいいかも。

思い出せない色



↓浪江の住宅/山口誠
新建築 住宅特集 2008年 01月号 [雑誌]/著者不明
¥2,000
Amazon.co.jp


2/6 現代美術館の「装飾」を見に。

思い出せない色

”「装飾は悪」であるモダニズム教育の洗礼を受けた自分が、まさか文様を作ることになるとは夢にも思いませんでした”と、野老さんが言っていた。

でも、思うに初期モダニズムは、装飾を否定することで、それまでの様式を超えようしていたが、
それ以後のモダニズムは、フラットで抽象的な白を纏うという装飾なき装飾を纏い、
それこそが合理的であるように振舞ってきた気がする。
どう考えても、ユニバーサルスペ
ースは経済の飼い犬に成り下がってしまい、
モダンという言語は、もはや機能性とかエコとかの説明にいいように使われているに過ぎない。

装飾は、贅沢品かもしれないが、圧倒的に生活や人を豊かにしてくれると信じてる。
脆弱なモダニズムは、もういいだろう。
装飾(=付加価値)をどう組み込んでいくかが、これから必要な気がする。
塩保さんのCutting Insightsを見てそう思った。
圧倒的なディテールによるその一枚は、
陳腐な言い方になるが、神がかっていた。





↓歴史的名書
装飾と罪悪―建築・文化論集/アドルフ ロース
¥12,600
Amazon.co.jp





1/26 会社関係の講演会へ

思い出せない色

グットデザイン大賞も取った駅舎の設計者。ワークビジョンの西村氏。
見た目は、メディアで見るより、おっさんだったが、
語り口は、熱っぽく若い印象だった。

コンペの時は、レンガ?で、ガラスの箱って。
駅と言ったら赤レンガかよって、芸がないなぁ~と思っていたが・・・

でも、話を聞くと、いろいろと興味深いことが分かった。
この駅は複合駅舎だから、所有が異なり、
ここからが、市でここからがJRと明確が区分が通例はある。
だから、そこでエキスパンションが入り、構造的にも区分されるのだが、
それも、なんとか説き伏せたらしい。

あと、コンペ時に北側のファサードがダメと古谷さんに言われてたから、
敷地を増やしてもらって、北側もダブルスキンにしたとのこと。
どうやって市とJRを説得したのか、分からないが、
JR内部に動ける人がいて、かつ、西村さんが市長に掛け合って実現したらしい。

やはり、日向市駅の場合もそうだが、JRと行政側にキーマンがいると、
プロジェクトがうまく行くようだ。



高知駅と岩見沢駅と中之島線が載ってる↓
新建築 2009年 09月号 [雑誌]/著者不明
¥2,000
Amazon.co.jp














1/10 広尾へ。思ったより人が多かった。

愛くるしいゲート。門。キャラクター。
これから向かう境界のようで、出迎えてくれるミッキーのよう。
思い出せない色
ニコラ・ビュフ

塗り尽くされたアオと打ち込まれたシロ。
吊り下げられたフレームが空間に焦点を与えてるようがだ。
思い出せない色
リシャール・ブリア


大胆なイラストの壁とリサイクルされたグラフィカルなイス。
ピート・ヘイン・イークのスクラップシリーズのようなラフさと、
マンガ・グラフティのようなポップな感じなここあるべきカフェとして合っている。
思い出せない色
伊勢谷友介


「自分が死んだら、樹を植えて欲しい。
そしたら、自分を栄養に花が咲くから。」と誰かが言っていたが、
死んだ鳥から、羽の花が咲くと言う、美しくも儚げな死。
思い出せない色
小松宏せ誠&石渡愛子


部屋一色トリコロール
トリコ・フランスパン。かじられている?
思い出せない色
三宅信太郎


壊される大使館を多くのアーティストに開放しつつ、
タダで、市民に開放しているのは、文化的な懐の深さを感じる。
アーティストも自由にのびのびとヤッてる感じが見て取れて、
見てる方も楽しい。会期中に作品を創っている姿も見られたりする。

あと、子供たちのワークショップも開かれていて、楽しげだったし、
建物自体も、1950年年代のラフなコンクリートの空間性も良かった。
プルーヴェの弟子らしい。

今月末までやっているので、もう一度行きたい展示だ。



ありふれた日常だが、ふとしてはずみで、
違う世界(自分)が見え隠れする瞬間があったりする。
日常に、ふっとオーバーラップする情景↓
春、バーニーズで (文春文庫)/吉田 修一
¥520
Amazon.co.jp







12/26 アップするの忘れたが、去年の中でかなり良かった展示。六位次点。

思い出せない色

学生の時から廃墟とか、壊れ続ける儚さが好きで、強さを感じてしまう。
見た瞬間、あぁ・・・って思った。立ちすくんだ。
否応無しに、惹かれてしまう、そして嫉妬すら覚える。

勝手だが、横山操→菅原健彦→中田愛。
自分の好きなモノの点が線になったのは、凄くしっくりキた。

今年も、去年以上の素敵な出会いがあると、いい。


こんなフィッシュストーリー(ホラ話)なら、
いつまでもその世界に留まっていたい↓
フィッシュストーリー (新潮文庫)/伊坂 幸太郎
¥540
Amazon.co.jp


2010年の一発目。
今年は、無事に試験も終わり、三年目も過ぎるので、
飛躍の年になればと思います。
とりあえず、去年を反省し、見てきたものを振り返ろうかと。


一位 「風の丘葬祭場×槇文彦」

聖地。説明は要らない、唯一無二な空間。


二位 「川村記念美術館×マーク・ロスコ」

ヤバイとしか言いようが無い、至福で至極な時間。


三位 「牧野富太郎記念館×内藤廣」

念願の地へ。氏の最高傑作。初原的な空間の強さに響いた。


四位 「骨展×21_21×トラフ」

自分にとって新しいフェイズを与えつつ、エンターテイメントとしても楽しい一時。


五位 「吉岡徳仁×21_21デザインサイト」

キた。折り重なるファイバーで創られた線は、大橋の雨景のようで、日本を代表する美。


どれも、昨日のことに思える素晴らしい出会いだった。
しかし、今年も見た中で2~3割しかアップ出来なかった。
今年こそはアーカイブとして、見たモノの7割はアップしたい。



色が見える稀な文↓
13 (角川文庫)/古川 日出男
 
¥840
Amazon.co.jp

11/7 大分経ったが、アイ・ウェイ・ウェイ展に行った。

思い出せない色

一般的に彼の評価を高めたのは、H&deMとの鳥の巣であろう。
鳥の巣には賛否両論あると思うが、
あの構造をトラスでは無く、ラーメンで解いておきながら、
可動式の屋根が無くなってしまい、ETFEしか乗せてないのに、この構造・・・
まぁ、アイコンに成り下がってしまったとしかいいようがない。

個人的な意見だが、アイ・ウェイ・ウェイはグッと来ない。
アートにおいて、西洋的なイデオロギーを東洋的な切り口で示しただけな気がする。
それはただのミニマニズム焼きまわしに見えるし、
ウォーホールの猿まねにも見えてしまう。

ひとつだけ評価できるとしたら、
企画展でありながら、写真撮影が可能という点。

これが、自腹ならちょっと不満だったが、
なんか会場で知らない女子からチケットあまっていたからとチケットをもらった。
東京にもいい人はいるもんだっ






10/17 結婚式で京都へ

思い出せない色

で、滋賀のMIHO MUSEUMへ。
念願の若冲の
「象と鯨図屏風]と対面。

六曲一双のそれは、モチーフと組み合わせの妙が、
彼の中でもとりわけ、際立っている。
しかし、個人的には、動植綵絵の33幅や鹿苑寺の障壁画の葡萄図に比べると、
沸き立つような騒がしさは感じなかった。

やはり、最初ほどの感動や感情を受けるのは、難しい。
慣れることは生きる上で必要なことだが、
慣れはどうしても物事に対して、形骸化をもたらしてしまうから、きつい。

でもまた、石灯篭図屏風や鳥獣花木図屏風に出会えたのは良かった。
展示も6回も入れ替えているから、できればもう一度行きたいものだ。

それにしても、この美術館はバブリーだ。
宗教って儲かるんだろうけど、宗教が儲かる社会って間違ってないか。
ここは多中心性をもち、八百万の神を信仰する日本国家ではないのか。



10/12

思い出せない色

また、逢えました。動植綵絵30幅。
相国寺の時のように視界全部若冲とはなら無かったが、
さすがに一堂に会すと圧倒される。

増幅し、埋め尽くされる色と線。
誇張され、嘯かれたフォルムはもはや真実より、真ではないか。

あともう一つ楽しみにしてた、抱一の花鳥十二ヶ月図。
バランスが良く、安心感があって、なんともほっこりする。
特に、十一月の物憂げな白鷺とラフな線質で描かれた儚げな芦のバランスは絶品。

若冲も、朝顔や紫陽花など同じモチーフがある。
あたり前だが、抱一のそれとはまったく表現は異なる。
前者はザハのような歪められた動的なフォルム、
後者はSANAAのような簡素化され、再配置された図象、と言ったところか。


近代の絵画はやはり、江戸に比べるといささか興ざめと言ったところか。
しかし、七宝や彫物、螺鈿の調度品は、さすがに目を見張るものがあった。
漆黒に映える桜と紅葉、絹のような象牙の十二単、輝黒に刻まれた拡散された線。


名宝というだけあって、そのクオリティは高い。
2期もあるが、行くならこの1期に行くべきだろう。













9/21

思い出せない色

試験が終わったので更新。

ミラノ・トリエンナーレにはさすが行けないので、
日本でやると知ってかなり楽しみにしていた。

原さんはSENSEWAREの説明の際に、石器時代の石を引き合いに出しているが、
次にステージに上がる素晴らしいアプリケーションであるのは疑う余地が無い。

青木淳とトレカのコラボは重力を無視して、
20mmの照明が6000mm浮かんでいる。
まるで、そこだけ月に行ったように、不気味な印象を受ける。
逆精神と時の部屋だ。

坂茂とテナックスは、
1800gしかないイスを作り出した。
リブが入っているもののその厚さは2mmというから理解不能。
ジオポンティのスーパーレジェ-ラは同様に軽いが、
きちんとイスのフォルムを持っている。
が、こいつは、1/100の模型で作った紙のイスがそのまま形になってしまったようだ。

東信とテラマックはコケのランドスケープ。
そのカンブリア紀のような様相も見事だが、
この基盤となっているテラマックは自然に戻るというから、驚きだ。
将来、砂漠に苔寺ができるかもしれない。


どれもなかなか素晴らしかったが、
まだその素材の素晴らしさの方が目立っていて、
これらをどう扱って、どう発展させていくかが重要だろう。

石で硬いモノが切れることと知り、食と強さを手に入れたように、
自然を搾取・破壊することなく、発展できるすべと意識を手にいれればと思う。
今できることは、我々は過度に多くを望み過ぎた過去と断絶し、
最小限の必要なもの知り、その価値を認識することだと思う。