#2のコントですが、独立しているので、

#1を読んでいなくても楽しめます。

 

ちなみに、#1はこちら


小松
(右腕にぐるぐる巻きの包帯をして、ベッドに座っている)

江口
「(病室に入ってくる)おい!大丈夫か!」

小松
「(右腕を突き出して)見ての通りだよ。」

江口
「すごいな・・・。
 全治どれくらい?」

小松
「1週間ほどでギプスは取れるって。」

江口
「どうしたの?
 何があったんだよ。」

小松
「昨日の夜、彼女と街の外れにある丘に行ったんだよ。」

江口
「あぁ、あの見晴らしがいい?」

小松
「そう。
 ほら昨日、ものすごく天気良かったじゃん。
 街だけじゃなくて、星空もよく見えてさ。」

江口
「うん。
 いいじゃん。」

小松
「そしたら流れ星が流れたんだよ。」

江口
「え、なに?
 すごくロマンティックな展開じゃん。」

小松
「(右腕を突き出して)そしたらこれだよ!!」

江口
「え、何で?何で?何で?
 何で話飛んだの?」

小松
「飛んだか?」

江口
「ぶっ飛んだよ。
 一気に置いてかれたよ。」

小松
「どこまで理解できた?」

江口
「『そしたらこれだよ!!』の手前まで。」

小松
「えーと。
 昨日の夜、街外れの丘に彼女と行ったの。」

江口
「うん。
 天気が良くて街だけじゃなくて星空も見えたんだよな。」

小松
「そしたら流れ星が流れたんだよ。」

江口
「うん。そこまでは大丈夫。」

小松
「(右腕を突き出して)そしたらこれだよ!!」

江口
「どうしたらそうなるんだよ!!」

小松
「だから、流れ星が流れてきたの!!」

江口
「それはわかったんだよ!」

小松
「こっちに!!」

江口
「え?こっちに?」

小松
「そう!」

江口
「『右から左に』とかじゃないの?!」

小松
「『奥から手前』だよ!」

江口
「じゃあ、『流れ星』って言うなよ!」

小松
「別角度から見たら流れ星だろ!」

江口
「隕石の衝突じゃねぇか!」

小松
「(右腕を突き出して)そしたらこれだよ!!」

江口
「逆によくそれで済んだな!」

小松
「ロマンティックな雰囲気、全部台無しだよ!」

江口
「そういえば彼女は?」

小松
「すぐ逃げたよ!」

江口
「逃げるチャンスあったんじゃん!
 なんで一緒に逃げないんだよ!」

小松
「彼女が『流れ星だっ!!』って言うから、
 すぐに目を閉じて願い事始めたんだよ!」

江口
「そういうときは『えっ?!どこ?!』って言いながら、
 一緒に空を確認するんじゃないの?」

小松
「そんなことやってる間に消えるだろ!
 一瞬なんだから、すぐに願い事始めないと!」

江口
「流れ星ガチ勢か!
 流れ星にそこまで情熱見せるやつ、そんなにいないぞ!」

小松
「確かに願い事してる間、
 彼女の声がどんどん遠くなりながら
 『流れ星!流れ星!!』とは言ってたけど。」

江口
「危険を知らせてくれてんじゃん!」

小松
「俺は『わかってる!』って言って彼女を黙らせて、
 すぐに願い事モードに入って・・・。」

江口
「何が『わかってる』だよ!
 全然わかってないじゃん!」

小松
「(右腕を突き出して)そしたらこれだよ!!」

江口
「普通ならもっとだよ!!」

小松
「願い事に精一杯だったから、
 他のことに気が回らなかったんだよ!」

江口
「そんなに叶えたい願い事ってなんだよ!」

小松
「永遠の命だよ!」

江口
「がっつり叶ってんじゃん!!」

 

 

 

 

 

【コント・セルフ・ライナーノーツ】

「奥から手前の流れ星」の設定から広げたコント。

 

ひたすら言葉の応酬が続くコント。

アレンジすれば漫才でもいけそうですね。

 

【過去コントを5本チョイスしました。こちらもどうぞ。】

【コント】気功
【コント】勇者まさひことカジノ
【コント】視力検査
【コント】時そば
【お題コント】白雪姫(王子様視点)

 

 

 

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今後のコント作りの励みになるので、ぜひ、感想をお聞かせください。

 

【実演したい方へ】

本ブログのコントは自由に演じていただいて構いません。

アレンジや改変も自由です。

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