以前書いた「伊達政宗」の感想より。

 

今度は、織田信長と豊臣秀吉で
コントを見てみたいです。

 

というわけで、今回のお題は「信長と秀吉」です。

 

今回のお題は小後舞真さんからいただきました。

 

小後舞真さん、ありがとうございます。

 


 

信長
「秀吉ー!秀吉ー!」

秀吉
「(やってくる)あぁ、信長さん。どうしました?」

信長
「うちの領地で梨がいっぱいとれたから。
 はい!おすそ分け!(梨を渡す)」

秀吉
「いやいやいや、そんな、いいですよ。」

信長
「いやいや、うちにあっても腐っちゃうし。」

秀吉
「いや、ホント申し訳ないですって。」

信長
「大丈夫大丈夫。
 はいどうぞ。」

秀吉
「・・・はい。
 じゃあいただきます。」

信長
「どうぞどうぞ。」

秀吉
「なにかお返ししないと・・・。」

信長
「大丈夫大丈夫。
 困った時はお互い様だから。」

秀吉
「そうですか?」

信長
「じゃ、また。」

秀吉
「梨、ありがとうございます!」



(数日後)


信長
「秀吉ー!秀吉ー!」

秀吉
「(やってくる)はい?」

信長
「はい、ぶどう!」

秀吉
「え?」

信長
「おすそ分け!」

秀吉
「いや、ホントいいですよ。」

信長
「いやいや、今年豊作だったんだ。
 たくさん作りすぎちゃって。」

秀吉
「なんか申し訳ないです。」

信長
「いいのいいの。
 食べれなくても腐っちゃうし。」

秀吉
「何かお返ししないと・・・。」

信長
「大丈夫大丈夫。
 困った時はお互い様だから。」

秀吉
「すみません。いつもいつも。」

信長
「はいー。」



(数日後)


信長
「秀吉ー!秀吉ー!」

秀吉
「(やってくる)はい。」

信長
「はい、足軽!」


(大量の足軽が秀吉側に移動する)


秀吉
「え、え、え、え、え?」

信長
「たくさん雇いすぎちゃって。」

秀吉
「いや、いいですよ、こんなに。」

信長
「いいのいいの。兵力足りないでしょ?
 おすそ分け。」

秀吉
「いや、足軽のおすそ分けってあまり聞いたことないんですけど・・・。」

信長
「豊作だったから。」

秀吉
「足軽が?」

信長
「使わないと腐っちゃうし。」

秀吉
「腐るってなんですか?
 ゾンビになるってことですか?」

信長
「困ったときはお互い様だし。」

秀吉
「何かお返ししないと・・・。」

信長
「大丈夫大丈夫。」

秀吉
「逆になんか怖いんですけど。」

信長
「それじゃあねー!(帰っていく)」

秀吉
「えぇ・・・、本当にいらないんですけど・・・。
 (足軽たちの方を向き)じゃあ、まず君から名前と出身地を・・・。」



(数日後)


信長
「秀吉ー!秀吉ー!」

秀吉
「(恐る恐るやってくる)な・・・、なんですか?」

信長
「シャチホコ!(シャチホコを指差す)」

秀吉
「さすがにいらないです!」

信長
「作りすぎちゃって。」

秀吉
「それはどういうことですか?
 誤発注ってことですか?」

信長
「3つあげる。」

秀吉
「いや、いらないです。
 偶数個ならまだしも3つって。
 上から見た時三角形の形をした城ならまだ使い道ありますけど。」

信長
「困ったときはお互い様だから。」

秀吉
「今まさに対応に困ってるんですけど。」

信長
「それじゃ。(帰っていく)」

秀吉
「いや、ホントいらないんですけど!」



(数日後)


信長
「秀吉ー!秀吉ー!」

秀吉
「・・・こ、今度はなんですか?」

信長
「はい!(30cmほどの箱を渡す)」

秀吉
「・・・はい。(受け取る)」

信長
「たくさんあって困るから。」

秀吉
「・・・なんですか、これ?」

信長
「今までに倒した武将の首。」

秀吉
「いらないです!(突き返す)」

信長
「いやいやいや、遠慮しなくていいから。」

秀吉
「遠慮じゃないです。
 心からいらないです。」

信長
「うちにもたくさんあるから。」

秀吉
「そりゃ、あれだけ合戦やってればあるでしょうね。」

信長
「置き場もないし。」

秀吉
「いや、うちにも置き場ないですよ。」

信長
「倒した武将の首がトロフィーのように増えてくんだけど、
 さすがに棚もいっぱいになっちゃって。」

秀吉
「棚に置いてたんですね。」

信長
「置ききれなくなった分、もらって。」

秀吉
「いや、いらないです。
 なんの思い入れもない首もらっても・・・。」

信長
「あ・・・。」

秀吉
「・・・なんですか?」

信長
「これ枕元に置いとくと、夜中に・・・出るから・・・。」

秀吉
「だからいらないんですよ。
 なんの思い入れもない霊に出てこられても・・・。」



(数日後)


信長
「秀吉ー!秀吉ー!」

秀吉
「(奥から)いませーん!」

信長
「秀吉ー!いるんでしょー!」

秀吉
「(奥から)いませーん!」

信長
「秀吉ー!エピソードのおすそ分けー!」

秀吉
「(出てくる)・・・エピソード?」

信長
「あ、やっぱりいるじゃん。」

秀吉
「エピソードのおすそ分けってどういうことですか?」

信長
「いや、俺にまつわるエピソードが増えすぎちゃって。
 少しもらって。」

秀吉
「・・・例えば?」

信長
「ホトトギス、あげるよ。」

秀吉
「いや、いらないですよ。」

信長
「私、『鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス』があるけど、
 正直、もうそれがなくてもキャラ立ってるから。」

秀吉
「まぁ、残忍なイメージはもうついてますね。」

信長
「だから、あげるよ。」

秀吉
「いや、私も『鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス』って持ってるんで・・・。」

信長
「じゃあ、『鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス それでも鳴かなきゃ 殺してしまえ』にしよう。
 五七五七七にしよう。」

秀吉
「いや、長いですし。
 後世の人に『気長なの?短気なの?』とも言われますよ。」

信長
「あ、『敵に武田信玄がいる』って設定あげるよ。」

秀吉
「いや、いらないですよ。
 なんですか。敵をおすそ分けって。」

信長
「その代わり、武田に勝ったら、武田家の領地ちょうだい。」

秀吉
「いいとこ取りじゃないですか。
 『その代わり』でもなんでもないですよ。」

信長
「んー・・・。
 あと、何のエピソードあげようかな・・・。」

秀吉
「あ、お市の方のエピソードください。」

信長
「ダメ!」

秀吉
「即答?!」

信長
「じゃあ、明智光秀やるよ。」

秀吉
「いらないです!
 その人もらっちゃったら、もう終わりじゃないですか!」

信長
「尾張はあげないよ。」

秀吉
「言ってないです!」

 

 

 

 

【コント・セルフ・ライナーノーツ】

信長が出てくるコントは過去に何本か書いてますが、

改めて信長と秀吉にクローズアップしたお題。

 

いろいろ考えているうちに「おすそ分け」というキーワードにたどり着き、

そこから広げていきました。

 

【上演メモ】

人数:2人~

信長

秀吉

足軽たち

 

所要時間:4分~5分
上演難易度:★★★☆☆
備考:足軽のエキストラが必要ですが、用意できなければシーンごとカットでいいと思います。

あとはシャチホコのセットも必要ですね。

用意できるものに併せてカットしたり、足したりできると思います。

 

【過去コントを5本チョイスしました。こちらもどうぞ。】

【コント】ライト兄弟
【コント】弁慶と牛若丸
【コント】マーメイド
【コント】キャッツアイ
【コント】金の斧、銀の斧#3

 

 

 

【お題募集中】

お題コントのお題を募集しています。

採用の際には、ささやかながら、当ブログから採用者様のブログへのリンクを張らせていただきます。

・内容によっては、ご期待に沿えないこともございます。

・お題をいただいてから、公開までに数か月かかることがあります。

・公開までにアメブロを退会された場合、公開を見送る場合があります。

 

↓こちらでも面白いブログがきっと見つかる!はず。
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