漫画家の楳図かずお氏が、
先月28日に亡くなっていたらしい。
楳図氏と言えば、
まことちゃんや漂流教室が有名だが、
私にとっては忘れられない漫画がある。
幼い頃、姉と年が離れていたので、
多分姉が買っていたんじゃないかと思うのだが、
少女誌に連載されていた、
「ママが怖い」という作品だ。
ヘビ女シリーズの1つ目だったらしい。
入院中だった母親がヘビ女になっていて、
ウロコを見つけてしまった娘の恐怖を、
我が事の様に感じて、
その雑誌が置いてある部屋には、
夜には怖くて入れなかったっけ。
ホラーなんて言葉がまだ無かった時代、
恐怖漫画、怪奇漫画、というジャンルを確立させたのは、
楳図氏と古賀新一氏(エコエコアザラクが有名)だった。
怖いもの見たさ、というか、
怖いのに何故か見てしまう、
不思議な作品だった。
その後、「まことちゃん」や「わたしは真悟」等のギャグ漫画でも一世を風靡し、
ご本人も赤白ボーダーの服を着た突き抜けたキャラで、
バラエティにもよく出ておられたと思う。
日本を名だたる漫画大国、アニメ大国に押し上げたのは、
あの時代の才能豊かな漫画家達なのは間違いない。
長らく漫画は文化として一段低い扱いを受け、
漫画ばかり読んでいるとバカになる、とか言われたものだった。
そんな事は無い、
漫画は素晴らしい!と反感を持った、
私達は最初の世代だろう。
今や市場は拡大を続け、
特に紙媒体ではない電子版の連載ができるようになって、
書き手も発表の場も、
飛躍的に増えた。
個人がブログなどに上げて、
そこから商業ベースに載る物も出てきた。
ハードルが下がった分、
当然、玉石混淆ではあるが、
その中から名作も続々と産まれている。
そういう歩みの、
最初の一歩を築いた人達が、
次々といなくなる。
年齢を考えれば致し方無いとは思うが、残念だ。
楳図先生、
怖くて楽しい作品をありがとうございました。
追記
このママがこわい、を、
どこかで読めないか探してみた所、
恐怖劇場2という本で読め、
図書館で借りられる事が分かり、
早速予約した。
60年近く前の恐怖を、
今も感じるとは思わないけど、
それでも懐かしさも手伝って、
ちょっと楽しみだ。
古い作品で既に廃刊になっていても、
探せば所蔵している図書館が結構ある。
何か読んでみたい作品があれば、
試しに検索してみる価値はあるかも。
