密室人事のまま、

橋本聖子氏が、五輪担当大臣を辞して、

組織委員会会長に就任することになった。


この状況でこの時期に、

火中の栗を拾わされる羽目になった橋本氏には、

お気の毒、としか言いようが無い。

だが、前回東京五輪の5日前に産まれ、

聖火に感動した父君が聖子と名付けた、というのは余りにも有名な話で、

それ故、現役時代は五輪の申し子、と言われ続け、

奇しくも彼女を政界に誘い、

政界の父、と慕っていた森前会長の失言を受けて、

後任会長になる、というのは、

ある意味、宿命だったのかもしれない。



もっともご本人は終始固辞していたようだ。

「若い人で女性がいい」、という「官邸の意向」を受けて、

どうやって承諾させるか、の密談をする為に、

透明性を、と言いながら、

候補者検討委員会を非公開にしたんじゃないか、と思うのは穿ち過ぎだろうか(笑)


で、まだ選考中だから、と箝口令を敷いていたはずなのに、

昨日になって橋本聖子五輪相に一本化、という報道が流れたのは、

外堀を埋めて断れなくする為に、

わざとリークしたとしか思えない。


ここまでされて、とうとう腹を括ったんだろうな。

最後は森さんからの説得、とかもあったのかもしれないし。



ともあれ、問題は山積だ。


まずはやるかやらないか。


やるなら観客をどうするか、

入れるなら海外からも認めるのか。

また選手の入国や入国後の管理はどうするか。


中止になったらなったで、

多額の赤字をどこがどう負担するか、

IOCとのタフな交渉が待っている。



どう転んでも大変なのは間違いないし、

当時は問題なし、となった2014年のセクハラ問題を、

蒸し返される可能性もある。

橋本氏にとってはマイナスしかないと思われる会長就任だが、

それでも最終的に受諾した彼女の、

意気と頑張りに期待すると共に、

最大級のエールを送りたい、と思う。




諸外国よりかなり遅れを取ったけれど、

ようやく日本でもワクチン接種が始まった。

ただ、遅れた分、

副反応データ等も出てきて、

悪いことばかりでもない。


まずは医療関係者。

4月から高齢者と基礎疾患のある人への接種だから、

一般に始まるのは6月辺りか?


接種をするかしないかは個人の自由なんだろうが、

始まれば私はするつもりでいる。


インフルエンザより格段に高い有効性が、

本当にあれば申し分ないが、

仮にもう少し低いとしても、

発症率が幾らかでも下がり、

重症化率も低くなるのなら、

射った事によるマイナスより、

プラスの方がずっと大きいと思われる。


抗体がどれくらいの期間持続するかは分からないが、

少なくとも当分の間は、

余りコロナの心配をせずに暮らせるはずだ。



今現在は、感染者数は減っている。

が、下げ止まってきた感がある。

実際、1月末辺りから、

徐々に都心の人の動きが増えてきつつあるようだ。


数が減ったことで、油断が出ているとしか思えない。

とすれば、今月末には反転して増えるのではないか。

暖かくなるにはもう暫くかかる。

3月4月の数字が今から恐怖だ。



ワクチンが行き渡って感染が落ち着くまで、

少なくとも後半年から1年は、自粛を続けるべきだろう。

とりあえずワクチン接種できるまで、

生き延びないといけないので。




時間が経つに連れ、

被害の大きさが分かってきた。


それにしても驚いたのが、

今回の揺れが、東日本大震災の余震と思われる、という発表があったこと。

10年経っても尚、この規模の余震があるのか···


勿論、地球規模で考えれば、

10年なんて瞬きする位の一瞬だ、というのは、

頭では理解できる。

でも実際に生きている10年という時間は、

それなりの長さがあって、

少しは復興も進み、

前を向いて生きようとしてきた人も、

大勢いたと思う。


そこにまた地震。


折角立て直した生活を、

また破壊されてしまった人もいるだろう。

津波が無かっただけ前回よりは被害は小さいかもしれないし、

幸い死者はいなかったようだが、

追い打ちをかけるように雨が降り、

爆弾低気圧が来る。


これで頑張れ、と言うのは酷だろう。


コロナのせいで、他県からのボランティアも入れない。

政府の支援も動きが鈍い。


本当に何て言葉をかけたらいのか、思いつかない。



でも

それでも


気持ちだけでも寄り添っている人は大勢いるはず。

少なくとも阪神淡路や熊本や新潟で、

大地震を経験した人達は、

その瞬間の恐怖と、破壊の凄まじさを知っている。


頑張って、とは言わない。

ただ、挫けないで。

心折れないで。


貴方は決して1人ではない。




日付が変わって、今日はバレンタインデー、

そして孫の誕生日。


去年のこの日もブログを書いたけど、

まさかそれから1年、会えないままに、

次の誕生日を迎えるとは思わなかった。


卒園と新入学も行けなくて残念。

まあ、卒園式は密回避の為に、

一家庭2人に限定されているので、

上京できてもどのみち参加はできないし、

このご時世だから仕方ないね。



でもその誕生日直前に、またもや地震。

最大震度6強、というからかなり大きい。

幸い津波の心配は無いようだが、

広範囲で停電が起きているらしい。

余震もあるようだし、

朝まで時間が長いので、

避難するかしないか、も難しい。

どうか被害が大きくなりませんように。


震度4の東京でも結構揺れたようだ。

既に寝ていた孫は起きなかったそうだが、

次第に揺れが大きくなって、

長く続く、嫌な感じの揺れ方だった、と言っていた。



それにしても、東北や北関東だけではなく、

静岡や神奈川でも停電しているというのだから、

かなり広範囲に被害が広がっているようだ。


実は明日の午前着でプレゼントを送ったのだが、

確実に届くように、昨日発送しておいて良かった。

今日中に東京に着いているはずだから大丈夫だと思うが、

今日出していたら、今頃高速の上の可能性が高く、

明日の朝には届かなかったかもしれない。

平日なら帰宅する夕方までに着けばいいけど、

日曜だからね。

待ってると思うんで。



改めて日本は地震大国だと思う。

そして殆どの物がマイコン制御になって、

停電したら何も使えなくなる。


地震の度に、昔ながらの石油ストーブを買っておこうか悩む。

1つあれば、冬場でも暖を取れるし、

お湯を沸かしたり、煮物なんかもできる。


ただ、娘が2歳の時、

我家はファンヒーターにガードをつけていたのだが、

義実家に帰省していて、

石油ストーブで火傷させてしまったのだ。


結婚して4年目で、

危ないなぁ、と思いながら、

ストーブ変えて下さい、とどうしても言えなかった。

もっと小さい頃はつききりで注意していたのだが、

かなりコミュニケーションが取れるようになっていたし、

同じ部屋に義両親もいて、

大人が3人もいたことで、

一瞬の油断があったのだと思う。

もう、痛恨の極み。


小さな手が大きくなって、

火傷の痕はかなり薄くなったけれど、

今も残っていて、見る度に申し訳ない気持ちになる。

それがトラウマになっていて、

熱くなるストーブになかなか手が出せないんだよね。


とはいえ、南海トラフもいつ来るか分からないし、

そろそろ気持ちを切り替えて、

備えた方がいいかもしれない。

起きてからでは手に入らなくなるかもしれないし。


本当は地震が起きないのが1番いいんだけど、

そうはいかないものね。





川淵さんのインタビューを見て、

問題あるな、と思ったのは私だけでは無かったらしい。

それ以前に、森さんが後継指名すること自体、

まあおかしいと言えばおかしいからね。


もっとも昨日の報道を見て、

まさか森さんの独断専行だったとは、

流石に思わなかった。

組織委員会の承認根回し位はしてると思ったんだけど。


ヤル気満々だった川淵さんも、

まずかった、と自覚したみたいで、

自ら辞退、で決着した。


正直、まとめあげて開催する力はあると思うけど、

その前に余計な事を言って、

更にややこしい事になるのではないか、と危惧していたので、

辞退で良かったとは思う。


思うが、それでは後任人事をどうするか、という大問題は手つかずのままだ。



五輪担当大臣だし、橋本聖子を推す声もある。

確かに「口を出した官邸」の言う、

もっと若くて女性、には合致している。


だが平時ではない。

コロナがどう転ぶか分からない難しい状況で、

しかも後5ヶ月しかない、という今になって、

会長に祭り上げられて、

果たして彼女で背負いきれるのか。


うちのダンナはもっと辛辣で、

橋本聖子じゃ無理だ、

もし彼女が会長になるなら、

もう五輪は無い、という事やで、とまで言い切った。


ちなみに森さんの辞任が既定路線になった時、

ダンナは安倍ちゃんにさせたらいいやん、

今暇なんやし、と言ってた(笑)


まあリオで安倍マリオもやったしね、

知名度的には問題はない。

一応招致の段階から関わってきた訳だし、

それが1番収まりがいいかな、と私も思ったけど、

これを引き受けたら、

折角総理を辞めて回復した潰瘍性大腸炎が、

また悪化しかねないからね。


いずれにせよ余り時間が無い。


透明性は確かに大事だが、

候補者検討委員会を設置することにした、って、

悠長に委員会開いて検討している場合か?

さっさと委員会のメンバーを決めて、

この週末に招集して、

週明けには決定して発表する、位でないと。



大体この時期から会長になって貰う以上、

今迄の流れや現状と、

今後の問題点をキチンと承知している人でなければ無理だ。


となれば、誰でもいい、という訳にはいかない。

単なる名誉職、では済まない。

JOCや組織委員会の中で、

既に中枢で仕事をしてきた人、を条件にすれば、

自ずと候補も限られてくるだろう。

その中で、あえて火中の栗を拾ってくれる人を探さなければいけない。



もっとも国民の大半は、7月開催は無理だ、と思っているらしい。

マスコミの世論調査によれば、だが。

とはいえ、中止になるかもしれないから、

適当に、という訳にはいかないだろう。



1日も早く新会長が決まって欲しい。

1番気の毒なのは、

不安いっぱいの中で努力を続けている、

アスリート達なのだから。




明日の臨時会合を前に、

今日、森会長が辞任を決めたそうだ。


この件はこれで終了、と言ってたくせに、

スポンサーからクレームがつき出したら、

手のひら返しでIOCのバッハ会長が非難を始めたし、

五輪をするなら、ここで森さんが辞めて沈静化を図るしかなかったろう。


で後任が川淵三郎氏らしい。


いやまあ、Jリーグの初代チェアマンで、

設立の立役者だし、

マイナースポーツだったサッカーを、

プロスポーツとして根付かせた手腕は大したものだと思う。


実際、長年のサッカーファンだったわたしでさえ、

JSL時代の閑散としたスタンドを知ってるだけに、

日本でプロサッカー!?

正気?と思ったのだから。


Jリーグが意外に盛り上がって始まってからも、

長続きする訳がない、と、

まだ思っていたものね。


チェアマン、という名前をつけたのも川淵さんだし、

その後、サッカー協会会長になった時には、

会長ではなく、キャプテン、と称するとか、

まあ目立ちたがりなんだろうけど、

企画力や運営能力は高いんだと思う。


バスケットボールのトップリーグが、

分裂、独立して、2リーグ並立する事態を統合できず、

このままなら東京五輪の開催国枠やらないよ、

国際試合もさせてやらないよ、と脅された時も

慌てて改革しようとして引っ張り出したのが川淵さんだった。


その後、無事統合し、Bリーグも始まり、

やはり力はあったんだな、と思う。

ここでもチェアマン、を名乗ってるらしいけど(笑)

余程この呼称が好きなのね😁



ただね·····



森さんも失言多かったけど、

川淵さんも発言に危ういところがあるんだよね。

引き受ける、というインタビューの時に、

相談役、という形で森さんには残って貰う、と言っていて、

昨日私も、そうすりゃいいじゃん、と書いたけど、

それ、就任前に明言するのはどうなの?と思った。


森さんと同世代、というか、

年齢で言えば川淵さんの方が1つ上で、

正直言って頭の中身は似たり寄ったりだと思うんだよな。

問題の女性蔑視発言にしたって、

あの世代は、まあ良くはないかもしれないけど、

そんなに大騒ぎする程の事じゃないのに、と、

絶対思ってそうだ。

今の状況で、それが発言の中に見え隠れしたら、

相当まずい事になる。


実際、テレビの街頭インタビューを見ても、

高齢男性と若年層の、温度差が酷い。



我々の少し下の世代まで、

男女雇用機会均等法なんてなかったから、

女子社員がお茶を淹れるのは当たり前で、

寿退社も普通。

結婚時には辞めなくても、

出産を期に退職する人が殆どだった。


今ならセクハラで問題になるような発言も、

普通にされていたし。

みんな普通に流してたけどね。


そういう時代に働き盛りを過ごした人達は、

頭の中がその時代から進んでいないんだと思う。

そして年を取れば取る程、

世の中の変化について行けないんだろう。


まあそれは男性社会だけの話ではなくて、

例えば結婚したら、嫁に対して、

自分達の価値観を押し付ける姑は後を断たなくて、

未だに苦しめられている人は多い。

舅姑だけじゃなくて、

実親でもそうだったりするからね。


結局そういう人って、

1つの価値観しか無くて、

自分がやってきたそれしか拠り所が無いんだと思う。

だからその拠り所を否定するような相手は、

全部敵になる。


それって、極めて狭い社会の中でしか生きてこなかった、

偏った人間だ、と自分で言っているのに等しいんだけど。



でも人も世の中も変わっていってる訳で、

硬直した頭で、それなりの対応しかできない人は、

組織の上にいてはいけない。


世界中でスピード感がどんどん速くなっている。

フレキシブルにできなければ、

置いていかれるだけだ。



今回、森発言で思わぬ混乱が起きてしまったけれど、

問題の根っこは、森さん一個人にあるのではなくて、

それを善しとしてきた、日本社会そのものにあるんだと思う。


世界中に恥を曝してしまったけれど、

これで変われなければ、

日本は終わってしまう。

せめて契機にして、

皆の意識が変わればいいな。





簡単に幕引き、とはいかなかったようだ。


ボランティアや聖火ランナーの辞退、

都やJOCへの抗議が相次ぎ、

遂にはスポンサー会社までコメントを出す事態になってしまった。

で、組織委員会は慌てて臨時会合を開くらしい。


「逆ギレ会見」と揶揄されて、

火に油を注いだ森会長の発言撤回会見の前に、

本人は辞任の意向だった、という。

それを慰留したバカがいたようで、

あの時辞めてキチンと謝罪していれば、

ここまで事が大きくならなかったろうに、

時代から乖離したズレた思考の持ち主の回りには、

これまた時代錯誤な人間が集まるらしい。


ズルズル続けた結果、

ボランティアが辞退し、

その為にまた、時代錯誤爺さん、二階幹事長の、

ボランティアはまた募集すればいい、という発言が飛び出して、

いよいよ収拾がつかなくなってしまった。



事ここに及んでは、

森会長が辞任する以外、

ケジメのつけようは無いと思うのだが、

臨時会合で会長の進退問題は議題には上がらないのだそうだ。

つまり、誰も肩を叩ける人がいないということか。


本当に、この国は危機管理のできない人ばっかりか!



これまでには、確かに森会長の手腕や人脈が必要だった事もあったろう。

だが、今会長の座に居座り続けられたら、

あらゆる面でマイナスしか無い。


彼に「余人をもって変えがたい」力があって、

彼にしかできない事が本当にあるなら、

会長を辞めても、顧問、とか、相談役、という形で関わって貰えば良い。

表舞台からは消えて、

裏方に徹して、できることをすればいい。



まあここまで拗れてしまったら、

擁護していた人達も、

早く自分から辞める、と言ってくれ、と思っているかもしれないが(笑)


さあ、金曜の臨時会合でどんな話が出るか、

不謹慎かもしれないが、ちょっと楽しみだ。





この件についての記事を、
以前書いた事があったなぁ、と思い、
調べてみたら、何と1年9ヶ月も前だった😓

本当に何でこんなに時間がかかるのかね💢
これだけかかって、まだ中間試案だって😞
で、どう変えるのかと思えば·····


結婚から200日経過して出生すれば今の夫の子、
離婚から300日以内に出生すれば前の夫の子、

という現行の法律が、試案では、

200日経過しなくても今の夫の子、
離婚の場合は、300日規定は維持するが、
出生時に再婚していれば今の夫の子、

になると言うのだが·····

加えて、現行法では父親しかできなかった嫡出否認の申し立てが、
父親と子供ができるようになり、
申し立て期間は、出生を知ってから1年以内、から、
出生か、出生を知った時から、
3年か5年に延ばす、

と言うのだが·····



突っ込みどころ満載で、
正直言って呆れてしまった。

まず第一に、
これでは、DVや虐待などから逃げて、
離婚ができない人の救済には全くなっていない。

無戸籍の人が何故産まれるか、と言えば、
出生届を出せば、
逃げている夫に出産と所在を知られてしまうから、という理由が大半だ。

確かに離婚が成立していれば、
300日規定で前夫の籍に入ってしまう事は防げるかもしれない。
だが、キチンと離婚できる程度の話し合いが可能だったのであれば、
再婚した相手の子供と分かっていれば、
前夫が嫡出否認の申し立てをすればいいだけ。
まあそれも面倒な話だから、
改正した方がいいとは思うけどね。


それに、父親と子供が申し立てできる、というのもおかしい。
延びたとはいえ、
出生から3年か5年しか申し立てできないのであれば、
3歳か5歳までの幼児に申し立てをしろ、と!?
3歳じゃサインもできないよ(笑)
一体何を考えているんだ?と思う。

まあ一応、母親や未成年後見人の代理行使を許容する、って事になっているけど、
そもそも代理行使以外ありえない訳で、
そこは父親と母親が行使できる、
でいいんじゃないの?

父子関係の当事者ではない母親に否認権を認めることに正当性が、とか言ってるようだけど、
元々無戸籍者の救済を考えての改正じゃなかったの?

それに、不特定多数の相手がいた、という場合はともかく、
普通は父親が誰か、1番分かっているのは母親でしょう。
もっと現実を見て欲しいわ。


こんなに時間をかけて出てきた試案がこれか、と思うと、
ホトホト情けない。
離婚できずに逃げている人の救済を、
もっと真剣に考えないと、
法律だけいじっても、
それで救われる人はごく僅かだ。

役人も法律家も、
頭の良い人が沢山いるんだから、
もっと実効性のある改正をして欲しい。
頭でっかちで現実が見えていない、
机上の空論だけお得意なのかもしれないけど。



水泳の池江璃花子選手が、

昨日のジャパンオープンで、

復帰後初の表彰台に上った。


丁度2年前、

東京五輪を1年5ヶ月後に控えて、

まさかの白血病発症で、

長期離脱を余儀無くされた、という発表があった時は、

好事魔多し、とは言うけれど、

絶好調だったのに、何故今?と思った。

勿論、命には変えられない。

それでもどんなにか悔しいだろう、と思うと、

本当に切なかった。


次のパリ五輪を目指す、と目標を変えて、

治療とリハビリに励んできた2年の間に、

状況は大きく変わった。


去年、東京五輪の1年延期が決まった事で、

ひょっとしたら

間に合うかもしれない、と、

密かに思っていたのかもしれない。

1月の北島康介杯では4位に入り、

東京五輪代表選考会を兼ねた、

4月の日本選手権の参加標準記録を突破した。



白血病の治療と言えば、

無菌室で長期間の隔離が避けられない。

毎日長距離を泳いでいた彼女だから、

泳げない、動けない毎日は、

焦りもあったろうし、

病に対する恐怖もあっただろう。


いざ練習を再開できるようになった時も、

治療中に15キロも体重が落ちたというから、

筋力の低下に呆然としたかもしれない。


その中で、やれる事、やるべき事を、

一つ一つ積み重ねて、

今彼女は、日本のトップアスリートの1人としてプールにいる。



お膳立ては整った。



東京五輪の開催そのものが危ぶまれてはいるけれど、

もしやれるのであれば、

東京アクアティクスセンターの表彰台の、

その真ん中に立つ池江選手を見たい、と思う。



ジャパンオープンの2位、

おめでとう、池江選手。

そして「次はバシッと決めたい」と言った言葉通り、

完全復活のレースを見せて下さい。





長年、日本の野球界は、プロとアマの断絶が深く、

一度プロになった選手は、

アマの指導ができなかった。


それが徐々に緩和され、

2013年に学生野球資格回復研修制度が制定されて、

正式にアマの指導者となる道が拓けた。



そして清原。



今年1月に資格回復が認定された。

ただ、日本学生野球協会のガイドラインで、

執行猶予期間終了から5年経たないと指導ができないのだそうで、

清原の場合は執行猶予終了が去年の6月。

ということは、後4年4ヶ月は待たねばならない。


だが、覚醒剤で捕まって絶望の淵にいたであろう清原にとって、

前方に光が見えた事は大きい。


時を同じくして、

高校時代はアメフトをしていた清原の長男が、

慶應大学で野球部に入るらしい。

子供の頃は少年野球をしていたそうだが、

やはり父親の事件があって、

野球から一度離れたのだろうか。


だが大学では野球部を志望し

昨年末に慶應の練習に参加して、

大飛球を飛ばして驚かせたらしい。



伝説の投手でありながら、

覚醒剤で逮捕され、

所持した量が多かった事から、

実刑判決を受けた江夏豊も、

更正し、今や、分かり易い解説、で好評だ。


彼の場合は収監された事で、

当面は覚醒剤を断つ事ができた。

でも執行猶予だった清原にとっては、

余程強い意志が必要だったと思う。


そして江夏にしても清原にしても、

有名人だけに、覚醒剤を再度売り込もうとする輩が、

回りに出没したであろうことは想像に難くない。


それでも跳ね退け続ける強い意志を維持するには、

野球を再開する息子さんの存在や、

自分の原点である高校野球に、

今後を捧げたい、という気持ちが、

大きな力になったと思う。



ドラフト会議の問題はあったにせよ、

順風満帆な野球人生だったはずの清原でさえ、

陥穽に陥る事はあるのだ。

だが起こしてしまった過去は変えられない。


これからの彼がすべきは、

一度の失敗で全て終わってしまう訳では無い、

頑張ればやり直せるのだ、と、

体現し続ける事だろう。


失敗の無い人生などまずない。

重要なのは、その失敗をどう生かすか、

失敗の後、どう生き直すか、なのだ。



あれ程の才能を持った人だ。

いずれ彼の指導で才能を開花させる選手が、

大勢出てくることを期待したい。

その為にも、野球を再開する長男は、

大きな支えとなるはずだ。



清原和博氏とご子息の未来に、

心からエールを送る。