バルヴェニー 12年 ダブルウッド
11月も後半に差し掛かり今年もあとわずかとなり、気候もずいぶんと寒くなってきました。
今まで清涼感のあるお酒の飲み方をしていたものもこの時期あたりからその飲み方も変わる時期でしょうね。
そんな時期に食後酒としてストレートで味わい深いボトルをご紹介させていただきます。
The Balvenie 12Y 「バルヴェニー 12年 ダブルウッド」
スペイサイド地方で蒸留所を構えるザ・バルヴェニー
ゲール語で「山の麓の村」という意味らしいですがバルヴェニーは城の跡地にその蒸留所を構えています。
想像するだけで見学に行きたい!という衝動に駆られてしまいます。
そのバルヴェニーで作られているこの12年 ダブルウッドは2種類の樽で熟成されたボトルです。
最初にバーボンを醸造するのに使われた樽で熟成し、その後にシェリーを醸造するのに使われた樽に移して熟成されます。
バーボン樽で熟成された影響からか濃い琥珀色の色で、香りも甘くふくよかな、それと凄くきめ細かな香りが特徴的です。
テイストも面白く、最初にバーボン樽から来る強いコクがまず来て、アフターはシェリー酒を連想する長い余韻。
全体的には甘い蜂蜜のような味わいが口の中で広がります。
このブログの最初のほうで紹介させてもらったグレンリヴェットと比べると、個人的には割って飲む飲み方はしたくないですね。
食後に1ショットだけストレートでゆっくりと味わう、ブランデーに近い飲み方が好きです。
朝晩の温度差が激しい季節ですので皆様も体調管理にお気をつけ下さい。('-^*)/
ボージョレー・ヌーヴォー
今日はちょっと辛口に書きたいと思います。
毎年11月の第3木曜日に解禁となるボージョレー・ヌーヴォーというワインがあります。
最近ではコンビニなんかでも並んでおり、普段ワインを飲まないという人でも耳にした事があると思います。
で
なぜ毎年ヌーヴォーヌーヴォーとお祭りになるのかと言いますと
日本は時差の関係上一番早く解禁になる国になるからです(先進国の中では)
世界で一番早く飲めると言う事から人気となり、バブル時期の頃には非常に多くのボージョレー・ヌーヴォーが飲まれたということです。
で
それは美味しい物なのか。
と聞かれると私は
「ボージョレーのワインを普段から飲んでいない人は止めた方がいい」
と答えます。
そもそもヌーヴォーというワインはその年に収穫された葡萄の出来具合を確かめる試飲用のワインで、ボージョレーのヌーヴォーはボージョレーで使われる葡萄(ガメイ種が殆ど)を使っており、その葡萄を使って今後長期にわたり熟成される名高いワインの出来栄えを鑑定する用に飲まれる為にあると言ってもいいでしょう。
で
今年も来週11/17に解禁日となりますが
年々販売数が減っていると聞きます。
あたりまえでしょう
日本ではその試飲用のワインだけを仕入れて
その試飲用のワインだけを飲んで
「ボージョレーは美味しくないな」
「薄い」
「期待はずれ」
などと大きく的を外れた批評を下し、さらにはワインに対する関心すらも無くしていっている様に思えます。
毎年毎年こういった声を聞くたびにボージョレーでワインを作っている生産者の方々への同情を禁じえません。
同時にこういった売り方をしているネゴシアン、インポーター、販売者に対し、もう少し慎重に思慮深く取り扱ってもらいたいと切に願います。