(追記)一番下にご参考のため、ノーフィルターとデュアルナローバンドフィルターのそれぞれの撮って出し(スタック・カブリ取りのみ)の写真をアップしました。
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明日から7月、梅雨明けです!昨晩大塔(奈良県五條市)にでかけましたが、標高は1000mと関西にしては高いので、下界の猛暑をよそに涼しく快適でした。(先日の豪雨により、ヘリポートに上がる道路で一部がけ崩れが発生していましたが、通行はできる状態でした)
下は昨年も何度もSHOなど撮影したさそり座の彼岸花・出目金星雲です。エビ星雲が昨日の本命でしたが、色々と問題があり、ウオーミングアップがてらこれを撮影しました。さすがに南天の暗い大塔、たった30分露光(ノーフィルター15分・デュアルナローバンド(6nm)15分)かつ構図も良くないですが、赤ベタになりがちなナローだけの画像に比べて色彩は柔らかく、好みの作品になりました。
なお昨日は以前アナウンスしていた並列同架(FSQ106・85)のファーストライトでしたが、構図合せや電力不足など色々と課題も見えてきています。(別途まとめ予定)
【彼岸花星雲(NGC6357)と出目金星雲(NGC6334)さそり座】
【撮って出し画像】
上の画像は下の両画像をミックス(良いとこ取り)しています。(下の両画像はスタック・カブリ取りのみ)
①ノーフィルター(もしくはUVIRカットフィルターのみ)
十分に暗い場所であればフィルターがなくても星雲を描写することはできます。当然全波長が写りますので色彩は豊かになります。星や天の川も多く写り込みますが、この辺は好みです。
②デュアルナローバンドフィルター
ZWOのDBP、SVBONYのSV220、サイトロンのDBPなどHαやOIIIなど特定の波長を通すフィルターを使用すると散光星雲のコントラストが上がります。都会では光害カットの効果もあります。ただし色彩はどうしても単調になりがちです。
Date: 2025/6/29 22:09~ 300sx6FR(Total Exp 30m)
Telescope:
(1)Takahashi FSQ-106ED (F3RD) 320mm f3
2)Takahashi FSQ-85ED (QERD) 327mm f3.8
Camera:ZWO ASI2600MC X2
Mount: ZWO AM5
Filter: none(3FR), HO Dual-band(6nm) HYO(3FR)
Edit: PIXINSIGHT
Shot in: Ohto, Gojo-shi, Nara, Japan